沖縄県地域保健課は10日、県内で新たに麻疹(はしか)患者1人が確認され、4年ぶりに確認された3月下旬から合計35人になったと発表した。新たな患者は那覇市の30代男性。職場内で感染した可能性があるという。男性の予防接種歴は1回だった。
同課は、最初に感染が確認された台湾人観光客の男性と接触した人たちの要健康観察期間が9日に終了し、今後は同男性から感染した二次感染者との接触により感染した三次感染者が発生する恐れがあるとして、改めて注意喚起している。
無料で受けられる定期接種対象者(第1期=1~2歳、第2期=小学校入学前)に接種徹底を呼び掛けている。また職場などで感染者と接触のある人で、少しでも症状があれば医療機関に電話相談の上、受診するよう求めている。
空気感染するはしかは感染力が非常に強い。感染すると、約10日後に発熱やせき、鼻水などのかぜのような症状が出る。2~3日熱が続いた後に39度以上のの高熱と発疹が出る。
県医師会のホームページに予防接種実施機関の一覧表を掲載している。