白百合探検隊

火星からアマゾンの奥地まで

卒業ブログをあげたアイドルのオタクに今からなる

 

 

2018年4月5日、ハロープロジェクト アンジュルムのリーダー和田彩花さんが卒業を発表した。


和田さんが綴ったブログを読んだ私「私の推しになるべくして生まれた女性じゃん…」

 

ブログの最後の一文を読み終わった後、もうオタクになってた。
私は、和田彩花さんのオタクになることを卒業発表の日に決めました!!!!!!!!!!!!!!波乱万丈すぎる!!!!!!!!!!!!!!


イムリミットは残りおよそ、365日。

 

 

こんにちは。普段ジャニーズ事務所のアイドルのオタクをやっています。

担当はKis-My-Ft2横尾渉くんとふぉ〜ゆ〜*1松崎祐介くんです。

二人とも素敵な男の子です。


今までハロープロジェクトに縁が全くもってなかった、一応初めて自分で買ったCDが自然派ユニットのやつでこれは15年経った今でも聴く。

バナナチップチップチップチップ…バナナチップチップチップチップ…。

小さい頃の私は吉澤さんのことをセーラーウラヌスだと思ってた。あと道重さゆみが一般人として好き。そのくらい。


初めて推した女の子のアイドルは中古ゲームショップで埃をかぶってたTHE IDOLM@STERの中にいた秋月律子ちゃん。生きてる女の子では私が制服を着て学校に行ってた時、同じく制服を着てテレビで踊ってたAKB48秋元才加ちゃんだった。りっちゃんも才加ちゃんも私の神様のようで先生のようでお母さんのようでお姉ちゃんのようで妹のようなそんな存在で、(りっちゃんに関しては当時)私にとっては年上のお姉さんなのにあんまりにも不器用でガムシャラでひたむきなところが素敵に写った。

 

りっちゃんがアイドルを辞めプロデューサーになり、才加ちゃんがAKBを卒業してからはパタリ、と女の子を推す気力がなくなってしまう。

私は女なので本能的に男を選んでしまう、自分に無いものを見出すには男性の方が心地よかったし。

何より基本的には男性のオタクだった私を大海原のような力強さで包み込んでくれた女神秋元才加や私にアイドルとオタクの関係性を教えてくれた秋月律子以上の女がこの世にいるとは思えなかった。

 

ジャニヲタをやりながら友達から勧められてBiSとか、でんぱとか、ももクロとか、清竜人25とか、たくさんの女の子達のCDを聴いた。かわいいな、とかこの子が一番好きだな、とかはあったけど格別私のオタク人生に飛び込んでくる女の子はおらず。

たくさん貰ったCDの中にモーニング娘℃-uteもあった。ハロプロかあ。
この間卒業してしまったショートカットの笑顔が素敵なオレンジ色の女の子のオタクだった友人に「きっと貴方は道重さゆみさんが好きだよ」と教えられた。教えられた道重さんは顔は抜群に可愛いくてでも自分で「さゆみは可愛くて」なんて言っちゃう。歌もダンスもちょっぴり苦手で、でも強い女。道重さゆみは確かに私のめちゃくちゃ好きな女だったけどそれでも私の心のリングには登ってこなかった。

 

顔がはちゃめちゃに好きだった雅ちゃんがいるベリーズがなくなり、

A.B.C-Zの塚ちゃんが大好きだった℃-uteがなくなり、

そんなこんなでさゆみも卒業して、

私の少しだけ培ったハロプロ辞書がほぼ白紙になった時に友達に声をかけられた。

 

 

アンジュルムというグループに興味が無い?」

 

 

アンジュ…るむ?ああ!あの!伊野尾慧さんがいるところか!(いません)

へえ~、そんなグループが。ジャニヲタの友人がまんまとアンジュルムにハマっていてどんなところが好きなの?と聞くと

 

「最強なところ!」

 

 

サイキョウ・・・

…?もしかして強いの!?(ゴリラの人格)


戦国時代と言われるこの時代、古臭いと言われてもいい、拳で魅せるようなグループばかりが好きだった私はアンジュルム興味津々になる。

 

ゴリラは野生に戻り、秋元才加ちゃんセンターの歌を思わず歌う。ウッホウッホホ。

 

軽い気持ちでハロコンのDVD見せてもらったらまじで強かった。
基本的にアイドルに技術力はそんなに求めない私だけどもパフォーマンスを見ることは好きだ、ジャニーズは世間のイメージとは裏腹に結構オタクの心をえぐるパフォーマンスをしてくる連中が多いから好きなんだけど
ハロプロダンス部の映像で盛大に関節で音ハメを繰り広げる友人の推し(りかこちゃん)を見て爆笑してしまった。

 

いや、女子ドル見て「音ハメエッグwwwwwwwww」って笑ったことある!?wwwwwwwww

いつも自ユニの男の子に思ってる感情を女の子に抱くのはなんだか不思議な気分だった。


いや、きっと、もっとダンスで売ってる女子グループなんてこの世にわんさかいるだろう。歌に特化してるグループも、かっこよさを追求してるグループも、たくさんあると思う。でもアイドルの最先端をいつも走ってるみたいなハロプロにこんなことをやるグループがいるのか、全然知らなかった。

他のアイドルが綺麗に整えられた前髪できらきら踊る中、好きなように髪を染め、好きなように自分を彩り、向かい風が吹いていても逆に強風で吹っ飛ばしてしまいそうなグループ・アンジュルム。みんなよく笑ってよく泣いてよく動く。

誰が好きとかまだわからなかったけど、iPodにそっと追加した「マナーモード」を聴いて職場に向かう生活が始まる。

 

 

~一週間後~

 

 

>>突然勝田里奈に恋をする<<

 

 

伊野尾慧さんだと思ってたのにいのちゃんじゃなかった…(?)

どんどん重くなる恋心。

勝田さんが…というと「うわっりなぷー好きそうすぎる…」と絶対言われたし、勝田さんのメンバーカラーがオレンジというのはこの世のオレンジメンバーカラーのアイドル全員まとめて愛し隊としては気にならざるおえなかった。気ままな黒猫みたいに男の人格の私をもてあそぶ勝田さん。。。でも勝田さんの前では男でいたくて女オタクに優しい勝田さんの映像などを見てむせび泣く日々、勝田夢女爆誕。

今でも正直変な目で見ている。

 

全員の名前を覚えるまでに全然時間ががかからなくて、みんながいうように最強武装集団であったアンジュルムの先頭を歩いていたのが、リーダーの和田彩花だった。

和田さんは最強集団の中でも特に最強の女というか、なんか見た目がとにかく強そうだった。「キソクタダシクウツクシク」のひっつめ髪とかヤモリを煮込んで喰ってる系の極悪非道魔女にしか見えないのだけど???

関連画像

彷彿とさせる魔女。

 

みんな和田さんを強くてかっこいいと言っていた。

魔女みたいだし、なんか見たハロコンでもロングロングレッグを更に伸ばすハイパースキニーに腹だしという攻めすぎてるファッションで着た時は思わず笑ってしまった。常に攻めてるなこの女は。

 

勝田さんに心奪われてるようで絶対私はこの女性が好きだ。一目見たときにわかった。

勝田さんはこれは恋だ。これも一目見たときにわかった、この話はもういいよ。

 

アバンギャルドで過激な発言をしようとも、それが周りの炎すら弱めてしまうほどの攻撃力でも、強さを求めすぎている和田さんは私にはとびきりかわいく見えてしまった。

あまりにも不器用すぎる。

そんな言い方しなくても伝わるのに。

でもあんまりにも紡ぐ言葉が優しい時だってあった。

そんな優しくなくていいのに。

この人がアンジュルムの先頭を軍旗を掲げて歩いてる時はきっと、炎が強すぎて近寄れないかもしれない。邪魔してはいけないのかもしれない。けど何か和田さんの中で変わったら、一つきっかけがあったら、きっと私は和田彩花のオタクになる。

 

とぼんやり勝田さんに恋をしながら思っていた。勝田さんがナミなら僕はサンジくん(野田洋次郎)

こういうのって生で見たら変わるのかな。なんて。

 

 

そして2018年4月5日、Twitterに激震が走る。

うそでしょ、やだ、まってよ、泣きそう、そんなタイムラインの悲鳴を見つめて息を呑みタップした、「[和田 Blog]皆さまへ」の文字。

 

「いつも応援ありがとうございます。決意したことがありますので、皆さまにご報告させていただきます。」という武士みたいな言葉から始まった和田さんの卒業ブログは、悲しくはあったけど箱がすきなひとへも和田彩花がすきなひとへもとってもとっても配慮されていて、憤りは感じないような文章で。優しい人だと思った。

 

アンジュルムは、私がグループから抜けたとき 本当の意味でアンジュルムになると考える自分がいました。

 

この人、凄いな。

未完成の軍の頭だったのに、完成の為に腹を切れるのか。

びっくりしてもう一回この文章を読んだあとドキドキで汗が止まらなかった。これかー!きっかけ!すごいタイミングだなー!笑もういなくなっちゃうよー!?

 

きっと和田さんのブログを読んで涙を流して、ご飯も食べたくない人とか、不安な人とか、たっくさんいたと思う。

でも私はワクワクしてしまった。

 

 

ハロープロジェクトの道なんて一度も歩んだことのない人間をブログ一つでファンにしてしまったのだ和田彩花というアイドルは。

 

 

アンジュルムじゃない彼女を愛せるかなんて全然わからないし、きっと正確に和田さんのオタクと名乗れるのは明記されていた 2019年春まで。

無茶すぎる。

女子ドルのオタクとしてブランクがありすぎるし、ここ数年はずっとジャニヲタだしこれからもジャニーズ以外を見つめるつもりもない。スマイレージの曲だってアンジュルムの曲だって過去のグループの曲だって全然わかんない!

 

でも和田さんが最後どんな姿でグループを完成させるのか見たくなってしまった。

和田さんはこれからもアイドルを続けてくれると言っていたけれど、ハロープロジェクト和田彩花がその光をそっと自ら消す様を見たくなってしまった。

 

何もかも遅すぎるけど、私は楽しくて仕方なかった。

期限付きのオタク生活という謎のスタートをした私の和田彩花推しとしての人生は、彼女の卒業ブログからはじまったんです!

 

 

和田彩花さん。卒業おめでとうございます。

貴女のことをまだ何にも知らないけどこれから1年、どうかよろしくね。

 

 

ツアー初日、和田さんが「皆さん笑顔なのに、私を見る目がどこか悲しい」と語っていたそう。

きっとどこかの会場で、貴女をとびきり希望に満ち溢れた目で見つめる女が一人、増えてると思います。

 

 

あと勝田里奈さん、付き合ってください。お願いします。

 

 

*1:田中れいなさんに大変お世話になりました男4人組です。