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クルーズ旅行体験記
 
 

 コスタネオロマンチカ号で行くロシア・韓国2都市周遊と日本海クルーズ


コスタネオロマンチカに乗船しようと思ったのは1年前に遡ります。
2016年5月にコスタビクトリアの春旅クルーズ(横浜⇒済州島⇒博多)に参加した時に北欧クルーズで人気のあるコスタネオロマンチカが日本市場に投入されるという情報をクルーズディレクターが下船時のお別れパーティの席上で熱っぽく披露。コスタビクトリアより少し小振りでインテリアがとてもお洒落でエレガントな船という事を強調していたので注目していました。
この情報をもとに昨年8月にコスタネオロマンチカのクルーズが発売開始されたと同時に今回のクルーズを申込みました。
日本発着のクルーズは釜山寄港が殆どであるのにコスタネオロマンチカはまだ訪れたことのないロシアのウラジオストクと韓国の束草に寄港するコースが設定され、クルーズ料金が安く魅力的です。
コスタクルーズは元々クルーズ料金が安いのに9月1日から10月31日までに予約申込すると約35%割引となるとの事でデッキプランからバルコニークラシックのキャビンに魅力を感じ、早速申込みをしました。
但し、早割申込はキャンセル手数料が一般的なクルーズに比べると非常に高くリスクがありましたが、懸念された北朝鮮のミサイルが着弾することもなく予定通りの行程でクルーズを楽しみ事ができました。

 コスタネオロマンチカのクルーズは一般的な横浜や神戸発着とは違い、日本海側の港で乗下船できるのも魅力です。
コスタクルーズは日本国内で初めて定点定期運航を行ない、コース上の各港で乗下船できる「インターポーティング」を導入しました。今回も博多、舞鶴、金沢で乗下船でき、広域からの集客と商圏の拡大に貢献していると思われます。日本国内では今迄高嶺の花とされていたクルーズを低料金とインターポーティングで乗船客のすそ野が広がると思われます。
今回は普通なら多分訪れる機会がない舞鶴発着を選択し、舞鶴には鉄道で名古屋から米原、敦賀経由で向かいました。所謂RAIL & CRUISEで舞鶴から乗船しました。

舞鶴

西舞鶴駅に着いてから先ずコスタネオロマンチカを俯瞰的に眺めようと思い、五老が岳(標高301m)に行きました。五老スカイタワーからの眺めは近畿百景1位に選ばれた絶景ポイントというだけに素晴らしい眺めです。
五老スカイタワーから舞鶴の景色を満喫した後は、史跡田辺城跡と舞鶴市郷土資料館を見学しました。田辺城(別名は舞鶴城・ブカクジョウ)は本能寺の変の後、隠居した細川幽斎が住む城として築かれ、幽斎ゆかりの文化人も多く訪れて桃山文化が花開いた城下町舞鶴を知ることができました。午後3時過ぎに舞鶴に着いたので、満足に市内観光はできませんでしたが、時間があれば舞鶴引揚記念館や海軍記念館や自衛隊桟橋など魅力的な観光スポットが沢山あります。

▲五老スカイタワーよりコスタネオロマンチカを遠望

▲五老スカイタワーより舞鶴湾を望む

▲舞鶴港に停泊中のコスタネオロマンチカ



金沢

舞鶴港を前日午後10時に出港し、190km離れた金沢港に1晩かけて10時間後の午前8時に到着しました。(平均時速19km)
金沢港には3年前にダイヤモンド・プリンセスの日本海周遊クルーズで来て以来です。
当時は北陸新幹線開業前で金沢駅シンボルの鼓門と もてなしドームは建設中でしたが、現在は北陸新幹線が開業して2年経過し、金沢の町は頗る活況を呈している感じがしました。
北陸新幹線に拍車をかけるような役割を果たしているのがクルーズ客船。
日本海側では最も人気のある寄港地で外国からの観光客や国内の観光客にも人気があります。
 金沢の代表的な観光スポットの兼六園には今迄に何度も訪れているので、今回は兼六園には立ち寄らず、先ずは金沢城公園をボランティアの観光ガイドさん(無料)に案内してもらい見学しました。「石垣の博物館」と言われる金沢城の見事な石垣巡りをして菱櫓・五十間長屋・橋爪門などを見学しました。その後に近江町市場やひがし茶屋街を散策した後、蓄音器600台、SPレコード約3万枚を所蔵している金沢蓄音器館を2時間にわたり見学。初代館長や現在の館長の男のロマンに感じ入りました。


▲金沢城公園

▲金沢蓄音器館

 

ウラジオストク

地理的には近いのに遠い存在のロシア。4年前にサン・プリンセスで樺太のサハリンを訪れたのに続き、今回コスタネオロマンチカでウラジオストクを初めて訪れました。
東経では松江や広島と同じ位なのに日本時間と1時間の時差があり、到着前の晩に1時間時計を進めました。
 ウラジオストクはロシア沿海地方南部のシベリア鉄道始発駅として有名で、ウラジオストク港は金角湾の奥にある天然の良港で軍港としても商港としても重要な存在でシベリア南東部では最大の街です。ウラジオストク港に着岸したと同時に盛大な歓迎セレモニーが行われ、ウラジオストク観光への期待に胸が膨らみました。
本船主催の寄港地ツアーを利用すれば自分で出入国ビザ申請をする必要がなくなるため迷わずオプショナルツアーを利用しました。
先ずは中央広場から観光開始し、土産物屋にも立ち寄った後、展望が素晴らしく沢山の鷲が集まったという鷲の巣展望台に登りました。停泊しているコスタネオロマンチカも眺められ、鷲の巣展望台は金角湾とゴールデンブリッジを一望できる評判通りのナイスビューで何枚も写真を撮りました。その後は歴史博物館、ロシア正教会やロシア要塞博物館を見学。砲台からアムールスキー湾とウラジオストク市街の美しい景色を満喫しました。


▲鷲の巣展望台からウラジオストク市街を望む

▲船上より金閣湾大橋を望む



束草(ソクチョ)

コスタネオロマンチカに乗ろうとする迄は束草という地名は聞いたこともなく未知の町。地図を見ると38度線よりも北に位置し、1950年の朝鮮戦争までは北朝鮮に属していた町との事で興味を抱きました。
人口8万人位の町なので、市内バス利用ではろくに観光は出来ないと判断し、オプショナルツアーを利用する事にしました。
韓国の北端に位置する町なので田舎町と思いきや、本船が港に近づくにつれて近代的な高層ビルや建設中のクルーズターミナルが見えてきてビックリ。 13時に入港し、観光バスに乗り込んだのは14時。21時出港なので半日の観光です。先ずは雪岳山国立公園を訪れました。雪岳小公園からロープウエイで一気に権金城へ。海抜670mからの勇壮な山々の眺めは素晴らしく徒歩20分位で岩場の頂上に登りました。下山し青銅弥勒大仏と新興寺を見物。
続いてイルソン雪岳コンドミニアムのレストランへ行き夕食。久々の外食で韓国風のすき焼きのような料理を食べた後、船に戻りました。束草は想像以上の素晴らしい景勝地。地理的にクルーズだから訪れる事ができたと実感しました。


▲権金城頂上を目指す観光客

▲権金城のロープウエイと勇壮な山並み



釜山

 今までに何度も船で訪れている釜山。
従来は釜山港大橋手前の影島にある釜山国際クルーズターミナルに接岸でしたが、今回は釜山港大橋を潜り、完成した釜山国際旅客ターミナルに本船が横付けされるのが一番の楽しみです。
 釜山港国際旅客ターミナルは大規模の国際空港のような感じで、飛行機で釜山に着いたような気分になりました。クルーズ客船の大型化と来港が増大する事を想定し、韓国のクルーズ客船誘致への意気込みが感じ取れました。
釜山港大橋は「ダイヤモンドブリッジ」とも呼ばれ、世界最大規模のLED照明のライトアップが人気です。今回の釜山ではオプショナルツアーは利用せず、タクシーでチヤガルチ市場、国際市場、龍頭山公園を訪れました。

▲チヤガルチ市場

▲コスタネオロマンチカの黄色いファンネルとライトアップされた釜山港大橋



福岡(博多)

2年前に福岡中央埠頭クルーズセンターが完成し、CIQの受入れ体制をいち早く強化した成果で、クルーズ客船寄港数が日本一の博多港。
コスタネオロマンチカは5つ目の寄港地博多港に午前8時に入港しました。
博多港に入港したクルーズ客船の9割は中国発着との事で、急激にクルーズ人気が高まっている中国に近く、地理的にその受け皿となっているようです。
福岡(博多)は世界文化遺産登録が決定した宗像大社をはじめ大宰府天満宮や柳川下りなどの日帰り観光できる観光スポットが多く、クルーズ寄港地としても魅力的です。福岡ではオプショナルツアーは利用せず、単独で北九州に行き旧交を温めてきました。

 

船内のエンターテイメント

今回のコスタネオロマンチカは音楽で表現するとラテン音楽調のクルーズで、釜山、博多、舞鶴、金沢で乗下船できるインターポーティングを導入しており、一斉に乗下船するクルーズのようにwelcomeと good-byeのセレモニーを大々的にする訳にもいきません。各港で乗下船する人達にその気分を味わってもらうために本船では実に上手くコスタのお家芸のお祭り騒ぎで盛り上げていました。
ショーに出演するダンサーや歌手は夜だけでなく出港シーンなど日が暮れていない時間でも活躍し、華やかさを演出しています。 7泊8日のクルーズでは1日だけ終日航海であとは毎日寄港地観光。昼も夜も大忙しの楽しみ満載のクルーズでした。

▲マンマトラットリアレストランでのイタリアンディナー

▲グランドバーでのラテンダンスショー

▲デッキでのセイル・アウェイ・パーティ

▲ボッテイチェリレストランにて

▲デッキでのダンスショー



今回の国別乗船客
日本1,059名、韓国11名、香港9名、イタリア4名、中国3名、アメリカ2名、マレーシア2名、台湾1名、タイ1名 

 

今回の寄港地別乗船客数
福岡347名、舞鶴277名、金沢470名

 

今回の航程
舞鶴⇒金沢190km・金沢⇒ウラジオストク845km・ウラジオストク⇒束草630km・束草⇒釜山415km・釜山⇒博多203km・博多⇒舞鶴612km
クルーズ合計2,895km

 

コスタネオロマンチカ・シップデータ
総トン数57,000トン、全長220.6m、全幅30.8m、巡航速度18.5ノット、 最高速度20ノット、乗客定員1,800人、乗組員数622人、 就航年1993年(2011年・2012年改装)

 

名古屋市  柴田様

 

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