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改編続く「設定」アプリ、GUIは新デザイン指針を反映

 Windows TimelineとWSL以外の変更点は、Windows 10からの新機能の微修正を中心に多岐にわたる。

 普段よく使う機能としてインパクトがあるのは「設定」アプリの機能強化だろう。例えばフォントの管理を設定アプリ側から操作できるようになった。

フォントを「設定」アプリでも扱えるようになった。ただし、従来との互換性を維持するため、コントロールパネル側のフォント設定もそのまま残る
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 昨年発表されたWindowsの新デザイン指針「Fluent Design」への対応も、見て分かる違いの一つ。大きな変化ではないものの、背景に「Acyric」と呼ぶ透過性のあるオブジェクトを使ったり、マウスカーソルが操作可能な画面要素(オブジェクト)に乗ったときに周囲のオブジェクトの境界を薄く表示したりなど、Windowsデスクトップや標準アプリでの対応が進んでいる。

Fluent Designでは「反射」がテーマの一つ。マウスカーソルを乗せたオブジェクトのそばのオブジェクトに光が当たって浮かび上がる様子を表現している
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 細かなところでは、多くの言語でハードウエアキーボード入力時に推測変換(入力候補の提示)が可能になった。日本語入力環境では以前からあった機能だが、今回の改良によりIMEを使わない言語でもキー入力を省力化できる。

 手書きパネルも改良され、訂正や編集をジェスチャーで指示できるようになり、使い勝手が向上している。マイクロソフトは以前からペン入力を重視していたが、ここにきて基本機能の整備が完了。使い勝手を上げていく段階に入ったと言える。