エジプト南部 スーダンとの国境近くの「アブシンベル神殿 」の観光です。ラメセス2世によって、岩山を掘り作られた岩窟神殿でしたが、1960年のアスワン・ハイ・ダムの建設にともない、ユネスコの救済活動により、離れた丘へ移築されました。
世界遺産の創設のきかっけとなりました遺跡です。
入場券です。
マップ
太陽神ラーに捧げられた大神殿とハトホル女神に捧げられた小神殿があります。
入り口
ビジターセンターを出ると、整った丘が目の前に現れます。この裏側が神殿です。
歩いて向かいます。ぐるっと、回って、途中、道路を通らず、小山を近道でした。4人乗りくらいのカートもあります。それほど遠くないです。
写真は、帰り道で、出会ったカートです。
アブシンベル大神殿
4体の像は、ラムセス2世。2体目は、地震によって崩れて、頭が前に転がっています。前(足元)の小さな像は家族です。
4体は、向かって左から年齢の若い順に作られたそうです。顔や体格が、それぞれ違うようです。右端の像は、そう言われると、年齢を感じますね。
右端のラムセス像の拡大です。よくみると、切断面があるような... 移築時には、無数のブロックに切断されて運ばれたそうです。
中央にはラー神。真下に、神殿の入り口です。
アブシンベル大神殿 内部 大列柱室
内部は、撮影禁止です。
大列柱室には、8本の大柱があり、いずれの柱にもラムセス像があり、左側には、ヒッタイトとの戦い「ガデシュの戦い」、右側の壁には、シリア・リビア・ヌビアとの戦いが描かれた壁画があります。
写真は、「ガデシュの戦い」の壁画、ラムセス2世の腕が2本、馬の足も4本と、躍動しているところが描かれています。
by ja.wikipedia.org
アブシンベル大神殿 内部 至聖所
奥には、至聖所があります。そこには、4体の坐像、向かって左から、創造主プタハ神プ、王の守護神アメン・ラー、神格化されたラムセス2世、太陽神ラー・ホルアクティ。
年に2回、このうち3体の像には、入り口から一直線に日が射すように設計されていたそうです。プタハ神が闇の神のため、日があたらなかったそうです。
- 2月22日 ラムセス2世が生まれた日
- 10月22日ラムセス2世が王に即位した日
ところが、移設後は、1日、ずれてしまって、さらに4番目の神様にもあたらなくなってしまったそうです。
by www.google.co.jp
ナセル湖
大神殿から出ると、目の前は、アスワン・ハイ・ダムによって作られた人造のナセル湖、クルーズ船が到着していました。
アスワンから、ここまで(ここからかな)、クルーズ船で来れたら、優雅だろうなぁ。
アブシンベル小神殿
隣接して、小神殿があります。小神殿は王妃ネフェルタリのために建造されたというのに、ラムセス像が4体、ネフェルタリ像が2体です。
王妃は、足元に小さくの時代に、同じ大きさの像で作られていることが異例なことだそうです。
この神殿の入り口では、係の方が、「大きなアンク型の鍵といっしょに写真はどうだ」のお誘いがあって、皆、ここで記念撮影されてました。もちろん、チップが必要です^^;。
アブシンベル小神殿 内部
こちらも、内部は撮影禁止です。
保存状態のよい壁画です。ハトホル女神、王妃ネフェルタリと女性の像や壁画が多い神殿でした。 写真は、至聖所入り口の壁画です。蓮の花をささげています。
by www.google.co.jp
音と光のショー 客席
ナセル湖側には、大神殿と小神殿の間に、客席がありました。
この客席後方からのパノラマ写真です。
今回参加のツアーは、カイロに重きをおいたツアーのなので、ここは、日帰りです。
この後、昼食、アスワンに戻り、夜、カイロへ空路で移動です。