新宿駅の東西、行き来しやすくなる?40年代へ再整備
乗降客数が世界一とされる新宿駅やその周辺の再整備方針を東京都と新宿区がまとめた。
2040年代までの実現を目指すもので、駅の東西をつなぐ歩行者通路の新設や乗り換え通路の拡張などを盛り込んだ。都や区、鉄道会社などが今後、費用や工期、整備手法を本格的に検討する。
都と区が、国土交通省や鉄道会社の担当者らも加わった検討委員会の案を受けて、先月に「新宿の拠点再整備方針」として決めた。40年代の新宿駅の将来像を「人々の多様な活動にあふれ、交流・連携・挑戦が生まれる場所」と位置づけ、周辺を「車中心から人中心のまち」に変えることを目標にしている。
具体的には南北方向に走るJRの線路をまたぎ、東口と西口を結ぶ歩行者専用デッキを新設する。現状では不便な東西の行き来をしやすくするため、20年の東京五輪・パラリンピック開催に向けて東西を結ぶ地下通路が建設中だが、さらにデッキも設置する考えだ。