帝国軍最後の反撃~ポケガイ本土決戦
作者:帝国軍宣伝隊
~あらすじ~
(この物語は実際にあった出来事にフィクションを加えた物語です)
2015年の8月
共和国軍の占領下にあったポケガイで実際に起きた帝国軍最後の組織的抵抗・大規模攻勢。当時、共和国軍内部では帝国軍はもう抵抗できない状態だろうと楽観的主義が広まっていた。しかし、隙を突かれ、共和国軍側は帝国軍の突然の奇襲に対応できず、ポケガイ本土が奪還されるに至った。帝国軍全戦力を投入した最後の戦いである。
ドッドー-ーン
ズドドドドドドドドド
砲撃音と銃撃音が同時に鳴り響くポケガイ本土
帝国軍最高司令官のたかおはこの絶望的状況を打開すべく
ポケガイ死守と帝国軍再建に全てを賭けた最後の戦いを挑むことを決意する
東側からゼロシティ連邦が支援する共和国軍の軍勢が800万
西側からは森ガイ共和国の支援する共和国軍300万が攻めてくる
この状況を打開するにはあの作戦を実行するしかない
そう考えた最高司令官であるたかおはついに作戦を実行することを決意し、
地下壕で作戦会議のために帝国軍の幹部達に徴集をかける
たかお「全員集まれ。」
兵士A「集まりました」
周りには最高司令官のたかおを守る兵士と帝国軍将校が数人いる程度だった。
たかお「我が軍はこれよりポケガイ本土にて反帝国軍を迎え撃つ。この戦いは激しい戦いになるだろうが聞いて欲しい。この戦いで帝国軍・・・いやポケガイ存亡を賭けた戦いであることを。帝国軍全戦力を投入する帝国軍史上最大級の戦いだ。この戦いで共和国軍に大打撃を与え、ポケガイ本土から撤収させ、その隙に奇襲をかける。再建不能になった共和国軍と和平を結ぶ。これが作戦だ。」
たかお「これで以上だ。何か質問は?」
将校A「作戦に関しては異論はありません。しかし、我が軍のIII号戦車&IV号戦車では反帝国軍の主力戦車のT-34には全く歯が立ちません。M4シャーマンなら軽く撃破可能ですが、T-34は帝国軍主力戦車より火力が高いだけではなく数も多く、東側から大群として押し寄せてくるT-34には現状では足止めが精一杯です。近頃では西側の反帝国軍主力戦車であったM4シャーマンからT-34へと切り替えているとの報告もありこのままでは戦線を押し上げるどころか足止めすら不可能になりかねません。どうか帝国軍の最新鋭主力戦車の投入を検討していただけないでしょうか?」
たかお「その件については我々のほうで既に把握してある。T-34に対する対抗策としてティーガーIを投入する予定だ。機動力に関しては無いに等しいが火力装甲共にとても優れているのでT-34は安易に撃破出来るはずだ。」
将校Aの表情が一気に明るくなった。周りのピリピリした状況が少し緩和される
将校A「ありがとうございます。これで我が軍は躊躇無く前進できます!」
たかお「がんばりたまえ。貴殿の活躍を期待している。」
たかおも希望が見えてきたのか少し態度が穏やかになる
将校B「少しよろしいですか?」
たかお「何かあるのか?」
将校Bが不安そうに質問する
将校B「現在、東部線での兵員の消耗率が激しく兵站も悪くなる一方、現状でも維持が精一杯です。それに今回の作戦で300万人の兵員を引き抜くとなると維持どころかポケガイ本土の奥深くにまで敵の侵入を許すことなり、最悪の場合敗戦する可能性だってあります。どうか再度検討を。」
この作戦が滅茶苦茶であることは誰もが理解している。しかし、もうこの方法しか帝国軍とポケガイが生き残る術がないっと。それを最も理解していたのが帝国軍の最高司令官であるたかお自身だった。
たかお「しかし、この作戦しかもう打つ手は無いのだ。この戦いですべてが決まる。」
たかおの目は明らかに真剣な眼差しだった。将校Bはちょっと不満が残ってはいたが、真剣なこの態度を見て反論する気がなくなったのだ。
将校B「了解しました」
そう告げ、将校Bは会議室をあとにしたのだった。
作戦の前に帝国軍の戦況を説明しよう。
帝国軍の軍勢は合計で600万人
東部戦線(ゼロシティ連邦)にいる兵士が450万人
西部戦線(森ガイ共和国)に150万人である。
さらに兵器と人員は常に不足していて、最も深刻なのが食料と資源だった。
逆に共和国軍は資源は豊かで人は畑で取れるほど湧いてくる。さらに火力も上がってきているというからますます倒しにくくなっている。
まず共和国軍を倒す作戦はこうだ。
西部戦線は後退し、ポケガイ本土にまで共和国軍を誘導し持久戦に持ち込む。
東部戦線も同時にポケガイ本土まで後退させ、東部戦線からは300万人の兵士を引き抜き
最新鋭兵器と共に西部戦線へ投入する。火力と機動力、数の暴力で一気に西部戦線を前進させ
森ガイ共和国と共に西側の共和国軍を降伏させる。
最終的には残りの戦力を全て東部戦線に投入し、ある程度まで前線を引き上げたところで和平を持ち込み終戦という短期決戦構想であった。
たかおはこの作戦にすべての望みをかけた。
たかお「東部戦線の中央軍集団のエリナ将軍、中央集団のエリナ将軍にこの作戦を伝えろ!撤収命令だと。」
通信兵A「了解しました」
地下壕では緊迫した状況で誰もが希望を失いかけていた。
たかお「これでひとまずは作戦を伝令した。あとは作戦が成功するのを祈るのみ」
一方、東部戦線ではただのハンター将軍率いる北方軍集団、エリナ将軍率いる中央軍集団に伝令がいきわたり、ポケガイ本土への撤収準備をしていた。
通信兵「ポケガイ最高司令官より入電、ポケガイ本土へ撤収せよとのたかお閣下による指示が出ました。作戦内容は東部戦線にいる300万人の兵員を引き抜き、最新鋭兵器で武装した後、西部戦線に投入するという作戦内容です。そのためには東部戦線にいる450万の兵員をポケガイ本土まで後退させ、ポケガイ本土で300万人を引き抜き、残りの150万人で東部戦線を死守するということでしょう。」
エリナ「お仕事ご苦労。了解した。だが、東部戦線から兵員を300万人を引き抜くというのもたかお閣下は大きく出たな。それと最新鋭兵器というのは一体、どういうものなのか気になるな。」
その指令を聞いたエリナはすぐさま身支度をし、部下である軍団には敵に撤収を悟られぬようやることを伝え撤収するのだった。
もちろん、東部戦線南方方面で戦っているただのハンター将軍も同じで同様の命令が下り、撤収するのであった。
それはすぐに敵である共和国軍に気づかれた。それは帝国軍とつい数日前まで交戦していた場所が
戦場としてはあまりにも静かすぎた。
レイリア「あれ?おかしいぞ。進んでも進んでも敵兵が一人たりとも見当たらない。まさか・・・」
その予想は見事的中した。共和国軍の東部戦線を担当することは将軍にもこの情報はすぐに伝わり、帝国軍の意図は当初、ことはの見解ではポケガイ本土で徹底抗戦するのだろうと思われていた。
通信兵「伝令です。帝国軍の兵士が東部戦線で一兵たりとも見当たりません。それどころか前線もがら空きでポケガイ本土へと撤収したものと思われます。航空機での偵察によると武器も全て含めて撤収したとの事です」
ことは「報告ご苦労であった。帝国軍がついに東部戦線から後退したか。部下に繋げ、すぐに攻勢準備をしてポケガイ本土に向けて進軍を開始すると」
通信兵「了解です。」
ことは将軍は帝国軍の撤退を聞いて即、進軍の決断をした。
ことは「帝国軍の崩壊もいよいよか・・・帝国軍の崩壊も近いぞ。奴らを徹底的に洗ってやるのだ」
ことは将軍は油断していた。それが共和国軍の危機になるとも知らずに
それから10日後、帝国軍の東部戦線で戦いっていた兵士は全てポケガイ本土まで後退、ただのハンター、エリナ将軍もたかお閣下の徴収がかかり、最高司令室まで来ていた。
両者には何が言われるかはここに呼ばれた時点で察しがついていた。
たかお「諸君、これより我々は共和国軍に対し、ポケガイ奪還作戦を開始する。目標は西部戦線、作戦開始日は10日後にする。作戦内容は急降下爆撃機(ユンカース Ju 87 シュトゥーカ)で共和国軍の重要目標地点を急襲し、地上の戦車部隊も無力化させる。その後、ティーガーIを中心とした機甲師団と機械化歩兵を投入、奪われしポケガイ本土と森ガイ共和国を電撃的に占領下に置き、西部戦線を終結させるのだ!なお、この作戦では最新鋭兵器であるティーガーIを3000両投入することになった。これでT-34は脅威ではなくなる。思う存分撃破するように」
エリナ「了解です」
ただのハンター「了解です」
一気に部屋の空気がにぎやかとなる。勝利へと近づくと歓喜に包まれた感情と戦勝への希望が見え始めた瞬間だった。
西部戦線ではしばらくの間、停戦状態となっていた。その間にティーガーIを中心とした機甲師団、450万が待機している。いつ作戦が実行されても言いように準備は万端だ。あとはたかお最高司令官が命令を下すのを待つのみとなった。前線の兵士への待遇も徐々に改善されていった。帝国軍の主力武器はKar98kであったがこれでは圧倒的に火力不足であった。大量に敵兵を倒すのにはあまりにも効率が悪すぎる。
が、今回の作戦では歩兵の主力武器の火力も底上げした。MP44を主力として戦車兵や歩兵の携帯用にはMP 40などを支給、武装させMG42機関銃の積極的配備もあって初期の帝国軍と比べ火力は倍近く上がった。武器だけではなく、兵站の改善で食糧事情が良くなったり、以前と比べ嗜好品の配給も倍近く増えた。チョコレートや飴、ガムなどの支給が増えたことにより絶望的だった前線兵士の士気は一気に上がった。
前線兵士A「最近、どうだ?配属される兵士が増える一方で食糧事情は改善、武器の性能は以前と比べて格段に向上、嗜好品の配給も増えていいこと尽くしじゃないか。しかも近々、大規模な攻勢が実行されるとの噂だぜ。」
前線兵士B「そうなのか?だからここまで兵士が増えたり、武器がやけに良いのが支給されたりしてたのか。もうここ数ヶ月続いてる戦争から抜け出せるのならもうなんだっていい。たかお最高司令官の作戦を信じるしかないぜ。ポケガイの命運をかけたこの戦いをな。あっはっはっはっはっは」
前線兵士C「おっそうだな。」
配給されたジュースや酒を飲みながら盛り上がる兵士達。
突然、上官が兵士達のテントへ突入してきた
上官A「このままでいい、報告だ。3日後、ポケガイ本土奪還作戦を実行するとのうえの命令だ。それまでの間は休暇とし、自由にしてよし。戦闘前最後の休暇だ。しっかり楽しめ!」
兵士達はその言葉を聞いていよいよポケガイ奪還作戦が始まるのだなっとちょっとした不安と期待感に身が包まれた。
しばらく時間が経ったのだろうか。上官が口を開く
上官A「今日はもう遅い、3日後の作戦に備えてもう寝ろ。」
部下に命令を告げると自身も残りの事務仕事を終え、寝床に向かうのであった。
早朝、部下達は起きると周りには数百台のトラックが前線近くまで物資を輸送してるのが見える。その後ろにはバイク、戦車に乗った帝国軍兵士が列をなし、戦場へ向かう。それをみてポケガイ本土もまだ戦う余力があるのだなっと少しほっとした。
しばらくすると寝床が一緒だった兵士がづらづらと出てくる。
兵士A「せっかくの休みだ。何かしないか?」
確かにせっかくの休みだ。何もしないのはもったいない気がする。そう考えていると他の兵士が遊ぶ提案をした
兵士B「そうだな。せっかくだし近くの「ちょくえ」という街まで行って朝食にでもするか。」
兵士A&C「そうするか。」
周りの兵士も納得したのかぞろぞろと着いて来る。
30分ぐらい歩き、近くのちょくえという街まで来た。この都市はポケガイ帝国第二の都市だ。人口は600万人を超える大都市で前線から近いということもあって周辺には軍の駐屯地、参謀などが置かれる。幸い、ちょくえという都市では兵器工場や産業も活発だったので武器の支給も修繕もすぐに行える。
ポケガイ帝国にとって絶対に失ってはいけない生命線なのだ。
予断だが、ポケガイ帝国で最大の都市が桑田。初代ポケガイ帝国の皇帝「桑田たかゆき」からちなんだ名前だ。
街は兵士で溢れていた。市民は基本的に働いているか男の人は兵士として前線に戦っているかの二択、誰も平時のように趣味を楽しんだり、ゆっくり昼寝できないと考えると戦時中は辛いものだ。
早く共和国軍との戦いが終って欲しいものだ。ここ数ヶ月の戦いの中、まともに勝ったことなんて一度も無い。今まで数多くの国を武力によって征服し、ポケガイ帝国の生存圏を広げてきたが、そのような帝国主義的な政策も終焉を迎えているのだなと思う。まあ、侵略を推し進めた上層部に問題があると思うが、それを煽った国民や挑発をひたすら繰り返してきた周辺諸国にも問題がある。
カチャン、カフェのとびらが開く。それにしても久しぶりにカフェの扉が開く綺麗な音を聞いたものだ。
兵士A「さて、着いたけど何を頼もうか。」
食べるメニューに興味津々の兵士。よっぽどカフェが行きたかったのだろう。
兵士B「俺はケーキとコーヒーのセットだな。お前は何頼むんだ?」
兵士C「朝食のモーニングセットを頼むよ。」
兵士A「では頼むぞ。すみませーん!」
明らかに未成年と思われる合法ロリ店員が出てきた。二次元から出てきたのだろうか?
このご時勢そういった可愛い少女ですら働かなければならないのか。ここ数日で最も最高の癒しだな。そう考えながらメニューの注文をする
兵士A「ケーキとコーヒー、モーニングセットをそれぞれひとつずつお願いします。」
店員A「かしこまりました」
なにこれかわいい、流行らせゴラ!
そんなくだらないことを考えていると店内に設置されているラジオからニュースが流れてきた。
ラジオ「次のニュースをお伝えします。大霜月帝国は昨夜、ミナコイ共和国を併合したとのことです。繰り返し申し上げます、大霜月帝国はミナコイ共和国を併合したとのことです。」
大霜月共和国というのはポケガイ帝国から遥か極東にある国であり、孤立した我が国を味方してくれる唯一の同盟国である。資源・食料・技術も提供してくれるというから我が国にとってありがたい存在だ。
兵士A「大霜月帝国がミナコイ共和国をついに占領したのか。つい2ヶ月前なんてうごメモ連邦も大霜月帝国の占領下になったばっかりだからなあ・・・ うわさでは潜水艦で我が国と極秘の取引をしているらしいけどな。」
兵士B「そうなのか。遥か遠い極東の友邦、大霜月帝国はがんばっているんだ。我々も負けて入られないな。」
兵士C「そうだな」
店員A「おまたせしました~」
そうこう話している間にメニューが届いた。この戦時中だというのに出された食事はやけに豪華だ。
焼きたてのパン、スクランブルエッグなんてみているだけで美味しそうだ。こんなまともな食にありつけたのは久しぶりだ。
コーヒーの良い香りが店内に漂う
兵士A「いただきます~」
まずはコーヒーを飲む。ゴクり
なん・・・だと・・・
このコーヒーは本物じゃないか。代用品としては良くできてる。いや、こうみえて共和国軍と裏で通じてるかもしれない。だったらこんなみているだけで目の保養になる合法ロリを雇用している理由も頷ける。
帝国軍ではこんな美味しい料理を食べることなんて不可能だ。久しぶりに美食を食べた兵士達は食べるのに必死で長い沈黙が続いた。
それから30分近く経ちようやく兵士達が話し始めた。
兵士C「もうそろそろ帰るか。あとは部屋で本を読んだり昼寝したい。」
兵士B「じゃあそろそろ出るか。」
そう告げると席を立ち、レジまで行った。
兵士A「ありがとう。ここでの料理は美味しかったよ!」
店員A「こちらこそありがとうございます。また来てくださいね~」
出来ればまた来たい。その機会は二度と訪れないかもしれない・・・
ただ戦争が終れば今度は家族と来たいな。今度はもっとのんびりしたいな。
カチャン、街へ出ると職人や労働者で溢れている。しかし、店にきたときよりも軍人の数が増えている。それだけじゃない。駐屯地へ向かうトラックやバイクやらで道が渋滞している。
どうやら本格的に攻勢が始まるのだなと街に来てですら実感させられる。
その後、俺達は何気ない日常会話を楽しみながら駐屯地へと帰り、その日は昼寝したり、本を読んだりしてその日は寝た。
残りの二日間、普段はどうでもいいようなことですらありがたみを感じる。風の音、自然豊かな土地、夕焼け、すべてが美しく感じる。こんな平和な世界が続いていたらなあ・・・
今頃の俺はどうしてただろうか。絵を描いたり、田舎で農業でもしながらのんびりすごしていたのだろうか。そう考えながら横になる。うとうと・・・どんどん睡魔が襲ってくる。このままずっと戦争が終るまで寝たいぐらいだ。最終日ぐらい思いっきり寝てやろう。木陰でゆっくり寝ようとしてそのまま寝てしまった。
ブゥゥゥゥゥゥ
空襲警報だ。共和国軍の敵機が昼寝をしていた野原を通り過ぎる。どこへ向かったのだろうか?偵察かなと思っていた矢先、共和国軍の敵機は民間人に向けて機銃掃射を始めた。さすが非人道的な軍隊だ。帝国軍は各国を侵略していたが、基本的にその国の国民に対しては従い、協力をすれば寛容な軍隊だ。Z人を侵略した各国で迫害、追放などは徹底的に行っていたが、それ以外に関しては帝国軍は共和国軍と比べまだ人道的で兵士に対する優遇も良い。まあ、設立当初の帝国軍と比べればの話だが・・・
民間人の犠牲者は幸い0人で全員軽傷だったが、民家がひとつやられたぐらいの被害で済んだ。
軍の施設を攻撃されなかっただけマシである。これだけの大規模反抗作戦をするのだから共和国軍も薄々気付いていたのだろうか。
そうこう考えながら被害状況を確認し、再び木陰で寝た。
そのあとは駐屯地に戻り、明日行われるポケガイ奪還の作戦準備になる。
基地へ戻るとしばらく経ち上官から召集命令が掛かった。
私は戦車兵で同期も同じだ。明日にはティーガーIに乗り、敵地を進む。それが楽しみだ。
点呼が終わり、作戦内容の説明、武器の下見や調節をして夕飯、その後就寝といった感じで一日が終った。ついに作戦だという期待を胸にドキドキして寝れそうになかった。
その頃、共和国軍では。
ラウリス「おかしい、帝国兵が西部戦線で約400万人が集まっている。これは大規模な作戦が実行される予兆ではないのか?」
ことは「大丈夫だって安心しろよヘーキヘーキヘーキだから」
※ことは将軍は共和国軍創設者で戦闘能力自体は高くないが、優秀な将軍であって人をまとめるのにも長けている。
一条「帝国軍の活動がどうも怪しい・・・何か企んでそうだね」
西部戦線の将軍閣下達が話している。
どうやら、帝国軍が怪しいと考えつつも時期崩壊する帝国軍に警戒する必要もないと完全に油断していたのであった。
ラウリス「ここ最近、帝国軍との目立った戦闘も無く戦場でにらみ合いが続いてるだけだね。長い戦いで疲弊して回復していないであろう帝国軍を先制攻撃で総崩れを起こした隙に包囲殲滅するべきでは?」
ことは「仲間との連携(東部戦線)も大切だから、まだ攻撃するべきではないよ。それに帝国軍に大規模構成できるような余力なんて残ってないだろうしね。ちょっと刺激したらすぐに崩れるはずだ」
一条「今日の会議はこの辺で終了しませんか?帝国軍のことを話し合うより、共和国軍をいかに強くするかとかを話すほうが建設的だと思われます。」
ことは「そうだね。帝国軍は明日も何もしないだろうし、今日の会議はこの辺で終了します。お疲れ様でした~ 解散」
解散命令が出ると同時に全員席へ立ち自室へ戻った。
8月の某日夜明け前、ついにポケガイ奪還作戦が実行される。
数百機の急降下爆撃が共和国軍にめがけて急降下する。
ウゥゥゥゥゥゥゥ
悪魔のサイレンが鳴り響き、叩き起こされる共和国軍兵士。
ドッドーーーン バッバッバッバッバ
爆撃音と機銃掃射の音が同時に鳴り響く。
共和国軍兵士A「うああああああああああ」
共和国軍兵士B「逃げろおおおおおお」
共和国軍兵士C「助けてくれええええええ」
前線近くの駐屯地は地獄絵図となり、共和国軍は一夜にして
戦車、航空機を半分近くを損出すると言う大損害。
急降下爆撃機が前線近くの駐屯地を破壊したあと
共和国軍が体制を整える前に一気に強襲し、進撃しなければならない。
私は夜明け前に起き、同期と共に点呼をとって集合したあと
すぐに戦車へ乗り込みいつでも出撃できるように前線へ移動中だ。前線へは物凄い量のトラックや戦車が歩兵と共に移動している。作戦は1時間後だ。夜が明ける前に共和国軍を奇襲し、重要地点を抑える。
その後、一気に首都へめがけて進撃だ。
それまで急降下爆撃機が時間を稼いでくれている。
カチャカチャカチャカチャ
故障しそうで心配そうな走行音がティーガーIから聞こえる。大丈夫だろうか?
それに後ろから陣形を組むであろう友軍のティーガーIが付いて来る。これが機甲師団となるのだろう。
ついに前線へ到着、燃料を補給し、いつでも進撃できるように準備万端だ、
うえからはスツーカの大群が基地へ帰還するのが見える。まだ夜明け前で辺りは暗い。
しかし、前線突破に必要な兵士には暗視ゴーグルがつけられている。その点、共和国軍には暗視ゴーグルが装着されていないので命中率は絶望的。
ついに作戦開始時刻になった。前線突破の帝国軍兵士が前線近くでMG42を持った兵士が物凄い狙撃音と共に次々と共和国軍兵士をなぎ倒す。帝国軍兵士が前線を突破、歩兵が前線を越えるのを確認すると我が機甲師団はパンツァーフォーの如く前進を開始した。後ろ前には多くの友軍と共に前進しているのがわかる。あまりにも規模の大きさに鳥肌が立つ。
しばらく前進しているとM4シャーマンが30両を発見したのでこれを友軍と共に撃破する。ちなみに圧倒的火力でまったく勝負にならなかった。
ドッドーン、ドッカーーーン。砲撃音と共にシャーマンが炎上、爆発する。
ちなみに私は3両撃破した。無傷に近い状態で前進する。するとその後方についに帝国軍を苦しめてきた宿敵、T-34が50両近く待ち構えていた。それに対し我が軍は35両しかない。
ここで火力的に勝てるだろうと思われるだろうが待って欲しい。
帝国軍は今までT-34に匹敵する火力を持っていない。しかもみんなティーガーIが配備されるまでT-34に対する恐怖で怯えていたのだ。それほど、精神的破壊力を持つ戦車に対してまともに戦えるのだろうか?
念のため、パンツァーファウスト(携帯式対戦車擲弾発射器)をいくつか持ってきて良かった。
しかもそれだけではなかった。運悪いことにミハエル・ヴィットマンもびっくりの共和国軍の戦車兵エース
「レイリア」がいたのだ。彼は一人で帝国軍の戦車を200両近く撃破したスーパーエースなのだ。これは味方の士気に影響する。今すぐにでも始末すべきだ。もっと最悪なこともあった。この師団は帝国軍を苦しめてきたことは将軍の指揮下にあったのだ。が、ここで諦める帝国軍でもない。
レイリア「帝国軍の野郎、ここまで来てやがる。今すぐここで撃破してやる。かかってこい」
完全に挑発していた。しかし、すぐに異変に気付いたようだ。夜明けでよく見えなかったらしいが、今までの帝国軍の戦車(II号戦車&IV号戦車)ではなくティーガーIだったことに。
しかし、レイリアは友軍にティーガーIに対して砲撃
ドーン
カキン、すぐにレイリアの撃ったT-34の砲弾はティーガーIに弾かれた。
レイリア「なに?弾かれた?帝国軍の戦車はいつの間にここまで強くなっていたんだ。聞いてないぞ」
次の瞬間、私が撃った砲撃によってT-34が大炎上した。しかし、炎上しながらもまだ動いてる。流石エースといったところか。
だが、エースもここまでだったようだ。
レイリアは「う…体が…熱い…うああああああ!!!!」と悲鳴をあげながら車内から出てくる。
服に火が燃え移り、全身燃えていた。さすがにエースの末路としては可哀想だったので
私はパンツァーファウストを持って、車内から出た。レイリアと炎上するT-34に向かって初のパンツァーファウストを発射する。シューン、レイリア目がけて撃った。それは見事命中。
ドッカーン・・・ レイリア共にT-34が大爆発。周りの戦車もおおかた片付いた。
友軍の被害はティーガーIが故障で1両動かなくなった程度でほぼ無傷だ。これは圧勝と言ってもいいんじゃないか?連戦連敗続きだった帝国軍にようやく希望の光が。これはポケガイ民喜ぶぞ。
そんなことを考えながら前進する。この状態が10日ほど続いた。快進撃だ。
その間に降伏した共和国軍の兵士は100万人にも膨れ上がっていた。
その中にボルクロッド将軍も含まれていた。
ボルクロッド「降伏する。撃たないでくれ。」
そう言いながら部下と共に降伏したらしい。
彼は初期の帝国軍兵として働いてたものだったが、裏切って共和国軍側へと移った。
しかし、帝国軍の捕虜になったあと再度、帝国軍兵士として志願したので最も危険な東部戦線へ送り込んだ。
事の重大さにようやく気がついた共和国軍は既に遅く、森ガイ共和国の一部領土がポケガイ帝国の領土になっていたのだった。それに対し森ガイ共和国は追加の軍勢を送り、西部戦線の共和国軍の兵員数は総勢400万人になっていた。逆に帝国軍は短期間で寝るのも惜しんで進撃していたので疲弊が溜まり、補給線も完全に延びきっている。さらに武器の弾薬も底をついてきたので進撃を一旦ストップ。ついに前線が停滞した。帝国軍の算段ではポケガイ本土を奪還した時点で共和国軍は壊滅的打撃であと少しで和平を結んでくると踏んでいたのに逆に他国の援助で長期戦に持ち込もうとしている。これではせっかく東部戦線から人員を引き抜いたというのに意味ないじゃないか。ちなみに東部戦線ではポケガイ本土決戦中、兵員は100万人で死守しているというに・・・大変だ。人的資源の消耗が激しそうだ。
ドンドンドン 砲撃音と銃撃音が凄い。耳が壊れそうだ・・・
そのような状態が数日間続きようやく西部戦線の限界が来たのか西部戦線の将校や兵士が次々と降伏して言っているとの噂が流れる。それだけじゃない、せっかく前進したのに後退するとの上の命令がきた。
理由は戦線の拡大によって帝国軍の補給線が延びきって大変らしい・・・それ以外としては東部戦線も限界だ。
一方共和国軍では
ことは「悲報がたくさんある。まず我が軍の誇る戦車兵エースのレイリア氏が戦死したようだ。もうひとつは、ボルクロッド将軍が帝国軍に降伏、その数日後、逆に帝国兵3万人がわが軍へ降伏したようだ。森ガイ共和国へも進軍している。このままでは共和国が危ない。」
ラウリス「仕方ない。彼は元々、帝国軍で働いていたんだ。裏切ったところで特に痛くも無い。それよりエースの損害が痛いな。まあ、帝国軍の快進撃を支えていた戦車も故障とかが原因で半数が動かなくなっている。戦車のおかげで快進撃を続けていた西部戦線の帝国軍が総崩れを起こしているみたいだ。徐々に本土まで撤退している模様。もうそろそろ我が軍の勝利も近い!」
最初は焦っていた共和国軍首脳部も徐々に安定を取り戻していった。
その後、帝国軍は降伏するであろうと考えていた西部戦線の共和国軍が抵抗を続けるので仕方なくポケガイ本土へ後退、戦車も半数が燃料切れや故障で動かなくなり、肝心の武器ですら弾薬不足で放棄せざる終えなくなった。
兵士A「後退命令が出た。やっぱり勝ち目は無かったのか。」
兵士B「良いところまで追い詰めたと思ったのになあ」
兵士達の間にも敗戦ムードが広がっていた。ポケガイ国民もそれは同じだった。
兵士C「出来るところまでティーガーIで後退しよう。燃料切れるまでこいつにはがんばってもらおう」
そう言うと何人か友軍を乗せて、ポケガイ本土まで撤退を開始した。
周りには同じように車で移動する者、徒歩で移動するものたくさんいた。
その20日後、ラウリス、ことは将軍は東部戦線に移り、西部戦線は一条将軍に任せて移動。
ポケガイ本土及びポケガイ首都「桑田」では帝国軍と共和国軍と激しい最後の戦いをしていた。
ドッドッドッド 桑田攻防戦だ。銃撃音が凄い。なんせ東西から10ー00万人以上の軍勢が攻めてきているのだから。逆に帝国軍は国民突撃隊含めて1300万人。
国民突撃隊にはお粗末な武器かパンツァーファーストが支給される。
西からは一条将軍、それに迎え撃つのはただのハンター将軍
東からはラウリス将軍、ことは将軍が迫ってくる。
我が軍の最高司令官のたかお自身とエリナ将軍が迎え撃つ。
エリナ将軍は守備・防衛のプロだ。彼に任せていなければとっくにここも陥落しただろう。
ピューーーン
守備隊A「逃げろー!」
ドーーーーーーン
守備隊B「敵だ。撃てーーー」
ドッドッドッドッド
地下室最高司令室でたかお閣下はポケガイ本土防衛のために指揮を執っていた。
しかし、状況は絶体絶命。敗戦は明白だった。
コンコン
エリナ「失礼します。たかお閣下に申し上げにくいのですが・・・」
顔には汗でびっしょりな顔で話し続ける。
エリナ「桑田郊外で西側を担当しているただのハンター将軍率いるA集団が壊滅した模様です。さらに桑田郊外の東を担当していたボルクロッド将軍が共和国軍に寝返ったようです」
たかお「・・・・」
長い沈黙が続いたあと急に怒りだした
たかお「命令したのに!誰が勝手に降伏したりしていいといった!だから俺に指揮を任せろといったんだ。
私の命令に背くとはけしからん!その結果がこれだ。帝国軍のうそつきどもめ。みんな嘘をつく、帝国軍もポケガイ民もだ。将軍はどいつもこいつも下劣な臆病者だ。」
それに対してエリナ将軍は反発する
エリナ「あまりにも侮辱的すぎです!」
たかお「臆病者、勝手に敗北した負け犬だ」
たかお「ちくしょーめ!」
その声は室内に響き渡る。
たかお閣下のお怒りだった時間は何時間だろうか?
かなり長時間起こっていたように思える
それから夕飯のときに衝撃的なことが耳に入った。
将校A「閣下失礼します、これを」
たかお閣下はまた怒り始めた
たかお「お前も降伏したのか。エリナーーーーーーー!!!!お前だけは最期まで俺と共にあると信じていたのに」
共和国軍は地下室の目の前まで迫っている。もう距離はごくわずかなところだ。
そこを帝国軍と国民突撃隊が少数の人間を多くの犠牲を出しながらも死守している。
たかお「もうこの帝国を・・・いや帝国軍を任せられるのはただのハンター将軍、お前しかいない。」
たかおはそう言うとただのハンター将軍を継続者として任命する。
たかおは続けてこういう
たかお「私ははやぶさ部隊でポケガイから脱出する。もし、共和国軍がここへ来たらたかおは自殺して悲惨な最期を迎えた独裁者だと伝えてくれ。そこでただのハンター将軍、わたしが帝国軍最高司令官として最後の命令をする。用意したわたしの影武者をここへ呼んで来てくれないか?わたしの部屋だ。」
ただのハンター「総統閣下・・・やはり行かれるのですね。残念です。しかし短い間でしたが、帝国軍として働けて光栄でした。今までありがとうございました。最後の任務、了解しました」
そう告げるとただのハンター将軍はたかおそっくりな影武者を連れてくる。
たかお本人から影武者に対してこう告げる
たかお「今までこんな狭い地下壕にいてくれて助かったよ。だが、こんな生活も今日でおしまいだ。ぜひ、私と共にこの部屋へ入って欲しい。」
影武者A[たかお閣下の部屋ですか?たかお閣下とご一緒など光栄です」
そういうとたかお閣下と二人っきりでたかおの部屋へ入る。
しばらく二人でいろんな話をした。自分自身の話、帝国軍の話、なぜ志願したのかとか。
そしてたかお閣下は席を立ち、影武者へ告げる
たかお「しばらく席を外す。しばらくここへ待っていて欲しい。」
影武者A「わかりました」
たかお「おっと忘れていたな。この服を着て欲しい。」
そういってたかおは席を立ち、部屋から出て行った。
トイレにも行ったのだろうか?
たかお閣下から渡された服に着替える
それにしてもたかお閣下そっくりの服だなあ
服に着替え、席に座った。
自分の食べかけのケーキが置いてあったので食べていると兵士が突然入ってきた。
何を言い出すのかといえば当然、
兵士「帝国軍万歳!」と叫び
自分の頭にめがけて発砲してきたのである。
バン! 大きな音が地下壕全体に響き渡る。
たかお閣下はその間、帝国軍の敗戦が濃厚になるとはやぶさ特殊部隊でいつでも脱出できるように準備していた。亡命先はもちろん、大霜月帝国だった。そこへ行き、たかお自身の願望を再び!かなえるためにはやぶさ特殊部隊と共に行く。
ただのハンター将軍は地下壕近くの航空機が離陸できる公園にまで来ていた。
たかお将軍と一部のはやぶさ特殊部隊と共に中立国を経由して大霜月帝国を目指す。
たかお「今まで任務ご苦労だった。そしてありがとう。この国を任せたぞ」
ただのハンター「命にかけてでもお守します」
はやぶさ特殊部隊隊員「閣下、出発します」
たかお「それではまたどこかで会おう。達者でな」
たかおから言われた最後の言葉だった。
たかおを乗せた航空機が地上がポケガイの地から離れる。
もうこれで終わりだ。やり残したことは無い。
たかおがポケガイを去ってから数日後
ドッドッドッド 地下壕の入り口付近で共和国軍と帝国軍の最後が発生した。
目の前にはユウリス将軍、ことは将軍、一条将軍が指揮を執っていた。
対するはただのハンター将軍が一部の部下と共に負けるとわかっていても
最後の抵抗として指揮を執る。しかし、地下室からどんどん兵士を送っても
すぐに共和国軍に倒される。もう地下壕には一部の兵士を除き誰もいなくなった。
その一部の者と地下室内部で死を覚悟で最後の抵抗をしようと覚悟した。
共和国軍兵士が地下壕内部に突入してくる。銃声はもう聞こえない。
しかし、一部の兵士が
「うああああああああああ」と叫びながら共和国軍兵士を襲う。
数名に命中したが、共和国軍兵士が応戦する。
ついに私のいる部屋の数メートル先まで共和国軍兵士が来た。
決死の突撃をしようとしたそのとき、扉が開いた。しかし、そこには予想外の人物が
ことは将軍がいたのだった。
ことは「抵抗しないでくれ。なら撃たないことと捕虜としての待遇を約束する」
それをきいてこれ以上無意味な犠牲を出すのももう御免だ。
ということでその場にいた全員で降伏する。
外へ捕虜として連れ出された。もう戦いは終ったのだと。そう実感させられた日だ。
桑田の都市をみるのも久しぶりだ。
2013年から続いた帝国軍の野望がついに打ち砕か、すべてが終った瞬間だった。
それから時が流れ、帝国軍は解体、帝国軍に関する情報全てが抹消された。
街中では帝国軍に関するものすべてが禁止され、公共の場所でそれを話そうものなら
すぐに逮捕されるか、消される。ポケガイ帝国も解体され、ポケガイ共和国へと変わった。
皮肉なことに第二次世界大戦が勃発したその日に帝国軍は降伏したのである。
ちなみにエリナ将軍、ただのハンター将軍は帝国軍時代に名声を上げた有名なものたちだが、
戦後になってポケガイの未来を担う政治家になって活躍中だ。もうあのような悲惨な戦争が起こらぬよう視力を尽くすのだった。
この作品を見てくださってありがとうございます。私がこの作品を書こうと思ったその理由のひとつに黒歴史との決別といつかなろうで投稿してみたいなという願望の二つを一気にかなえてみてはどうだろうかということで黒歴史にファンタジー要素を加えた作品を作って投稿してみました。今は無き帝国軍の最後の戦いから二年が経過したなんて今でも信じられません。自分の心はずっと2016年ですからね!
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