Column
革の基礎知識
革製品の見方 - ベルトを知る
ファッションを引き締める革ベルト。意外と知られていないその秘密に迫る。
ベルトを制するものはおしゃれを制す
いくら上手に服を着こなしていても、ベルトの選択を誤れば台無しになってしまう。それゆえ、ベルトは「おしゃれの隠し味」と言われる。ベルト選びのコツとしては、自分の体との相性を見ることが大切だ。良い革ベルトは徐々に使い手の体に馴染んでいくため、試着時からフィット感があるものを選ぼう。ベルトは品質の善し悪しがストレートに現れるアイテム。だからこそベストなベルトを身に付け、おしゃれの最後のピースを完成させよう。
ベルトを保持し、デザイン面でも重要な部位。ステンレスや真鍮などが使われる。尾錠・バックルとも言う
ベルト通しのことで、「さるかわ」と読む。美錠側にあり、ベルトの先(剣先)を固定する役割がある
ベルトの本体であり、使われる革は牛、馬、山羊、豚、エキゾチックレザーなど多彩。仕上げもさまざま
端の切り口のこと。衣類との摩擦で色落ちの原因となることが多く、適正に処理されているものを選ぼう
通常1インチ(約2.5cm)おきに3〜5個の穴がある。真ん中の穴で止めるのが最もバランスがいいとされる
トップ式
金具の部分にロゴやマークがデザインされることが多いトップ式。ピン穴だけでホールドするため、ゆったりと締めるときに向く
バックル式
このタイプは、微調整がしやすいことが利点。サイズ調節をする際は、バックル部分から15cmほどベルト部が出るようにカットする
ピン式
現在主流となっているタイプで、カジュアルからフォーマルまでバラエティが豊富。最近ではフリーサイズのものが多くなっている