ドラマスペシャル 探偵物語[解][字] 2018.04.08
(辻山秀一)うわあ…。
よし…!
(新井直美)ちょっとおじさん。
あっ!今私のパンツ撮ったでしょ!何やってんの?君。
そんな所で。
見せて。
いやだから君を撮ったんじゃないってこれ。
あっ!えっ!?あっ!返して。
警察に連絡します。
返せってば返せ…。
これは証拠です!返せってば!ああっ!あ〜あ。
俺の飯の種が…!ええ?売ろうとしてたの?そうじゃなくて…。
変態!痛え!俺はね探偵なの!探偵?ほら。
調査の仕事で撮ってただけ!君の事なんて知ったこっちゃないよ。
へえ〜探偵って本当にいるんだ。
初めて見た。
そんな事より謝んなさいよ。
ごめんなさい。
君こそこんな夜中にあんな所に上がって何してたの?意地悪なママに閉め出されちゃったの。
おやすみなさい探偵さん。
おやすみなさい…。
あっ…俺のデータどうしてくれんだよ!データ!あっ!
(長谷沼君江)おかえりなさいませお嬢様。
もう〜びっくりした。
まだ起きてたの?お帰りは正面からのほうがお楽かと存じますが。
う〜ん最近運動不足だったから。
勝手口の鍵も勝手に持ち出されては困ります。
もうすぐ出発なのに遊びほうけてばかりでよろしいのですか?最後にいっぱい思い出作りしないとね。
フフフ…。
あっそうだ長谷沼さん。
この人の所に行って謝ってきてくれる?さっきおうちの前で不審者扱いして大切な写真を消してしまったの。
探偵…ですか?うん。
じゃあよろしくお願いします。
おやすみなさ〜い!
(シャワーの音)
(本宮幸子)う〜ん…。
えっ…!?和也…?ああっ!あっ…!
(高橋)ねえもう1カ月よ?申し訳ないですすみません。
(高橋)週に3回も会ってるのに証拠の写真が手に入らないってどういう事よ!
(平本茂)高橋様調査というのはですね大変にデリケートな作業でございましてご主人に気づかれませんように…。
もういい!ネットにここの悪口書きまくってやるから!高橋様…高橋様…。
高橋様!ちょっとお待ちくださいまし!
(ドアの閉まる音)
(ため息)ドンマイ社長。
ドンマイ。
何がドンマイなんだこの野郎!具合の悪いふりなんてしやがって。
そんなんでごまかせると思ってるのか!だって昨日タクシー代なくて帰り歩いて帰ってフラフラですもん…。
何がフラフラだよ。
俺だって倒れたい気分だよ…。
(ノック)
(君江)ごめんください。
社長。
はい…ただ今!早く。
(平本)ようこそいらっしゃいませ。
辻山様いらっしゃいますか?
(平本)あっはい。
辻山は自分ですけど。
誰だよ?わかんないっす。
お前また何かヘマしたんじゃないだろうな?してないですよ。
(君江)大変申し訳ございませんでした。
お嬢様が昨夜大事なお写真を消してしまったそうで。
あのお屋敷の方ですか?わたくしは家政婦の長谷沼と申します。
どういう事だよ?さっきの高橋様の証拠写真こちらのお宅のお嬢さんのせいでなくなったんですよ。
今日はお嬢様に代わりおわびに上がりました。
これはつまらないものですけれど…。
いやあおわびの品と言われましてもねえ。
実際のところこちらは非常に大きな損害を被っているわけですし。
(君江)実はおわびとは別にお仕事の相談が…。
お仕事?ハハハハ…!なんなりと!浩ちゃんお茶濃いめでね!どいて!どいてどいて…。
は〜い。
どうぞどうぞどうぞ…。
(平本)でお仕事と申しますのは?
(君江)はい。
わたくしがお仕えする新井家は旦那様が輸入雑貨を専門に扱う商社を経営しております。
はあ〜社長様でございますか!奥様は16年前にお亡くなりになり旦那様は一人娘の直美お嬢様をわたくしに託し大切に育てて参りました。
(平本)ほお…実にかわいらしい!
(君江)旦那様はご自分の会社を継いでもらうためお嬢様をニューヨークのビジネススクールに入れこれから3年間みっちり勉強させるおつもりです。
帝王学でございますね。
でもお嬢様は会社の経営には全く興味がなく出発の5日前だというのに夜遊びを続ける毎日でして…。
それは心配ですね。
それと…前の彼氏の事でちょっと気になる事が…。
前の彼氏?ただいま。
おかえりなさいませお嬢様。
(君江の声)お嬢様の元彼氏だった三好斗真という男を屋敷の周りで見かける事があるのです。
もしかしたら付きまとわれてるのではないかと…。
(平本)なるほど。
それで弊社にお目付け役のボディーガードを依頼されたいと?
(君江)ええ。
う〜ん…それはなかなかね難しい仕事ですね。
お代のほうもそれなりに…。
差し当たり100万円ほど持って参りました。
(君江)料金はいくらかかっても構いません。
不足分はあとで精算して頂ければ。
それでは…!それではその…領収書を作りますので少々お待ちください。
受けるんですか?あんな仕事。
当たり前だろ。
頼んだぞ。
俺ですか?子供のお守りをするだけでこれだぞ。
たったの5日だ楽勝だろう。
それになこの仕事には素晴らしい条件が付いてる。
条件って?今度この仕事をしくじったらお前はクビ。
(噛む音)おとなしく勉強してなさいお嬢ちゃん。
それは楽勝の仕事のはずだった
あの電話がかかってくるまでは…
(携帯電話の振動音)高峰さんお久しぶりです。
(高峰清人)「おお辻山今すぐ会えないか?」今?少しなら平気ですけど…どうしました?
(カメラのシャッター音)
(高峰)いや実はなお前の奥さんの事でちょっと。
おい門倉。
(門倉正志)はい。
防犯カメラの映像押さえといて。
俺がチェックするから。
(門倉)はい。
わかりました。
はい。
これが人生最悪の5日間の始まりだった
(高峰)最近奥さんと会ったか?もう奥さんじゃないですって幸子は。
わかってるよそんな事。
どうなんだ?会ってるの?いえ。
(高峰)最後に会ったのは?あっそうだ…あの写真。
はい。
ううん。
忘れずに捨てておいて。
じゃあ。
(辻山の声)離婚届書いた時だから…もう5年ぐらい前ですかね。
電話は?全く。
そうか…。
えっ…もしかして幸子死んだんですか?どうして?だって…高峰さんのしゃべり方なんか…。
えっ?奥さん人を殺したらしい。
まさか…冗談でしょ?
(高峰)品川のホテルの一室で遺体が発見された。
胸をひと突きナイフで刺されてる。
えっ…これ幸子がやったって言うんですか?2人は毎週同じ部屋で密会をしていた。
昨日の夜も10時にやってきた。
(高峰の声)で深夜1時過ぎに奥さんが1人で飛び出していくところをフロントのスタッフに目撃されている。
まさか…何かの間違いでしょ。
いやだが奥さんは今逃げている。
で…誰が殺されたんですか?矢代和也。
まさか…。
ああ。
6年前のIT殺人で重要参考人だった矢代和也。
俺たちが追っていたあの男だよ。
なんで幸子が…。
(高峰の声)お前矢代が国崎興産の会長国崎成道の跡取り息子だった事は覚えているよな?
(辻山の声)もちろん。
どうやら奥さん国崎の女だったらしい。
幸子が?
(高峰の声)お前と離婚したあと銀座のクラブで働いていたがそこで偶然国崎と知り合ったようだ。
はじめまして幸子と申します。
(国崎)ああそう。
よろしくお願いします。
何か飲む?幸子が国崎と…。
(高峰の声)だが国崎の女になったあと息子の和也ともそういう関係になったみたいだな。
あいつならやりかねませんね。
お前6年前の事件で俺たちが矢代和也を追ってた事奥さんに話した事ある?酒に酔って愚痴った事はあったかもしれません。
そっか…。
とにかく国崎は奥さんを必死で捜している。
奴らが警察よりも早く見つけたら奥さんがどうなるか見当つくよな?大体は…。
もうすぐニューヨーク行くんだって?三好くんなんで知ってるの?なんでも知ってるよ直美の事なら。
だって俺たち付き合ってるじゃん。
もう関係ないでしょう。
これ以上付きまとわないで。
(カメラのシャッター音)
(カメラのシャッター音)ハァハァ…。
どうしたの?あの男が何かしたのかい?ハァ…あの人が…。
キャッ!ごめんなさい。
ごめんなさい…。
あれ?君昨日の…。
あれ…。
こんな所で何してるんですか?散歩してたら…運動不足で貧血になっちゃって…。
私の事つけてたんでしょ?いやそれはないですあの…。
どうせ長谷沼さんでしょ?私の事を信用できないからって探偵を雇うなんて…。
ちょっと待ってあの…わかりました正直に言います。
こっちはね仕事なの。
君から離れる事にはいかないの。
ついてこないで!頼むよ!クビがかかってんだよ。
目立たないようにするしさ。
あの…あっボディーガードがついてると思って…。
キャー!この人ストーカーなんです!助けてください!キャー!違いますよ!違いますよ…。
あんたね…いい大人がみっともないまねするんじゃないよ!違います!もう…。
迫力がすごいな!
(門倉)凶器は現場に落ちていたナイフとみてほぼ間違いないようです。
ナイフやグラスに残されていた指紋現場で発見された毛髪全て本宮幸子のものと一致しました。
(係長)カメラは?はい。
再生をお願いします。
はい。
午前1時過ぎホテルの防犯カメラに本宮幸子の姿が映っていました。
死亡推定時刻とも一致します。
(ざわめき)本宮幸子の捜索が最優先だ。
必ず身柄を押さえろ。
(捜査員たち)はい!どうも。
ヘイ!何?んっ?ダサイ。
(英語)ハハッ…ジョーク。
ジョークね。
ノーノーノー…。
えっ?
(英語)いや…なんで?ダサイ!ダサ…。
クッソ〜…一張羅だっつうのに。
(店内の音楽)
(大津智子)えっ?三好の奴また来たの?うん。
まだ付き合ってるでしょとか言って…。
キモ〜…完全にストーカーじゃん。
うん…。
(智子)やだ〜…。
ねえねえ見て。
(智子)うわっ何?あれ…。
ほらあそこ。
変な動きしてるおっさん。
さあ?浮気調査でもしてる探偵とかじゃない?えっ?
(一同)乾杯!はじめまして。
はじめまして!はじめまっし〜。
お前はじめましてじゃねえだろ。
ハハハ…。
ねえねえ。
直ちゃんでいい?直ちゃんさ2人であっちどう?俺ら邪魔みたいだからさゆっくり飲もう。
(智子)直美嫌ならいいよ?無理しないでも。
行こう?超楽しいよ。
くだらない背伸びはやめておきましょう。
関係ないでしょう。
なんすか?あんた。
帰るよ。
送っていくから。
ちょっと…嫌だもう離して!嫌がってんじゃん。
手がおっぱいに当たってる!おっぱい?待て待て待て…!うわっ!おいおいおいおいおいおい!これどうしてくれんだよ?おっさんのせいで濡れちゃってるんですけど!おっさんのね…ハンカチ。
はいごめんね。
はあ?はい。
これあげるから。
これあげるから。
失礼します。
ハハハハ…。
キャー!!おいふざけんじゃねえぞ!おい!ううっ…あっ…。
イッテ…。
(携帯電話の着信音)もしもし。
「どうもあなたのボディーガードです」生きてたんだ。
まあ…かろうじて。
ねえ今どこ?送っていくからさ。
一人で帰れます。
「仕事なのこっちは」「君から目離したらねクビになっちゃうんだよ」あなたのクビの事なんか知りません!よっ!
(三好)「行こう?」「やだ…」「いいから」「嫌だ!嫌…」おい…。
(電話が切れる音)どうした?おい!おい!やっと2人っきりになれたね。
やだ…。
嫌だ!離して…。
嫌だ!!やだ…。
嫌だ!離して…。
嫌だ!!
(ドアの開く音)オラッ!大丈夫か?探偵さん…。
(三好)なんなんだよお前…。
君ね気をつけなきゃ駄目だよ。
邪魔すんな!悪いな…この子のボディーガードなんだ。
いや〜!潰れた?ここ!
(2人の荒い息)ああ運動不足…。
警察に連絡しよう。
なんで?だって…そんな事したら長谷沼さんが心配して部屋に閉じ込められちゃうもん。
(ため息)よし!ちゃんと送り届けました。
大丈夫か?はい。
じゃあ。
タクシーは?そんなね贅沢できる身分じゃありません。
明日10時にここを出るから。
いいのか?ついていって。
かわいそうだから私のボディーガードとして認めてあげる。
それは光栄です。
お姫様。
探偵さん!ああ?今日はありがとう。
(アナウンサー)「昨夜から矢代さんは女性と2人でホテルに宿泊しており警察は矢代さんと一緒にいた女性がなんらかの事情を知っているものとみて…」
(振動音)
(携帯電話の振動音)もしもし?もしかして幸子?「
(女性の笑い声)」「やっぱり番号変わってなかったんだねえ」誰だ?「私だよ前田三千代」前田三千代?「覚えてるよねえ?殺された矢代和也の母親だよ」知ってるんだよ…。
逃げてるのはあんたのかみさん。
あんたは和也を恨んでた。
だからかみさん使って和也殺したんだ。
ちょっといい加減にしてくださいよ。
幸子が警察に追われているのは知ってるんですけど俺一切関係ないですから。
誰が和也を育てたと思ってるんだ!ふざけんじゃないよ…。
残念ですけど俺力になれませんから。
すみません。
(辻山の声)捜査本部解散ってどういう事ですか?自殺なわけないでしょ!?これどう考えても矢代和也殺してますよね。
まだ裏は取れてませんけどこれもう少し掘れば…。
(係長)矢代和也が弁護士を通して正式に抗議してきた。
えっ?
(係長)矢代の背後には国崎興産の会長国崎成道もいる。
これ以上踏み込めない!いやおかしいじゃないですか。
うちはまだ矢代に接触してないんですよ。
なんでこっちの動きに気づくんですか?
(管理官)とにかく自殺で決まりだ!帰って休め。
待ってくださいよ…。
捜査状況が漏れてたって事ですよね?なんですか?それで上層部ビビって及び腰でしゃんしゃんですか?ふざけんなよ…。
そんなのを正義って言えんのかよ!?お前ら。
辻山…!おい!ふざけんな!!
(鳥のさえずり)やべえ!あっ痛っ!痛え…。
(岡野祐司)辻山さんですね?あっ…違います。
(岡野)お話があります。
乗ってください。
急いでるんで…。
(岡野)はいはいはい。
乗ってくださ〜い。
…わかりました。
仕事かね?…ええ。
送っていこう。
時間を無駄にしては申し訳ない。
じゃあ奥沢まで。
かしこまりました。
私は国崎という者だ。
はい。
あの何度かお写真で…。
私の用件は何かわかるかね?まあ…。
でも幸子とは5年前に別れて今はもう一切関係ないですから。
それはわかっている。
もしあいつが来てもかくまったり警察に知らせたりそういう事はしないでほしい。
本当に幸子が殺したんですか?その点は疑う余地がない。
幸子はあなたの女だったんですよね?気になるかい?フフッ…まだ惚れているのかい?いやそういうわけじゃ…。
私には若すぎたのかな。
息子と火遊びを始めた。
フフッ…。
やめておこう。
年寄りの愚痴はみっともない。
この辺で降ろしてください。
どうした?やっぱり…元女房を殺そうとしている人に送ってもらうわけにはいきませんから。
降りなさい!自分で降りれます…。
もう会わずに済めばいいがね。
同感です。
(ドアの閉まる音)ここどこだよ…。
あっ…いた!すまん!すまんすまんすまんすまん。
ごめん…。
遅い!45分遅刻。
私を待たせるなんてあり得ない!待っててくれたんだ。
まあ一応あなたには借りがあるしね。
意外と義理堅いんだな。
じゃあどこ行く?行こう。
なんにも決めてない…。
なんだよそれ…。
なんで遅れたの?ちょっと…。
っていうか何?その顔の傷。
あっ…。
別に…。
ふ〜ん。
教えてくれないんだ…。
いいのかな〜?いいのかな?クビクビ。
教えます…事の全てを。
へえ〜。
じゃあ奥さん見つかったら殺されちゃうの?物騒な事大きな声で言うな…。
国崎ってそんなにおっかない人なの?表向きは国崎興産っていう総合商社の経営者だが裏の顔は政財界を一手に牛耳るフィクサーだ。
日本はもちろんアジア諸国に太いパイプを持っている。
暴力団組織との関わりも噂される黒い男だ。
しがない探偵からそんな人に乗り換えるなんてあなたの奥さんもすごい人ね。
お褒めにあずかり光栄です。
でもねもう奥さんじゃないから。
なんだよ…。
それでもきっと探偵さん奥さんの事を助けるんだろうな。
はあ?だってあなたって妙な責任感を持ってる人でしょ。
仕事とはいえ私の事も助けてくれたし。
昔好きだった人が困ってたら絶対に放っておけないでしょ?君を助けたのはねクビのかかった仕事だから。
そうだ!私たちで真犯人を見つけて奥さんの事を助けてあげようよ。
そうしたらあなたの事見直してまた戻ってきてくれるかも。
戻ってこなくていいから。
楽しみになってきた…。
駄目だ!君の安全を守るのが俺の仕事だ。
そんな事させられない。
駄目ならクビ。
(ノック)
(ノック)誰?前田三千代って。
殺された矢代和也の母親。
昨日俺に電話があったんだ。
なんでそんな人と知り合いなの?矢代和也は6年前とある殺人事件の重要参考人になったんだ。
(辻山の声)でも警察の上層部に圧力がかかって結局自殺って判断でお開き。
俺は納得いかなかったから捜査本部が解散したあと矢代の母親に会いに行った。
ちょっと待って…あなたって刑事だったの?今でもホームズよりコロンボのほうが好きだ。
随分落ちぶれちゃったわねえ。
そこまではっきり言われるともうねすがすがしい!これ見て!振り向くな…。
つけられてる。
誰に?国崎の手下。
探偵にストーカーにヤクザにつけられる私って人気者ね。
ヤクザよりもっとたちの悪い連中だ。
私に考えがある。
(吉沢)横もビシッと。
後ろもビシッと。
美はねサイドに宿るって言うのよ。
よし…っと。
なんだよ…君が選んだんだからなんか言えよ。
うん…まあちょっとはマシになったんじゃない?
(吉沢)でしょう?フフッ…。
イケメンよ。
大変お似合いでございます。
吉沢さんこのまま着て帰るから。
ありがとうございます。
じゃあ前着てこられたお洋服お包みしましょうか。
捨てちゃってください。
おい!承知致しました。
なあ…なんで買い物なんだよ?仕事で一生懸命尾行している相手が楽しそうにデートしてたらつらくない?まあ浮気調査なんてそんなもんだよ。
確かにあれはしんどい…。
だからこうやってラブラブ〜なところを見せつけていじめてやるの。
「ラブラブ」ってなんだよ?あっ私もこれ着た〜い!ダーリン一緒に試着しよう!ちょっと…。
(柴木敦)本当に意味あるんですかね?あんな奴を追いかけて。
(ため息)
(ため息)遅いですね。
あっ…。
乾杯!乾杯。
乾杯。
なんでホストクラブなんだよ。
一度来てみたかったんだ。
君ね…昨日あんな事あったばっかなのに遊んでばっかいないでちゃんとおとなしくしろ。
遊びじゃないもん。
これは立派な捜査。
捜査?あの人前田三千代さんでしょ?なんでわかった?ジャーン!女は寂しくなると馬鹿騒ぎしたくなるものなのよ。
こんばんは〜。
前田三千代さんですよね?誰?お嬢ちゃん。
しがない探偵の相棒です。
…どうも。
ゆうべはつれなかったくせに…。
何しに来たの?少しだけお話いいですか?
(三千代)せっかく楽しんでるんだ。
邪魔しないでよ!息子さんのためにも真犯人見つけたいんです。
だったら…。
セイヤくんと腕相撲対決!勝ったらなんでも話してあげる。
でも負けたら…シャンパンタワー入れてちょうだいね〜。
セイヤくん…。
っしゃー!シャンパンタワーかけて腕相撲対決入りました!
(拍手と歓声)わかりました。
負けないでよ。
あんなチャラい奴に負けるほど落ちぶれてないわ。
(一同)セイヤ!セイヤ!セイヤ!セイヤ!セイヤ!セイヤ!
(セイヤ)ハァーッ!セイヤくん?アイムセイヤ!うおぉーっ!わあ…。
それではシャンパンタワーをかけましてレディー…ゴー!アァーッ!
(拍手と歓声)弱っ…。
帰りな元刑事さん。
あの…お話ししてくだされば全部お支払いしますよ。
おい…。
あんたみたいなガキが?父が会社を経営しておりまして…。
はい。
話わかるじゃないお嬢ちゃん…。
息子さん誰かに恨まれたりしていませんでしたか?さあねえ…。
国崎の下にいたんだからいくらでも恨まれる事はあったでしょう。
じゃあ最近特に変わった事とかは?なんか…やばい橋渡ろうとしてたね。
(直美の声)やばい橋?あの子…国崎の事を殺そうとしていたんだよ。
なんで国崎を?元々あの子は愛人だった私が国崎に捨てられて苦労した事を知ってたからね。
無理やり養子に出されて跡継ぎ候補にされたあともずっと国崎の事を恨んでた。
あの国崎狙うなんてそれこそ自殺行為ですよ。
やめときなって私も言ったんだけどさ…。
頼りになる協力者がいるから大丈夫だってあの子…。
誰ですか?協力者って。
さあねえ?あと3日か…。
私とまだ付き合う気ある?えっ?それとももう息切れ?馬鹿にすんな…。
こっちはなクビかかってんだよ。
絶対最後まで付き合ってやる。
ふ〜ん。
じゃあ家まで競走ね。
えっ?よーいドン!おい…ちょっと!う〜んタッチ!ああ…クソ!絶対この靴のせいだよ。
フフッおじさんの言い訳はみっともないわよ。
じゃあ今度もう一回勝負しよう。
いつでもどうぞ。
ハンデとして今度はピンヒール履いてあげる。
フフフッ…。
フフフッ。
じゃあまた明日。
おやすみなさい。
おやすみ。
うおっ!おかえり。
遅かったわね。
幸子お前何やってんだよ…。
私逃げてきたの。
知ってるよ…。
国崎に会った。
ここへ来たの?殺された矢代和也の母親にも会った。
矢代は国崎を殺そうとしていたんだ。
えっ…そうだったの?お前知らないのか!?お前らは国崎を敵に回して2人とも殺されたんじゃなかったのかよ?えっ…?何言ってるのかさっぱりわからないんだけど。
とにかく警察へ行け…警察行け!なんで?何もしてないのに…。
何もしてないのか?ええ。
私和也を殺してなんかいないわ。
じゃあどうして逃げてんだよ?だって逃げなきゃ国崎に殺されちゃうもん。
でもよく考えたら逃げる場所なんてないのよね。
で仕方なくここにね。
あっ…。
いくらもらえる事になってるの?はっ?国崎に。
私を売るつもりでしょ。
俺がそんな事すると思ってるの?昔一緒の班だった刑事だぞ!警察だって同じよ。
国崎がその気になればどこにでも手を回せるわ。
警察にもスパイがいるかもしれないし。
じゃあどうしろっつうんだよ!あなた考えてよ…。
亭主でしょ?刑事だし。
いや今はどっちも違います。
あ〜あ私疲れちゃった。
お風呂入って寝るわ。
(ため息)おい…!
(幸子)何恥ずかしがってるのよ。
何度も見てるでしょ。
えっ…まだこのバスタオル使ってるんだ。
何年ものよこれ…。
勝手にしろ…。
(ドアの開閉音)
(パトカーのサイレン)
(シャッター音)
(門倉)お疲れさまです。
(門倉)マルガイは前田三千代57歳。
ホテルで殺された矢代和也の母親です。
矢代の事件と何か関係あるんでしょうか?ああ…?最近は朝早くに起きて朝食もしっかりとられ一体どうなさったんですか?出発の前にどうしても終わらせたい事があるの。
(君江)なんですか?殺人事件の捜査…。
(アナウンサー)「身元の確認をしたところ遺体で見つかったのは中野区に住む無職前田三千代さん57歳です」えっ!?探偵さん大変!大変よーっ!おはようございます!直美お嬢様。
誰?わたくし辻山の代わりに参りました総合調査エミネント・ワークス社長の平本と申します。
辻山さんは?えっ?探偵…!
(ブザー)あれ?君なんで?なんだ…元気じゃない。
代わりの人が来たからまた倒れちゃったのかと思った。
俺は元気だけど…。
平本社長は?あああのおじさん?さくっとまいてきた。
それよりニュース見た?前田三千代さんが遺体で発見されたのよ。
えっ…。
(幸子)あら?お客様?あっこれち…違うよ?あの…。
お邪魔しました。
違う違う違う!なんなのよ!心配して来てやったのに…。
うん?すみません…この写真の女性見ませんでしたか?そういえば昨日の夜隣から女の人の声が聞こえましたよ。
ありがとうございます。
あっ…!
(ブザー)おい!君…。
あら〜さっきの子。
聞いたわよ。
この人にスーツ買ってくれてありがとう。
あなたが辻山さんの奥さん?う〜ん…元ね。
よかった!生きてて。
そんなに喜んでもらえてよかったわ。
早く隠れて!えっ?国崎の手下が来る。
(幸子)岡野…。
あいつ何者だよ?
(幸子)国崎の右腕。
裏の仕事は全部引き受けてるみたい。
幸子さんはこっち。
早く!
(幸子)ちょっと…。
何やって…。
あなたも脱いで。
早く!はあ!?早く!えっ?えっ…!?早く早く!キャーッ!うわーっ!キャッ…。
なんなんですか!?女っていうのはこのお嬢さんの事か?すみません…。
なんなんですか?あなたたち。
警察呼びますよ!昨日から随分楽しそうですね辻山さん…。
奥様が大変な時に若い女の子と朝からお盛んな事で。
おかげさまで…。
私こう…人に見られるの嫌いじゃないっていうかむしろ好きなほうでして…。
(辻山・岡野)フフフッ…。
ああ〜フフフッ…。
はあ…。
あっ!キャッ!あっすみません!手が滑りました。
ハハハッ…。
お邪魔しました。
楽しんでください。
ずっと見てますから。
(幸子)はあ…。
フフフッ…。
面白い子ねえ!あなたその子と寝たの?何馬鹿な事言ってんだよ。
別に…。
ちょっと嫉妬してるだけ。
参った…。
私にいい考えがある。
柴木追え!
(柴木)はい!
(男性)うわっ!
(柴木)うおっ!やばい!うわあーっ!ああ…うーん…!せーの…。
ああーっ!幸子ーっ!行こう!あーっ!あっああ…!すまない!幸子ごめーん!やだー!やだーっ!元嫁ー!ああーっ!カッターあります?カッターナイフ。
わっ!まっ…!刺さっちゃうだろ。
あっそうっすね。
そっとやれよそっと。
はいっす。
そうそうそうそうそうそうそうそう…。
いいよいいよそうそうそうそう…。
(たたく音)幸子さんじっとしててくださいね。
そうそうそうそうそうそう…そっとそっと…。
できました。
よっ!
(ため息)柴木ーっ!ああっ!ハァ…。
君といると走ってばっかだよ。
ハァ…幸子さん無事逃げられたかしら?どうだろう…。
(携帯電話の着信音)幸子さん?いや警察の時の先輩。
はい。
(高峰)「辻山前田三千代を覚えてるよな?」ええ。
「彼女が今朝水死体で上がった」知ってます。
それで前田三千代の足取りを洗ってたらお前にたどり着いた。
「ホストクラブですか?」お前何嗅ぎ回ってるんだ?まさか前田三千代を殺したのお前じゃねえだろうな?「息子の矢代和也の事を聞いただけですよ」「矢代は国崎を殺すつもりだったようです」それは初耳だな。
確かな情報か?信じていいと思います。
まあ元刑事の勘でしかないですけど。
じゃあそれに感づいた国崎が矢代を殺したって事もあり得るか。
俺も最初そう思ったんですけどもし国崎が犯人なら前田三千代まで殺す必要ないですよね。
じゃあ誰だ?「わかんないっす」「あっでも矢代は頼りになる協力者がいるって前田三千代に話してたみたいです」協力者?前田三千代は何も言ってなかったのか?何も。
まあでも心当たりはあるそぶりはしてましたけど。
じゃあそいつが口封じのために前田三千代を殺したのか?「その可能性はあると思います」よしわかった。
もう一度矢代の交友関係洗ってみるわ。
とにかく幸子はやってませんから。
あいつはね誰かにはめられてるだけです。
(高峰)「お前随分必死だな。
やっぱりまだ惚れてんのか?」いや…本当の犯人見つけたいだけですよ。
お前が?警察がやってくれないんで。
おお助かるよ大いにやってくれ。
俺たちの手間が省ける。
なあ。
ふぅ…。
巻き込んで悪かったな。
どうしたの?急に。
もうね君をこれ以上危険にさらすわけにはいかないんだ。
ここでお別れ。
今までありがとう。
そういうわけにもいかないのよね。
なんで?なんで…?だってどこにも行くとこないみたいだし放っておけないでしょ?
(幸子)ここのお料理全部美味しいわよ。
ワインも最高だし。
(君江)ありがとうございます。
本当に長谷沼さんが作るお料理全部美味しいんだから。
さあ辻山さんもどうぞ。
いただきます。
あれから大丈夫だった?私は全然大丈夫だったんですけど辻山さんが本当に走るの遅くて。
(幸子)ああ…ろくなもん食べてないみたいだし。
(高峰)すみません。
お忙しいところわざわざご足労頂きまして。
幸子は見つかったのかね?
(長峰)いえ…捜しています。
ならなんの用だ?わざわざ呼び出して。
一つお聞きしたい事が…。
うん?後継者である矢代和也さんが亡くなられたとなると国崎さんの跡は誰が継ぐ事になるんでしょう?何が言いたい?いや…その人にこそ矢代和也さんを殺す動機があるのではないかと思っただけです。
とにかく殺したのは幸子だ。
誰かに頼まれたのかそれとも自分の判断だったのかあいつに聞けば全てわかる。
なるほど。
では幸子さんを全力で捜しましょう。
なのでそちらは手を引いて頂けますか?手を引く?幸子さんは我々が見つけ出します。
そちらの好き勝手にはさせないと申し上げているんです。
はて?なんの事やら…。
幸子の捜索は警察にお任せしますよ。
はい。
全力を尽くします。
よし。
(高峰)これ鑑識に回しておいてくれ。
はい。
で…これからどうする気だ?うーん…。
なるようになるわよ。
お前相変わらずだな。
うちに泊まって。
何言ってんの?君は。
長谷沼さんにも言ってあるわ。
(幸子)本当?ありがとう。
駄目に決まってるだろ!いいのよ。
部屋はどうせ余ってるしそれにここだったらあの連中もやってこれないでしょ。
じゃあお言葉に甘えて。
勝手に決めんな!お前のせいでこんなふうになってるんだぞ。
(幸子)なんでよ!殺してないんだから私のせいじゃないわよ。
(君江)随分物騒なお話ですこと。
いやあのーこれねあの…ドラマ…ドラマの話で…。
大丈夫。
長谷沼さんには全部お話ししてあるから。
えっ…?で幸子さんは本当に殺してらっしゃらないんですか?ええ。
何があったんですか?それがね私にもよくわからないのよ。
どういう事だよ?
(幸子の声)あの夜いつもの部屋に10時に行ったの。
(矢代和也)幸子か?別の女が来るかもしれないの?
(矢代)先に飲んでてくれ。
(幸子の声)和也はシャワー中だったからシャンパンを飲んで待ってたんだけど私そのまま寝ちゃって。
で目が覚めたら血が付いたナイフを握っててバスルームをのぞいたら…。
(幸子)ああっ!あっ…!なんですぐ警察に連絡しなかったんだよ?だから言ったでしょ?警察に行ったところで国崎に殺されちゃうって。
誰か別の人間が殺したってきちんと話せばよかったろ。
そうもいかないのよ。
(幸子の声)私怖くなって逃げ出したんだけどその時ドアの内鍵は閉まったままだったの。
ほら前にあなたに浮気現場に踏み込まれたでしょ?それ以来私内鍵をするのが癖になっちゃったのよね。
そんな話は今どうだっていいの。
すごい…。
それって密室殺人ってやつじゃない。
そう!不思議でしょ?私しか犯人はあり得ないのよ。
うん。
なあ幸子。
(幸子)ん?お前本当にやってないんだな?えっ?錯乱状態になって殺してしまって記憶がないなんて事件が結構あるんだよ。
大丈夫!幸子さんは犯人じゃありません。
私密室の謎わかっちゃいました。
(直美の声)幸子さんが部屋の内鍵をした時すでに犯人はバスルームに潜んでいて矢代和也を脅していたんです。
(矢代)幸子か?
(幸子)別の女が来るかもしれないの?先に飲んでてくれ。
(直美の声)シャンパンには睡眠薬が入っていて犯人は幸子さんを眠らせたあと矢代和也をナイフで刺し殺した。
ああっ!あっ…!
(内鍵を開ける音)
(直美の声)目を覚ました幸子さんが遺体を見つけて部屋を出たあと内鍵の閉まっていない部屋から逃げたってわけ。
すごい!直美ちゃん。
これで私の無実が証明されたわね。
まだ早い!大体あの部屋のどこに人が隠れる場所があるんだよ。
(幸子)うーん…ベッドの下くらいかしら?ねえ長谷沼さんせめて私が出発するまでの間2人をここに置いてほしいの。
その代わりニューヨークに行ってちゃんと勉強する。
それにこれ以上事件には関わらないようにするから。
ねっ長谷沼さん。
一生のお願い!わかりました。
長谷沼さん…。
お泊めする以上お客様に快適に過ごして頂くのがわたくしの役目です。
ただくれぐれもお嬢様には危険が及ばぬようお願いしますよ。
すみませんありがとうございます。
やっぱり頼りになるのは元夫ね。
お前も頭下げろ。
フフッ…。
お世話になります。
お世話になります。
よろしくお願いします。
(幸子)よろしくお願いします。
(君江)まあお嬢様。
こんな時間まで夜更かしなさって。
大人になると一人で飲みたい夜もあるのよ。
(君江)はいはい。
ではお体に障らぬ程度に。
ねえ長谷沼さん。
あの2人って同じ部屋?いえ。
客室は2つありますから。
ふーん…そっか。
何かご心配でも?ううん。
じゃあおやすみなさい。
良い夜を…。
(笑い声)
(幸子)いいじゃないの。
やっぱりあなたが一番いいわ。
よせっての。
大体お前なんで国崎の愛人になんかなってんだよ。
お金持ちだったから。
じゃあなんで息子の矢代和也にも手ぇ出したんだよ。
俺が刑事の時追ってたの知ってるだろ?だって…国崎じゃ満足できなくなったから。
ああそうかい。
で矢代が死んだら今度は元亭主か?お前いい加減にしろよ!いいじゃないの。
細かい事は気にしないで。
疲れてんだよ。
もう寝かせてくれよ。
本当はあの女の子が好きなんでしょ?誰の事だよ?
(幸子)とぼけちゃって。
直美ちゃんよ。
あの子あなたに気があるわ。
はあ?馬鹿お前何言ってんだよ。
まだ二十歳だぞ。
しかも雇い主で超が付くほどのお嬢様で…。
俺とはね立場も年齢も釣り合わないんだよ。
そう?結構お似合いだけど。
もう寝ろよ!私が殺される前に抱いておいたほうがいいと思うけど。
はあ?ほらこの体。
もったいないでしょ?大丈夫お前は死なないから。
もう…!おやすみ。
ウフフフ…。
(雨音)
(雨音)おはようございます。
おはようございます。
おい!どこ行くの?大学こっちだろ。
私調べたの。
殺害現場のホテルはこっちのほうでしょ?もう二度と事件に首突っ込まないって約束したろ?そういうのはね警察に任せときゃいいんだよ。
何よ浮気調査ばっかりで腑抜けになっちゃった?探偵だったらもっとでかいヤマ狙いなさいよ。
もっと自分の仕事にプライドを持って。
あのね俺にはね君のボディーガードっていう立派な仕事があります。
じゃあ私が一人で犯人を見つけます。
いや駄目だよ。
岡野はねもう君の顔覚えてるからね。
危ない。
大丈夫よ。
まさかあいつらだって私が殺害現場にいるなんて思わないでしょ。
むしろ大学のほうが危険よ。
そりゃそうか。
うーん…。
密室トリックを破るお嬢様名探偵。
フフッいい感じ。
空いてないんですか?809号室。
そのお部屋はお貸しできない事になっておりまして…。
殺人事件があったからまだ立ち入り禁止って事?ご存じでしたか。
隣の部屋は空いてます?同じ間取りでしょ?
(従業員)ええ一緒ですが…。
よろしいのですか?なんで?いえあんな事がありましたから隣の部屋は皆さん嫌がられて誰も利用していなかったものですから。
私たちむしろそういうのが好きなんです。
ねーっ。
ねーっ。
(解錠音)隠れる場所ないな。
うーん…あっ。
ベッドのマットレスに切り込みを入れてその中に隠れたとか?そんなの警察がすぐ気づくよ。
じゃあじゃあじゃあじゃあバスルームの通気口から出入りしたとか。
バスルーム?これじゃ狭くて通れないよ。
本当に密室だったって事になっちゃうじゃない。
うん。
殺す事ができたのは幸子だけって事。
うーん…。
ラストピースが埋まらない。
何がラストピースだよ。
実は内鍵が外からかけられるとか…。
無理だって。
もう諦めろって…。
でも…。
無理だってそんなの。
(智子)あれ?直美?やっぱり直美じゃん。
智子。
えっこの人って…確かこの前の?そういう関係だった?いやそうじゃないんですあの…。
まあ…。
否定しろよ!違います。
全然そういうんじゃない…。
あれ?智子こそ誰?あの人。
ああ…お友達。
いつもお小遣いくれるんだ。
お友達?ふーん…。
交換する?部屋は同じなんだし暗くして顔見なければ相手は誰でも変わらないでしょ。
ハハハ…。
フフフ…。
じゃあね。
楽しんで…。
確かに顔がわからなければ…。
ちょっと本当に交換しようなんて思ってないわよね?どうしたの?ごめんちょっとトイレ。
(解錠音)辻山です。
(高峰)「どうした?」高峰さん矢代の殺害現場の隣の客室って鑑識入ってないですよね?「隣の部屋?当たり前だろ」調べてほしいんですけど。
犯人がいた可能性があります。
「どういう事だ?」「まだ俺の勝手な想像の段階なんですけど…」随分もったいつけるな名探偵。
「高峰さんが教えてくれたんじゃないですか」ああ?「裏が取れるまで事件の筋は固めるなって」わかったよ。
ありがとうございます。
じゃあお願いします。
ただいま…ん?えっ?なんだ?これ…。
「明日の9時までに幸子を京浜ふ頭へ連れてこい」長谷沼さん!幸子!幸子!幸子!うおっびっくりした!
(幸子)おかえり。
よかった…。
何があったんだよ?国崎のところのね連中が来て…。
ここに入ってろって長谷沼さんが私を押し込んだの。
じゃあお前あの人が引っ張っていかれるってのにじっと隠れてたのか?だって長谷沼さんが絶対出てくるなって言うから…。
なんで出ていかないんだよ!お前の代わりに長谷沼さん連れてかれたんだぞ。
いいのよ長谷沼さんそういう人だから。
いや警察に連絡しよう。
駄目よ!長谷沼さんの身の安全が第一。
でもな…。
ここは落ち着いて考えましょう。
ハァ…。
私お腹すいちゃった。
おい!そうね私もお腹すいた。
おいっ!長谷沼さん私たちがお腹すかせて心配してるって知ったらきっと叱るわ。
何か食べましょう。
そうね。
おーい!おい!お金で解決できないかしら。
お金?
(幸子)そうね。
お金で解決できるならそれが一番ね。
でもね向こうから身代金要求されてるわけじゃありませんからね。
だけど例えば幸子さんが逃げ出してしまったから私たちにはどうする事もできませんっていう事にするのは?うん!それいい!なんか私っぽいし。
でしょ?だからお金を払うから長谷沼さんを返してくださいって言うの。
ほら見返りがあれば交渉に乗ってくれるかもしれないでしょ?でもそう簡単に納得してくれるか?それは…交渉する人次第なんじゃない?仕方ない俺が行くか。
そうだ。
もし俺が帰ってこなかったらこれ警察に届けてくれ。
(幸子)何?それ。
髪の毛?ホテルのバスルームで回収した。
君の言うラストピースってやつになるかもしれない。
どういう事?まあまだ俺の勝手な想像に過ぎませんけど。
あなたって本当に真面目ね。
探偵だったら適当に思いついた推理をさも本当かのように発表しちゃえばいいのに。
(物音)誰だ!
(幸子)ウフフ…声が震えてるわよ。
なんだ幸子かよ。
ビビらせんなよ。
お前…。
何すんだよ。
いけない?当たり前だろ。
どんな時か考えろよ。
こんな時だからこそよ。
だってあなた交渉に行ったら生きて帰れないかもしれない。
あのな俺は殺される前にお前の居場所をあっさり吐きます…。
ふざけないで。
私真剣よ。
わかった。
でも俺たちもう夫婦じゃ…。
夫婦じゃない。
でもだからって寝ちゃいけないの?
(君江)わたくしを助けるために国崎の所へ行くおつもりですね?長谷沼さん…!ただ今戻りました。
そちらは旦那様へのお別れのお手紙ですか?長谷沼さん!?お客様をこんな所に寝かせてしまい申し訳ございません。
どうして?国崎に誘拐されたんじゃ…。
わたくしにもわからないんです。
突然お前を帰すと言われ目隠しをされ屋敷の近くで車から降ろされました。
まさか…!お嬢様!ああ…!
(君江)あっああ…!
(携帯電話の着信音)直美?どこにいる?
(国崎)「君と再会したくはなかったんだがね」国崎…!今朝おてんばなお嬢さんが私の会社にやってきてね…。
幸子が逃げた金を払うから家政婦を返してほしいとね。
それで彼女は?
(国崎)その度胸に免じて願いはかなえてやった。
ただしそのあとお嬢さんがどうなったかは私の知るところじゃないがね。
んーっ!んーっ!彼女関係ないだろ!解放しろ!幸子を連れてくればそうするよ。
お前勘違いしてるんだ。
幸子は犯人じゃないんだよ!それも幸子本人から聞くよ。
私ここにいるわ!幸子さん!そっちに行くから直美ちゃんには指一本触れないで!
(国崎)ハハハハハ…やっぱりいたか。
急いだほうがいい。
イッタ〜!お嬢様!直美ちゃん!大丈夫か?ううん全然大丈夫じゃない。
すぐ助けに行くから。
「幸子さんと幸せにね」お前ふざけんな!
(岡野)「場所は京浜ふ頭の第三倉庫です」「警察には連絡しないように」
(幸子)私が国崎と話す。
駄目だ。
お前はこっちの切り札だ。
俺一人で交渉する。
お前はここに隠れててもし何かあったらすぐ警察に連絡しろ。
(携帯電話の着信音)高峰さん。
(高峰)「調べたぞ隣の部屋」幸子は?その前に直美の身柄が先です。
(国崎)交渉には乗らん。
幸子を渡せ。
うーん…矢代殺したのって幸子じゃないんですよ。
…話にならん。
いいんですか?かわいいお嬢さんがどうなっても。
元奥さんとどっちが大事かよく考えてください。
ハハ…随分必死ですね。
幸子を犯人にして幕引きしないとまずいですもんねあなたの立場が。
なんの事です?
(せき)矢代和也を殺したのはあなたですよね?岡野さん。
ハッ!ハハハハ…。
冗談も程々にしてください。
柴木。
はい。
うわっ!うっ!ううっ…!
(国崎)待て。
会長。
一応聞いておこう。
(荒い息)幸子は言ってましたよ。
あのホテルで矢代和也の遺体を発見した時部屋の内鍵は閉まっていて密室だったって。
(国崎)ならやっぱり幸子が…。
いえ。
密室の中には幸子以外にも岡野さんが潜んでいたんです。
(岡野)私が?どこに?岡野さん…あんた幸子が来る前に809号室に行き矢代和也をバスルームに軟禁した。
(辻山の声)幸子が必ず部屋の内鍵をする事はわかっていた。
(辻山の声)その時岡野さんはバスルームに潜んでいて矢代和也を脅していたんですね?幸子か?
(幸子)別の女が来るかもしれないの?先に飲んでてくれ。
(辻山の声)岡野さんは睡眠薬で幸子を眠らせたあと矢代和也をナイフで刺し殺した。
(刺す音)
(辻山の声)そして眠っている幸子を隣の810号室に運んだんだ。
隣の部屋?なんでそんな事を?密室を作るためですよ。
(辻山の声)岡野さんは隣の部屋の内鍵を閉めて密室を作り殺害現場を偽装して幸子が目覚めるのを待った。
えっ…!?
(辻山の声)驚いた幸子はろくに遺体を確認せずに矢代が死んでると思い込んだ。
しかも内鍵は閉まったまま部屋は密室で自分が犯人かもしれないと錯覚しそのまま逃げ出した。
(辻山の声)そして岡野さんは本物の遺体がある809号室に戻って幸子の指紋が付いたナイフを部屋に戻し睡眠薬が付着したボトルとグラスをすり替え現場をあとにした。
国崎さんを恐れて幸子が黙って逃走する事はわかっていた。
もし捕まったとしても言い訳できないようにわざわざこんな面倒な仕掛けを仕込んだ。
随分勝手な妄想ですね。
昨日ホテルに行って調べました。
殺害現場の隣の810号室は事件のあと一度も使われていないようです。
(辻山の声)バスルームの排水溝にはまだ血のりの跡が残っていました。
そんな事を本当に私がやっていたとすれば廊下の防犯カメラに姿が映っているはずでしょう。
いいえ。
(辻山の声)あのクラスのホテルではプライバシーを考慮して防犯カメラはエレベーターホールにしか設置しない。
あんたはそれを事前に確認して犯行計画を立てたんだ。
だが結局それは全てあなたの想像でしょう。
私がやったという証拠はどこにもない。
確かに俺の勝手な想像でした。
でも昔の同僚が調べてくれたんです。
まだ簡易鑑定の段階ですけど810号室から岡野さんあなたの指紋が見つかったみたいです。
そ…そんな馬鹿な…。
あんたは矢代を殺して幸子を犯人にでっち上げた。
全ては自分が国崎さんの後釜に座るために…!ふざけるな!勝手な事ばかりベラベラと…!違いますよ!これはその…何かの間違いです。
(岡野)待ってください!話を聞かせてもらっていいですか?
(岡野)誰かが俺をはめたんです!会長!
(岡野)柴木お前…!直美どこですか?なんの事かな?おい!直美!直美!おい…おい!しっかりしろ!おい!しっかりしろよ!直美…!おい!目ぇ覚ませよおい!直美なあ起きろ…。
なあ!探偵さん私のパンツ見たでしょ?しかも裸で抱きしめるなんて…。
クビね。
よかった…。
どうしたの?浮かない顔して。
一つだけ気になる事がある。
殺された矢代和也には協力者がいたはずだがそれが誰かって事。
頼りになる協力者がいるから大丈夫だってあの子…。
岡野じゃないの?岡野と矢代は後継者争いの関係にあったから協力態勢にあったとは思えない。
うーん…。
(ドアの開く音)高峰さん岡野は?
(高峰)ああ…まあ国崎が身柄を拘束しているんだろうが国崎本人は知らぬ存ぜぬで通してるよ。
そうですか…。
誘拐監禁の容疑に関しても国崎は全て岡野が一人で勝手にやった事だとのたまってる。
直美ちゃんは?新井さんは病院で精密検査を受けたところ特に異常はないので自宅に戻られました。
そうよかった。
高峰さん…。
わかってる。
奥さんの事は俺たちに任せろ。
もう奥さんじゃないですから。
まだ裏取りの段階だけど帳場も岡野がホンボシって線で動いてる。
安心しろ。
幸子の事よろしくお願いします。
キスくらいしなさいよ。
もう少し寝てろ。
まだ若いから大丈夫。
奥さんより若いでしょ?まさか昨日の夜…。
もう一度温めて。
さっきみたいに。
あっ!ん?髪の毛がない!えっ!?いやここに置いといたやつ。
証拠の。
証拠?持ってった?いや…。
えっ?
(ドアの開く音)
(三好)おい!キャーッ!おい直美から離れろ!もう一度温めて。
さっきみたいに。
あっ!ん?髪の毛がない!えっ!?いやここに置いといたやつ。
証拠の。
証拠?持ってった?いや…。
えっ?
(ドアの開く音)
(三好)おい!キャーッ!おい直美から離れろ!うわっ!直美は俺の…。
ああーっ!!キャーッ!
(悲鳴)ああっ!痛い…!イテテテテ…!ううっ!ん?何?これ。
フィフティーンラブ。
ねえこれ…。
あっ!お前…盗撮してたのか?ええーっ!嘘!どこどこどこどこどこ?えっ?背中映ってる…。
あっ!あっ…。
穴あった!穴ある!ああ…。
いつから?どうやって?えっと…。
言えよ!ええっ…。
前に直美の鍵のスペアを作って留守の間に忍び込んで…。
もうやだー!気持ち悪い!なあ…これってずっと撮ってんの?あっ…はい。
昨日の映像もある?はい。
ちょっと見せて。
いいから早く!あっはい…。
昨日。
はい。
これ…これです。
ちょっと早送り。
はい早送り。
はい。
もっともっともっと。
もっともっともっと。
もっともっともっともっと。
もっともっと大胆に。
はい。
もっともっともっと。
ストップ!ストップ!戻して戻して。
戻す…。
そこ!そこそこそこ!髪の毛盗んだ奴?誰?これ。
えっ…?まさかこの人が本当のラストピース…?
(携帯電話の着信音)すみません。
(高峰)あっいえ。
(携帯電話の着信音)辻山からです。
どうぞ。
どうしたの?「落ち着いて聞けよ。
犯人は岡野じゃなかった」どうしました?いえ…。
(高峰)では続きです。
(幸子)はい。
(高峰)目が覚めるまでどのぐらいの間眠ってたか…。
(門倉)落ち着いてください!
(門倉)何もしませんからとにかく銃を下ろしてください!危ない!下がって!幸子!幸子さん…。
ほらかわいがってた後輩の前でちゃんと説明して!なんの説明ですか?6年前の事件の時あなたが和也に買収されて警察の捜査情報を裏で流したんでしょ?なんの事ですか?高峰さん。
辻山お前から奥さんを説得してくれよ。
高峰さんが矢代和也の協力者だったんですね。
お前まで何言ってんだよ。
矢代から国崎の殺害に手を貸すよう言われてたんですね?それでこれ以上付き合いきれなくなってこの計画を立てた。
(辻山の声)あなたが矢代和也を殺して幸子を犯人に仕立て上げようとした。
馬鹿な事言ってんじゃないよ!前田三千代は矢代の協力者があなただって気づいてたんですね。
俺たちとホストクラブで会ったあと彼女はあなたに連絡したんじゃないですか?
(三千代)あんたが和也殺したのか?何を言ってるんですか…。
(三千代)知ってるよ!あんたと和也がずーっとつるんでた事。
(高峰)息子さんを亡くされて混乱しているようですね。
車でご自宅まで送りましょうか?あんたが和也を殺したんだ!
(高峰)ああっ!
(三千代)あっ…!どうしたんだよ辻山。
何訳のわからない事言ってんだ?私の部屋に入って証拠の髪の毛盗みましたよね?いや話が見えないんですけど。
ちょっと君…!思い出してくれましたか?あなたは今朝8時35分奥沢にある新井邸に侵入し自分が犯人であるこの証拠を盗み出した。
どういう事ですか?主任。
昨日俺が電話で殺害現場の隣の部屋を調べてほしいと電話した時あんたはトリックがバレたと気づいた。
矢代の殺害現場の隣の客室って鑑識入ってないですよね?隣の部屋?当たり前だろ。
「調べてほしいんですけど。
犯人がいた可能性があります」わかったよ。
焦ったあなたは証拠を盗み幸子に代わって今度は岡野を犯人に仕立て上げた。
どうやったらそんな事ができるんだよ?どこかで入手した岡野の指紋を隣の部屋に紛れ込ませたんでしょう。
これ鑑識に回しておいてくれ。
(門倉の声)まさかあの時の…!お前なあ…俺捜一の主任だよ?そんな事するわけがないだろう!いやあんただからこそできたんだ。
事件の日自分の班は待機組。
殺しの通報が入れば捜査の主導権は自分が握れる事をあんたわかってた。
どうせ防犯カメラの映像も自分でチェックしたんだろ?おい門倉。
(門倉)はい。
防犯カメラの映像押さえといて。
俺がチェックするから。
(門倉)はい。
いい加減にしろよ!適当な事ばっかり並べやがって。
辻山…ちゃんと裏取りしてから筋立てしろって教えたはずだよな?落ちぶれた探偵風情がいきがった事言ってんじゃねえよ!確かに俺はもうサツカンじゃない。
なんの力もない探偵です。
でも教えてもらったんです。
無責任に適当な推理語れるのが探偵の特権だって。
探偵だったら適当に思いついた推理をさも本当かのように発表しちゃえばいいのに。
裏取りは警察が埋めればいい。
ホテル内の防犯カメラもう一度よく調べてみてください。
事件の前後必ず高峰さんが映っているはずです。
隣の部屋を借りた人間も特定できるはず…。
(幸子)ようやく見つけたわね。
あなたが捜してた裏切り者。
私どうしても許せない。
正義感のかたまりだった亭主を裏切った奴が…。
私たち夫婦を壊した奴が…!なんで…?もういい。
大丈夫。
(泣き声)おかえりなさいませ。
長谷沼さん荷物の用意はできてるかしら?お嬢様…。
大丈夫ですか?お体は。
全然平気。
…体はね。
主任…いや高峰は6年前裏カジノにはまって借金を抱えていたようです。
そんな時矢代和也から声をかけられてIT殺人の捜査情報を売ってしまったと…。
それからずっとズブズブの関係が続いていましたが矢代和也から国崎殺しを依頼されてさすがに矢代を切ろうと今回の殺害計画を立てたそうです。
(門倉)上はもう修羅場ですよ。
何しろ捜査一課の主任が殺人ですからね。
まあそれを暴いたのが探偵だって事までは表には出ないでしょうけど。
また呼び出しがあると思います。
でも上層部にはちゃんと伝えてありますので。
失礼します。
フフフ…。
馬鹿ね。
元女房になんか付き合わなくてもいいのに。
放っておけるわけないだろ。
まだ間に合うかもよ?早く行きなさいよ。
どこに?本当は好きなんでしょ?あの子の事。
まさか…。
じゃあもう一度私とやり直してくれる?勝ち逃げするのか?いいのに見送りなんて。
違うよ駆けっこの決着。
最後にもう一回勝負しようと思ってね。
馬鹿みたい。
俺が勝ったら行かないでほしい。
本気で言ってるの?ああ。
子供みたいな事言っちゃって。
君といたからな。
若返った。
手加減しないから。
じゃああそこゴールね。
随分遠いわね。
人生長いからな。
途中で倒れないでよ。
おっさんなめんな!位置について…。
よーい…。
(2人)ドン!
(新田幸彦)こういう仕事はあいつらにやらせりゃいい。
情報分析室は捜査一課の下請けだからな。
(銃声)
(泉本乃梨子)私たちの腕の見せどころじゃないですか。
(深町功太郎)至急バイクの追跡頼む。
(浅倉香澄)晴海通り勝どき方面に向かっています。
(深町)了解。
(中谷明日香)深町さん…全てお話しします。
(深町)逃げられませんよ絶対…。
そういう事だったのか…。
(深町)事実は必ず明らかになります。
2018/04/08(日) 21:00〜23:05
ABCテレビ1
ドラマスペシャル 探偵物語[解][字]
赤川次郎の名作『探偵物語』を斎藤工×二階堂ふみの強力タッグで34年ぶりに映像化!!崖っぷち状態の探偵とオテンバなお嬢様が織りなす5日間のミステリー&ラブロマンス!
詳細情報
◇番組内容
浮気調査をしていた探偵・辻山秀一(斎藤工)は、決定的瞬間を激写するが、盗撮と誤解したお嬢様・新井直美(二階堂ふみ)ともみ合い、データを破損…散々な目に遭う。そんな辻山の元へ新井家の家政婦・長谷沼(夏木マリ)が訪ねてきて、直美のボディーガードを依頼する。その後、一本の電話により事態が急変!辻山の元妻・幸子(長谷川京子)に、暴力団との関わりも噂される国崎興産会長(國村隼)の息子を殺害した容疑がかかり…
◇出演者
斎藤工、二階堂ふみ、夏木マリ、吹越満、正名僕蔵、長谷川京子、國村隼/庄野崎謙、稲葉友、山本亜依、鈴木貴之、山下容莉枝、大河内浩
◇原作
赤川次郎『探偵物語』(角川文庫)
◇脚本
黒岩勉
◇演出
筧昌也
◇主題歌
安藤裕子『探偵物語』(Mastard Records)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】横地郁英(テレビ朝日)
【プロデューサー】遠田孝一(MMJ)、浅井千瑞(MMJ)、中西研二(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/tanteimonogatari/
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32723(0x7FD3)
TransportStreamID:32723(0x7FD3)
ServiceID:2072(0x0818)
EventID:47505(0xB991)