ネット空間は今でも凄まじく自由だし、「ネットのビッグブラザー化」は杞憂にすぎない

 

監視され、揚げ足を取られて、
具体的に、何か仕事に影響出ましたか?

会社の売上が下がったわけでも、
株価が下がったわけでも、
顧客との取引に支障をきたしたわけでも、
従業員の信用を失ったわけでも、
ないですよね?

具体的な被害なんて、何一つ無いですよね?

いったい、何を恐れる必要があるんです?


ビッグブラザーの監視が問題になるのは、
ビッグブラザーに不都合な発言をすると、
ビッグブラザーに生活を破壊されるからです。

ネット民は、ビッグブラザーにはなりえません。
なぜなら、ネット民があなたを監視したところで、
何一つ、あなたにダメージを与えることができないからです。


自分を偽って生きることを強制されてもいないですよね?
具体的に、自分の何を偽らなきゃならないんです?

僕は、以下のニーチェの言葉は、真実だと思っているけど、
これほど反社会的なことを表明できちゃうくらい、今のネットは自由です。

> 人が道徳に服従するのは道徳的であるからではない。
> ーーー道徳への服従は、君主への服従と同じく、奴隷根性からでも、虚栄心からでも、利己心からでも、断念からでも、狂信からでも<中略>あり得る。
> それ自体では、なんら道徳的なことではない。

> 道徳的理想の勝利は、あらゆる勝利と同じ『不道徳な』手段によって得られる。
> すなわち、暴力、嘘、誹謗中傷、不公正によって。


川上さんは、たしかに自分を偽って生きることを強制されています。
しかし、その強制を行っているのは、
ネットではなく、「道徳」というというシステムです。

本当のビッグブラザーは、「道徳システム」なんですよ。

そして、このシステムは、何千年も昔からあります。
今に始まった話じゃない。


ネットにビッグブラザーが出現するとしたら、
それは、「道徳」の暴走によって引き起こされると思います。

なぜなら、ネットは、道徳システムを暴走させやすい性質を持っているからです。


だから、みんなで、道徳システムが暴走しないように、監視しないといけない。

そこさえ注意していれば、
ネットは今でも自由だし、
今後もずっと自由です。

川上さんの愛する、「自由な議論」は、
あと数十年ぐらいはできますよ。

それより先は、AIが人間の知性を凌駕するので、
何がどうなるのかを人間が予想しても
あまり実際的ではないと思います。