加計・獣医学部で入学式
国の政策決定の過程に疑念の声もある中、およそ半世紀ぶりに新設された獣医学部の入学式が3日、愛媛県今治市の大学内で開かれ、加計学園の加計孝太郎理事長は、「学部新設に関していろいろと心配をかけたが、予想以上の志願者数であり、プロジェクトが評価された」と述べました。
国家戦略特区制度を活用して52年ぶりに今月、新設された、学校法人・加計学園の獣医学部をめぐっては、加計理事長が安倍総理大臣と長年の友人で、関係省庁の担当者が記したとされる「総理のご意向」と書かれた文書があったことなどから、国の政策決定の過程に疑念の声も残っています。
きょう、愛媛県今治市の岡山理科大学・獣医学部で行われた入学式には、獣医学科147人、獣医保健看護学科39人の新入生らが出席しました。
加計理事長は、「獣医学部新設に関してはいろいろと心配をかけたが、予想を上回る志願者数であり、私たちのプロジェクトが評価された。新設が待ち望まれていたことを如実に示している」と述べました。
さらに、愛媛県と連携して3年間で93億円の補助金を支出する今治市の菅良二市長は「岩盤規制を突破するため、愛媛県や加計学園と連携して国に要望を続け、規制が緩和された」と述べました。
また、新入生の代表は、「受験の時期は波乱の連続だったが、乗り越えることができた。獣医学部をすばらしい学校にできると確信している」と決意を語りました。