2018-03-18

そんなに有能な人ばかりが必要なのか?

ネットを見ているとよく思うのだが、無能を嫌う人は多い

無能のせいで世の中がこうなってしまっている」

「有能な人間はそれに足を引っ張られている」

「だから無能は滅びろ」

みたいな人、結構見ると思う

正直、こういう「無能を嫌う人達」がさほど有能とは思えない

有能か無能かは相対的もので、世の中の人を全て比較していけば99%の人は無能人間だろう

そして有能か無能かが相対的ものである以上、1%の有能な人だけを集めても、今度はその中で有能な人と無能な人に分かれてしまうだろう

無能が滅びるという事は人類が滅びるという事とほぼ同義

破滅願望を持つの個人自由だが、あまり建設的な意見ではないと思う

基本的無能人間が害をもたらすのは、自分が有能だと勘違いした時だけだ

自分無能自覚さえしていれば、無能であるが故の影響力の低さもあって、余程その人とその周囲が不運でなければ害は無い(たまにとことんツイてない人はいるが)

無能を悪」とする考え方は個々人が自身無能自覚する事を阻害するという意味で、害悪ですらあると思う

そもそも個人無能を補う為に組織教育存在しているのだから、ことさら個人無能が目立つ時はそれらに問題があると考えるのが筋ではないだろうか

個々人の有能さを前提にしているせいで、数人の無能によって目的を達成できなくなる組織はあまりい組織とは言えないだろう

少数精鋭が必要とされる場面もあるにはある

だが組織の規模が大きくなればなるほど、個人の優劣が組織の優劣に影響しない事が良い組織の条件になっていくのだと思う

組織の中枢に位置する人間が有能さが求められる事も事実ではある

だが軍隊における参謀本部がそうであるように、組織の長の無能さえ補う仕組みがあるのが組織というものだろう

そう考えると日本組織問題点は平社員中間管理職教師アルバイト店員などといった、本来無能でもさほど問題ないはずの末端の人々にまで有能さを求めてしまっている事にあるのではないだろうか

  • anond:20180318203608

    確かに。 ライオンとか宇宙人が国のトップでもいいし、難病を抱えた人が総理大臣であっても 社会の安定が揺るぐことのないこの国は素晴らしい。

記事への反応(ブックマークコメント)

 
 
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