髪留めの発明
©Keiko Yoshiya何十年もの間、続けている私の髪のアップスタイル。これだけ続けていると人からよく聞かれる。「どうやって作るの?」でも、この説明しがたいヘアスタイルは、誰かに基本を教わったものではなく、私だけのオリジナルで、独特のセット方法があり、人から教えて欲しいといわれても、難しい。
こればかりは、髪質(細くて多い。コシがない)ゆえの適当さで守られて来たスタイル。私が美容師さんになってその髪型を他のひとに同じように再現するのさえ無理かと思う。(でも本当のプロにはできるでしょうね!)
で、そんな長い何年かで、思いついた「すごワザ髪留め」があるので、本日、私のブログ読者だけにご披露したい。先週、素敵なコメントをたくさんいただいたお礼と、息子が部活の合宿で5日間も留守をしたので、そのすきにまんまと作ったのである。実際に具体的に思いついたのは一年近く前なのだが、ずっと忙しくて着手できなかった。
用意するのは、コーム型髪留めと自分の髪の色に近い太めのヘアゴム30センチくらい。ゴムの長さは需要に応じてもう少し長くてもよく、この定規によって推し量って。コーム型髪留めは、浅草橋の貴和製作所で一個168円。ゴムはマツキヨや100円ショップでだいた100円くらい。
基本の構造はこれで終りだけれども、ここにビーズや花のアップリケなど、好きなものを付けて完成。私はここに、茶色か黒の小花を取り付けたいのですが、まだ材料が手に入らないので、この写真は純粋な基本構造、ファンクションのみ。収縮性のある糸でビーズや飾りを縫い付けて行くと良いと思う。
そして、開発はここが起点で、実は、ここにファブリックをつけた「シュシュ風飾り」バージョンや「毛糸のモヘア風」バージョン、ゴムをトレリス状に編み込んだ「ネット型」もある。コームの挿す位置や向きによってバリエーションが生まれ、なかなかの出来だ。今後は商品化か???などと、考えて、そのデザインを展開中。年末には、お披露目をしたいなあ。と思っておりますが、実は、この髪留め。髪をとめるだけの道具ではないのだ。
(写真上、うなじの後れ毛のデタラメは見ないふりしてください)
このヘアスタイルにはヘアピンは一本も使用していません。クルクルと夜会巻きに毛をねじって内側に入れ。コームを内側に寝かせてはめ込む。
後頭部や前頭部にこのダブルスコームを入れ多少ゴムで引っ張ることで、顔の皮膚が後ろに引っ張られる。他人は気づかれないが、自分にははっきりとわかる顔の張りの違いは見事なもので、40代以降の女性にとってはノーベル賞ものの発明だよなあ。と、ひとり「ウッフッフ」と、思って来た大発見。目がきゅっと上がりますよ。
また、このダブルコームスは、ロングヘアの女性だけでなく、ショートヘアの女性にも装着可能。だって、後頭部の飾りなんだもん。と、いう程度のものなのに、効果はだれにでも絶対にある。
ガーデニング作業で下を向くと髪が落ちて顔にまとわりつくイライラからも解放される。実はこれには、さまざまな留め方があり。頭上に挿したスタイルもなかなか良いし、クロスステッチよろしく髪を編み込むのもオツだ。でもその全部をブログで紹介するのは大変すぎる、そのうち、雑誌で取り上げて頂くか、商品化したらブックレットなどでご披露したいと思っておりまーす。しかし、こんなことしてるよりも、もうすぐ大好きな「暮らしの手帳」誌のインテリア撮影が我が家であり。部屋の掃除をしっかりやらないとー。
多分、似た様な発明はこの業界には既にあるのかもしれない。美容業界のインベンションって凄いから。しかも、登録商標をとるようなガッツはないので、あとは不明でありますが,,,,,。今後の私の新たなプロジェクト、衣食住のうちの「衣」に力の入る、第一歩でありました。見た目も、お金をかけなくても、アイデア次第でずっと楽しくなるはずよ~。というメッセージでした。