~戦争を知らない世代が語る戦争~
昨日、12/8は日本が真珠湾攻撃を行なった日、中国侵略はこれより4年も前から始まっているのだが、この日に「戦争への想像力」という本を書いた若者達9人が一堂に会して話をするイベントがあった。
それが
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太平洋戦争開戦67周年の日TALK LIVE
Imagine The War
~戦争を知らない世代が語る戦争~
戦争の記憶の継承は果たして可能か?
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http://imagine-the-war.blogspot.com/
直接戦争体験を持つ世代の人たちが減っていく中、わたしたちは、どのように戦争やその体験者に向き合い、かかわり合い、それを継承していけるのか…。この夏、1冊の本(『戦争への想像力~いのちを語りつぐ若者たち』新日本出版)をきっかけに、日本各地で、アジア・中東で、「伝える」活動に携わってきた、20代~30代の9人が出会いました。
12月8日(太平洋戦争開戦67周年の日)、そのメンバーが初めてイベントの場に集い、9つのフィールドから見えてきた課題・悩み・挑戦を、スライド&トークでつなぎます。進行・討論者は、文学者で本書監修者の小森陽一さん、演劇表現を通じて差別・戦争を伝えてきた俳優・有馬理恵さん。
「今」を過ぎたら二度と取り戻せない、でも、「今」と向き合うことからしか始らない―あたなも、一緒に考えてみませんか?
【日時】 2008年12月8日(太平洋戦争開戦67周年の日)
午後6時開場 6時半~9時半
【会場】 北沢タウンホール
【出演】
村上 麻衣(日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画・京都実行委)、
「慰安婦」対 私たちではなくて、同じ人間、皆違う。彼女達の笑顔がとにかく見たかった。
荒川 美智代(南京への道・史実を守る会/撫順の奇跡を受け継ぐ会)
本田さんの「南京への道」を読んで衝撃をうけた。これは読まないといけないと思った。若い頃、小森さんに「戦争は何故起きるのか?」と聞いたけれども、答えが聞き取れなかった。答えを聞けなかったからこそ、今こういう活動をやっているのだと思う。
殿平 真 (東アジア共同ワークショップ・北海道)
遺骨を発掘すること、それは自分の人間性をとりもどすことでもある。
西村 美幸(靖国神社平和ガイド/日本平和委員会)
皆違う、進んで戦争にいった人は多くない。 それを一色に、皆自ら進んで死んでいったとしてしまうのが靖国。
山本 唯人(東京大空襲・戦災資料センター 研究員)
戦争があったという事実はあちこちにある。今、そのつながりが断ち切られている。それを記憶に取り戻す力がアートにはある。
北上田 源(沖縄・虹の会)
はてな?を仕掛ける。フィールドワークのなかに、質の高い?を準備する。平和教育が小学校から高校までメニューが同じであっていいはずはない。どんなこどもも、考えるように仕向けられる。
布施 祐仁 (ヒロシマ・ナガサキを受け継ぐ会/日本平和委員会)
彼がいろんなことをやっている若者をつなぐことを考えた。一人では限界がある。違うことをやっている若者がつながればいい。見つけるのはインターネットで苦労しなかった。
角南 圭祐(ソウル在住フリージャーナリスト)
よく知ること。ちゃんと、知ればここにあるような独島を背後に戦闘機が飛んでいるような写真が人気を博する様なこともなくなるだろう。
相澤 恭行
(イラク支援・文化交流NGO「PEACE ON」代表)
友達になる。友達になれば助けたくなる。だから、戦争の盾に行った。イラクの友人とPEACE ONを立ち上げた。
コーディネーター・小森陽一(東京大学教授・9条の会事務局長)特別ゲスト・有馬理恵(舞台女優・俳優座)
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「戦争への想像力」と言う本については
http://green.ap.teacup.com/kysei3/27.html
でふれた。
本には座談会の様子が載っているが、そのときも全員は参加していなかった。全員が集まるのは今回がはじめて。遠くは韓国、沖縄、北海道から・・。
彼ら自身の手作りイベントなので、チラシ挟み込みから受付、舞台設定までやっていた。
「戦争は何故おきるのか?」という会場からのある意味根源的な問いに対して、
相手を異質なものと思い、異質なものを排除しようとする心、
相手のことをよく知らない、
差別ががかなり大きな要因になっている、
戦争によって得をする人たちがいる、
戦争を必要とする背後の社会構造
と本質を捉え返した答えがでていた。
最後に若者達がかかげた言葉、こめられた思いを聞くと 「ううむ」 と納得がいった。
村上 麻衣 プラスをうみだす
荒川 美智代 平和 de トーク ジョーク
殿平 真 和解と共同
西村 美幸 出会う、聞く、しゃべる、つながる
山本 唯人 Sites for Peace
北上田 源 平和する
布施 祐仁 つながる 「右」の人とも
角南 圭祐 まずは知ること
相澤 恭行 足元から
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司会の有馬さん は 残念ながらややミスキャスト。 しゃべりがつくりすぎで、自然でない。
若者達は苦悩の末に淡々と活動をしていく境地に入っている。
その真髄を司会者は静かに聞きだしていかないといけない。
最後のパフォーマンスも舞台としてはありだが、今回の企画にはあっていない。
ちょっぴり惜しい。
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つながるコンサートのチラシを挟み込みにいった。
250人くらいの人にはわたったと思う。

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