アメリカ、ニューヨーク州クィーンズにあるリッジモンドのバス停付近で、その猫はずっと待っていた。
2週間ほど前、猫の保護団体がこの付近に妊娠中の猫がいるとの報告を受け、保護に訪れたところ、たくさんの野良猫たちと遭遇することとなる。
だが一度に全部を救助することはできない。徐々に保護活動を行っていったが、その中に、すごく甘えん坊で人懐っこい猫がいた。
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そこは猫の巨大コロニーだった
ポール・サンテルさん率いる保護団体「ポール・ザ・キャットガイ」はニューヨークを中心に野良猫にご飯を与えたり、シェルターに連行し里親探しを行っている。
ポールさんは、ニューヨーク、リッジモンドにあるバス停付近に妊娠中の猫がいるとの報告を受け、保護に向かった。
しかし代わりにやってきたのは想像をはるかに超えた多くの猫たちだった。この周辺に野良猫のコロニーがあるとは聞いていたが、これほど多いとは思わなかったという。とりあえず罠をしかけ、ケージに入ったものから保護していった。
その夜、保護しきれなかった猫たちに餌を与えに来たところ、ひときわ人懐こいトラ猫と出会うこととなる。
まだまだ甘えたい盛りのトラ猫をポールさんはやさしく撫で、抱っこをしてその日は帰宅した。
imege credit:Facebook
トラ猫は同じ場所で待っていた
そして翌日、ポールさんが同じ場所を訪れると、そのトラ猫はまだそこにいた。ポールさんと別れた時と同じ場所だ。
猫はずっと待っていたのだ。そしてポールさんを見かけるなり走り寄ってきた。そしてすぐさま昨晩のように甘え始めたという。
ポールさんはこの日、罠にかかった3匹の猫と共にトラ猫を連れて帰った。
最終的に9匹の子猫を含む29匹の猫が保護された。
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人懐こいトラ猫はすぐに里親が見つかる
バス停で保護されたトラ猫はフラップジャックと名付けられた。当初はあまり体調がよくなかったが、しっかり獣医のもとで治療を受けすぐに元気になった。
そしてすぐに里親も見つかった。
今では里親のもとで元気いっぱい過ごしているそうだ。
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フラップジャックはコロニーにいたころより、保護施設にいたころより、現在の立派なお宅を非常にお気に召している様子だという。
「家の中で何物にも脅かされることのない生活を気に入っているようです。」とポールさんはコメントしている。
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甘えん坊のフラップジャックは、頭をなでなでされるのが大好きだ。飼い主女性の後ろについて、いつでも撫でてもらうチャンスを逃さない。
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フラップジャックはもうその小さな体で道端をさすらう必要はない。いつでも食べ物も準備されている。もうごみ箱をあさる必要もないのだ。
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ポールさんのような保護活動を行う人々のおかげで、少しずつだけど確実に不幸な猫の数は減っている。
現にフラップジャックはこんなにも第二の猫生をエンジョイしている。
フラップジャックの人を見る目は確かだった。猫による猫のための暗躍組織NNNから情報が送られていたのかもしれない。
ポールさんたちの保護活動の様子はInstagramでもチェックできるよ。
■NNN(ねこねこネットワーク)とは?References: Love Meow/Instagram/など / written by kokarimushi / edited by parumo
猫好きの人間にさらなる猫を派遣し、飼い猫として幸せに暮らさせるため暗躍している謎の組織である。
優良物件(飼い主候補)として認められた人間は最高のタイミングで猫に遭遇して飼い主となる。その猫が亡くなった場合や、飼い主が多頭飼いしたいと思い始めた矢先、また新しい猫が偶然を装って派遣されてくる。
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コメント
1. 匿名処理班
良い顔してるわ
2. 匿名処理班
初対面なのにものすごい無抵抗に抱き上げられてて笑った
3. 匿名処理班
日本でも、こんな活動をしている団体がもっと増えて欲しい。
まだまだ少ないと思う。
猫も人も幸せに成れる。
4. 匿名処理班
ずっと待ってた猫ちゃんにぐっと来る。
5.
6. 匿名処理班
第二の人生じゃなく第二の猫生ってちゃんと書いてる管理人さんにGood!
7. 匿名処理班
可愛すぎる
こんな子いたら迷わず連れて帰るわ。
8. 匿名処理班
ホント、にこやかな笑顔だ!!
見てるこっちも嬉しくなる
9. 匿名処理班
NNNニュース
10. 匿名処理班
ツン顔で甘えたなんてたまらんですな
11. 匿名処理班
ポール「召使いゲット」
12. 匿名処理班
>ポールさんはこの日、罠にかかった3匹の猫と共にトラ猫を連れて帰った。
ポールさんも罠にかかったような気がするのだ
13. 匿名処理班
目がすごくきれい。
健気でひとなつっこい。前世は犬かも。
14. 匿名係
ブラックジャ…いや、なんでもない。
同じところで待ってるなんてまねされたら
泣きながら力いっぱい抱き締めてしまいそうだよ。
15. 匿名処理班
日本だとシェルターみたいな施設の数が少ないから里親になろうと思っても近くに無かったりして難しかったりする事もある
誰もが車を持っている訳でもなくネットで簡単に情報を見つけられる訳でも無いから
16. 匿名処理班
清く正しい動物(犬猫)愛護
17. 匿名処理班
日本の保護団体に里親に行くと年収入など個人の情報をあれこれ優秀された後、高額な年会費と言う名の金を要求してくる
18. 匿名処理班
可愛いなあ本当に可愛い
全てのにゃんこやわんこに安全な寝床と安全なごはんが与えられますように
19. 匿名処理班
いいなー、こんな子がお嫁に来ないかなー。
どの写真も目が友達サインじゃないか。
猫も飼い主も素晴らしい時間を過ごすんだろうな。
どうかどうか、お幸せに。
20. 匿名処理班
動物なんだし人の保護下に置くことが必ずしも幸せでもないと思うんだけどね
でもこの子は人懐っこい子みたいだし野良から脱出できてよかった
21. 匿名処理班
そういう猫がそうなるのは普通でしょw
待ってたわけではなくいつもその辺にいただけで
その男だから駆け寄ったんじゃなくて人間だから駆け寄ったってだけ
22.
23. 匿名処理班
猫だって愛してくれる人を見つけるというのに・・・・
24. 匿名処理班
生体展示販売禁止して、ブリーダーのみから入手できるか、シェルターから譲りうける方式が理想だがペットショップ業界の闇は深い。まずは法改正と、獣医を増やすことかな
25. 匿名処理班
末永くお幸せに
26. 匿名処理班
野良と見たら何でもかんでも持って行くのは止めて欲しい。
野良猫は野性動物が人間のテリトリーに入って来るのを防いでくれている。
悪さする野良猫を少し捕獲するだけならともかく、一気に全部捕獲していくと、野性動物の家屋への侵入、車との接触、農作物の被害、人間に対する危害などの害が急増する。
動物愛護を口にするなら生態系をもっと勉強して欲しい。
27. 匿名処理班
日本ではNPOなどの保護団体は確かに少ないかもしれない。
でも、個人や有志グループが必死に活動してるよ。
なのになぜ、こんな体調を崩して苦しむ猫たちが多いと思う?
医療費も看護もほんとに大変なのに。
それは避妊去勢手術をしないまま捨てたり、
放し飼いする人が永遠に途絶えないから。
それがなければ、例えば「飼い主が急逝した」猫たちの
保護等だけですむのに。。。
それでもまだ、避妊去勢に反対?
28. 匿名処理班
この世の全ての犬猫が幸せにならない限り、私に幸せは来ない。
29. 匿名処理班
ウチの近辺の野良は多分一匹残らず避妊去勢されたと思う。
次にこの辺跋扈するのはアライグマだろうね。
市に相談しても野放し状態だから。
30. 匿名処理班
ちょっと障害があるのかもしれないな
単独では生きられないから頼ってきたんだろう
とにかく保護されて良かった
こういうの見ると支援団体が日本にも必要だな
31. 匿名処理班
当初の報告の妊婦猫さんは無事保護されたんだろうか…と考えてふと思った
ま、まさかNNNがポールさんを確実に呼び出すためガセ情報を…!?(;゚д゚)
32. 匿名処理班
今日いちばんのニュース。
ありがとう、パルモちゃん。
33. 匿名処理班
※26
ヨーロッパのペスト
34. 匿名処理班
猫は基本的に犬よりも用心深く、近づくとすぐに逃げてしまう子が多い生き物だけに、たまにいる人懐っこい子は余計に可愛く感じるよね。
うちの猫も野良だった頃に異様に人懐っこかったからこそ、うちで飼われる事になったし。近所にも一匹、呼ぶとやってきて擦り寄ってくる猫がいて、なんだか幸せ。人懐っこすぎて虐待したりする変な人に捕まったりしないか心配になるけど。
35. 匿名処理班
※28
他の生き物のことを考える時 自分を勘定に入れない人に幸せは来ねえよ
36. 匿名処理班
※29
害獣駆除する側の人間だけど、アライグマの駆除って鹿やイノシシより難しいのよ。
気長に待ってて。
むしろ狩猟免許取って手伝って!
37. 匿名処理班
おかしい・・・NNNのネットワーク網にうちが登録されてない様子(´;ω;`)