素人にありがちなパッチワーク的SEO施策はもうやめよう
こんにちは、ナイルの渡邉です。早いものでもう4月ですね。本日からWebマーケやSEOのチームに新入メンバーが入ってきた会...(続きを読む)
こんにちは、ナイルの渡邉です。先日書いた記事の反響がわりとよかったので調子にのってもう1記事書きました。今回のテーマは“4次元的SEOのススメ”。「何言ってるんだ、こいつは」という声もあるかもしれませんが、まあ読んでみてください。
伝えたいこととしては「一般的に言われている“SEOはコンテンツが重要です”的な表面的な言葉だけに踊らされずに、色んな角度からSEOを捉えてみよう」ということです(“4次元”の定義や使い方がおかしいといった意見はあるかもしれませんが、キャッチーさを重視しているので定義とかあんま気にしてません)。
こんな方に読んでほしいです
物事の捉え方として、「虫の目、鳥の目、魚の目」というのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。以下の3つの視点です。
もともと自分自身も上記の視点でもってSEOを考えてきました。しかし、それだけではなんか足りてない気がするなあと感じていました。そこで色々考えた末に「時間軸」も加えて4次元的に考えてみようというところに至りました。それぞれの考え方自体は皆さんもおそらく普段やっていることだと思いますが、以下説明していくので思考の整理もかねて読んでみてください。
対象項目:キーワード、ページ、内部調査項目 etc.
例えば、キーワードが何位にいるか、ページがあるかないか、titleタグはどうだ、index状況はどうだといった各項目について1つひとつ調べて対策を考えていく、つまり各項目を「点」として捉えていきます。
3つの視点でいうと、「虫の目」的な考え方です。「個別の項目について現場目線で細部まで徹底的に調べる」のがポイントです。 上記のような内部SEO調査をやっている人は普段こういった考え方でSEOに取り組んでいる印象です。
点と点を結ぶと「線」になり、もう1つ点を足すと「面」になります。2次元SEOにはこの「線」と「面」という2つの考え方が内包されています。
3つの視点でいうと「動きや流れ」に着目した「魚の目」的な捉え方です。
対象項目:カスタマージャーニー、「SEOの一連の考え方」
カスタマージャーニーに現れるユーザーの「動き」
SEOの一連の「流れ」
カスタマージャーニーにおいてはユーザーの心理状態や行動をステップで考えますし、前回の記事で紹介した「SEOの一連の考え方」ではキーワード→ページ→コンテンツ…といった流れで施策項目を順番に考えていきます。
参考)素人にありがちなパッチワーク的SEO施策はもうやめよう
SEOを考えるときに意外に忘れがちなのがこの「面」という「カタマリ」で考えるやり方です。
対象項目:キーワードグループ、ページグループ
1つのキーワードや、1ページに焦点を当てもわからなかったものが、複数のキーワードグループやページグループというカタマリで捉えてみるとその共通項が見え、より状況が鮮明になります。キーワードやページのグループ単位での課題や施策方針が考えやすくなります。
「面」に対して1つ点を追加すると「立体」になります。3つの視点でいうと「鳥の目」的な捉え方です。俯瞰した視点でサイトの全体観を見る時に使います。
対象項目:サイト全体観、コンテンツボリューム、コンテンツ同士のつながり
サイトを立体的に捉えてみると、今狙っているキーワードがどこになるのか、対象となるコンテンツはどの位置にあるのか、コンテンツのボリュームはどこが多いのか、サイトのもつリンクパワー(リンクジュース)をどうやったら注力コンテンツ(ページ)に流せるのか、といったことがイメージしやすくなります。
最後に「時間軸」という概念と取り入れた考え方です。なぜこれをやるのかというと、すでに成果が出ている競合サイトを真似すれば成果がでるわけではないからです。
対象:サイト全体
数年前にキュレーションメディアやアグリゲーションメディアが流行った時に、「あのサイトみたいにしたい!」と色んなサイトが勃興し、先行している競合サイトの取り組みを参考に施策を行っている会社さんが「同じことやっているのに思うような成果が出ないのでなんとかしてほしい」という相談がよくありましたが、それでは上手く行きません。なぜならドメインの運用歴やページ数、コンテンツやリンク施策など複合的な要素が影響して、その集大成として順位やトラフィックという成果が出ているからです。
私がコンサルティングで関わらせて頂く場合でも、「競合サイトはこういった観点で評価されています」という調査分析や考察はもちろん行いますが、それに対して「ただ、貴社のサイトで同じことやるのは今じゃないです」という見解を出すことも多いです。それはこの時間軸という考え方が前提としてあるからです。
こういった視点をいれてみると、「競合よりもインデックス数が少ないからとページ数を増やそうと躍起になること」や「競合を真似てつくったコンテンツで思うようなトラフィックを得られなくて思い悩んだりすること」が杞憂だと感じるのではないでしょうか。
昨今のSEOにおいて言えるのは、キーワードやコンテンツ、技術的な施策云々…という次元ではなく、複合的な要因がSEOの成果是非を決めているということです(昔よりも技術的な最適化や、コンテンツやリンクの質量問題の比重が下がったとも言いかえることができると思います)。
めちゃくちゃ大変そうな感じで書いてはいますが、とは言えやるべきことは以前とそれほど大きくは変わっていません。”やること”というよりは”捉え方”が変わったと個人的には思っています。
だからこそ、「ひたすらキーワードの検索ボリュームを調べてコンテンツを作る」という手法論に陥るのではなく、上記のように多角的な視点で捉えた上でそれぞれにおける課題と実施すべき施策を考えていくという取り組み方が必要になってきているのではないでしょうか。
参考)SEO=「ユーザーにとって役に立つコンテンツを作る」に対する違和感
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慶應義塾大学卒。技術論だけでなくユーザー目線のコンサルティングに定評があり、これまでに150サイト以上のSEO設計や運用改善を手掛ける。SEO HACKSでの執筆やセミナー実施、各種メディアへの寄稿や他社との共催セミナーなど、コンサルティング以外にも幅広く活動している。コンサルティング事例に、グリー株式会社や住友商事株式会社がある。
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