落語家でタレントの月亭可朝さんが3月28日午前3時28分、急性肺線維症のため兵庫県の病院で死去した。80歳。神奈川県出身。9日、上方落語協会が発表した。

 1960年代、カンカン帽と眼鏡でおなじみになり、69年には「嘆きのボイン」が大ヒット。「♪ボインは、赤ちゃんが吸う為にあるんやで~」の艶めいたコミックソングで一世を風靡(ふうび)した。

 71年には参院選に突然立候補して、落選。その後も女性問題など、私生活でも世間をたびたびにぎわせた。

 亡くなった人間国宝・桂米朝さんの最古参の弟子。波瀾(はらん)万丈な芸人人生を歩んだ。