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2018/04/08

今よりもっとやばい生活をしていた


ある期間、新宿に住んでいたことがあります。

新宿区大久保という町の、超が10個くらい付くボロアパートに。

風呂なし物件。すぐ近くにコインシャワーというのがあって、100円で1分だけシャワーを浴びることができました。

コインランドリーのように管理者が不在でしたが、いちおうレディース専用で、女の人だけが出入りするので安心感はありました(外国籍の方の利用が多かったと思います)。

お金がなかったので、1日1分だけのシャワーで済ませていました。

でも1分だと、シャンプーはできても、トリートメントを洗い流したり、からだを洗ったりする時間がないので、家の台所のシンクで頭だけ洗ってから、コインシャワーに行くようにしていました。




(ちなみに洗濯機&洗濯機を置く場所もなかったので、頭を洗うついでに洗濯ものも台所のシンクで洗っていました)

お風呂と洗濯ものについてはそれでOKだったのですが、トイレが超が100個付くくらいイケてないトイレでした。

まず、ドアが腐りかけた木製の引き戸。

それを壊さないようにガラガラガラと引くと、頭上に腐りかけた木の箱があります。靴箱くらいの大きさ。

それがトイレのタンク的役割をしていました(常時水がポタポタ垂れていました)。

その腐った木の箱から紐がひゅるると伸びていて、それを引っ張ると水が流れるという仕組み。

家のトイレなのに和式。

トイレに落ちるんじゃないかという恐怖と、頭上の木箱が落ちてくるんじゃないかというダブル恐怖。

いつも緊張しながらトイレを使ってました。

そしてカビ。トイレのタイルがすぐにカビるので、ヒマさえあればトイレの掃除をしていた気がします。

そんなトイレなので友達を呼ぶのも恥ずかしかったのですが、開き直ってそのトイレの話を友達にすると、みんな面白がって見にきました。





生活できないわけではなかったので、どうにかそこで1年ほど暮らしました。

その後ちょっとフィリピンに行くことになったのですが、もっとすごいものが待ちかまえていました。

この新宿での経験のおかげで、フィリピンを楽しむことができたとも言えます。

フィリピンでは、廃業したホテルを少し改築した建物に滞在しました。

部屋はホテルの一室という感じでしたが、ユニットバスがやばかったです。

シャワーを浴びるスペースがあるだけ。

便器のほうに水が行かないように、いちおう枠があるのはありがたかったです。




シャワーヘッドはついているものの、そこからは何も出てきません。

膝の位置にある蛇口からかろうじで水が出てきました。

そのスペースの床にひざまづき、からだをできるだけ小さくしてからだを洗いました。

せめてお湯が出てくれればよかったのですが、水オンリー。

でも毎日真夏のよう暑かったので、水だけでもOKでした。

このシャワースペースの横に、ちょこんと小さな、オモチャみたいな便器がありました。

しょっちゅう逆流して、ひやひやさせられました。

でも外だと、便器がなく、地面に穴が空いているだけ、というトイレもあったので、全然ましなほうだったと思います。




しかし今思えば、よくあんなところで半年間も生活していたな~と感じてしまいます。

今もう一度やれと言われてもできないかもしれません。

あのときは(古くさい言い方ですが)ガッツみたいなものがありあまっていた気がします。




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