こんにちは、音楽ライターのTAKAHAです。
みなさんはいわゆる「音楽メディアサイト」と言えば、どういったサイトを思い浮かべるでしょうか?「音楽ナタリー」「オリスタ」などを思い浮かべる人が多いかと思いますが、僕がいま最も注目しているサイトが「地下室タイムズ」です。
「地下室タイムズ」とは正式名称「BASEMENT TIMES」。ライターの石左さんと、編集長の谷澤千尋さんが中心となり運営している音楽サイト。
アーティストの有名無名、音楽性の良し悪しにとらわれずそれぞれのライターがそれぞれの「個人の観点」から音楽を語るそのあっけからんとしたサイトづくりは、音楽通だけでなく、ライトな一般層、学生などにも親しまれその月間ページビューは100万アクセスを超えることもあります。
この地下室タイムズでは、様々なライターさんが自分の音楽体験を赤裸々に語っているのですが、特に冒頭でも紹介した中心ライター「石左」さんの芸風が色んな意味で本当に面白いです。
毒100%、お世辞一切なしの芸風
彼の最も得意とするところが、その良い意味でも悪い意味でもひねくれた性格から繰り出されるナイフのような言葉選びの数々です。タイトルからして訴えられても文句が言えないレベルでひどい笑
「WANIMAを心療内科のBGMにしたら人が死ぬと思うんです。 - BASEMENT-TIMES」
「ナオトインティライミが何故売れたかよくわかったのでみんなに教えてあげたい。 - BASEMENT-TIMES」などなど、「タイトルから読者を引き込む」という文章テクニックをここまで体現しているライターがいたのかと関心しきりです。
その内容もタイトルの攻撃力をさらに増幅させるようなトゲとユーモアのバランスが絶妙な文章でグイグイと読者を引き込んでいきます。
なかでも「女、全員miwa嫌い説 - BASEMENT-TIMES」は彼の書いた記事のなかでも最高傑作と言っても過言ではなく、彼の女性に対するコンプレックスとあこがれが随所に感じられて最高でした。こういった芸風は叩かれることも常でしょうが、ブレずに続けていってほしいと本当に思います。
石左さん、地下室タイムズに今後望むこと
とはいえ、最近の地下室タイムズ、そして石左さんに100パーセント満足かというとそうは言い切れないのも事実で、最近の地下室タイムズ、いや石左さんが書く記事は単なる「マウント芸」になっているのではないかと強く感じてしまいます。
それこそ、紅白にも紅白にも出場経験があり今や「国民的ミュージシャン」「国民的歌手」へとなったmiwaさんやWANIMAさんの記事は本当に痛快で読んでいるこっちの胸がカーっと熱くなったのを覚えています。
しかし、ここ数週間の石左さんの書く記事を見ても
「Lucie,Tooはこのまま売れてしまうのか - BASEMENT-TIMES」
「目下売り出し中のアーティスト"ましのみ"みたいな女は女に嫌われる - BASEMENT-TIMES」
「Twitter映えするバンド、Revision of senseは今強い。 - BASEMENT-TIMES」
「ブス!CHAIがバズリズム一位で本当に良いのか。 - BASEMENT-TIMES」
などまだまだパブリックイメージのない、知名度の低いアーティストからマウントを取りボコボコにしているだけだ、と感じてしまいます。
【毒舌】というのは弱者が強者に牙を立てるからカッコイイ、面白いのであって今や有数の音楽メディアサイトの地下室タイムズが無名のミュージシャン、アーティストにそれをしたところで単なる「弱い者いじめ」でこちらも気持ちよく記事を読むことができません。石左さんがよく言われている「女性差別」といった的はずれな批判はどうでもいいのです、耳を貸す必要はないと僕は思います。ただ、「女が嫌いな女は俺も嫌い」「ウェイウェイ系バンドは消えろ」という記事を書くのであれば、その相手はYUKIであり、宇多田ヒカルであり、ミスチルであり、バンプであり、B'zであってほしい。そのくらい強大な敵を相手取ってこそ、音楽メディア「BASEMENT TIMES」であり「石左」であるのではないか、と僕は思います。
まとめ
長々と支離滅裂な文章になってしまったのですが、とにかく言いたいのは僕は地下室タイムズも石左さんも本当に大好きで応援しているということだけです。それでは最後にこのツイートでお別れです。ありがとうございました。(文:TAKAHA)
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