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狭き門だけど

諏訪部順一、イベント最低「100万円から」!? 本業“以外”で稼ぐ「声優ギャラ事情」

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諏訪部順一公式プロフィールより

 アニメ『ポプテピピック』(TOKYO MXほか)などで人気を集める若手男性声優の武内駿輔が、左手薬指の指輪について問われ「反骨心と魔除け」と表現して炎上。女性からの人気を多く集める武内だけに「応援しているファンを“魔”扱いするつもり?」など、ファンは複雑な思いを抱いたようだ。

 武内のみならず、近年では、アニメ作品などのキャラクターを通じて、“声優本人”が人気となる現象が加速している。かつては裏方だったはずの声優だが、現在では顔出しも当たり前、声優自身のネームバリューを前面に打ち出した作品が制作されることも少なくない。すっかり“芸能人”と遜色ない活動ぶりをみせる彼らだが、その収入はといえば、実のところ「本業でのギャラは、とても低い」(声優マネジャー)のだという。

「テレビアニメ1本あたりの声優に割ける予算は、たとえキー局だろうと、多くはないんです。だから、どんな人気声優であっても、ギャラは決して高いものではありません」(アニメ製作会社社員)

一般的に、アニメ制作の中で声優のギャラとなるのは「音響制作費」の部分。スタジオの使用料金も含めて、テレビアニメ1話あたり100~120万円程度。この限られた予算の中から、声優のギャラも発生する。

 そのギャラの基準になるのが、協同組合日本俳優連合(以下、日俳連)のギャランティーランク。すべての事務所や声優が日俳連に加盟しているわけではないが、アニメに出演する際のギャラは、日俳連のランクが基本となる。そのため、声優は男女を問わず誰でもデビューから3年間「ジュニア」と呼ばれる新人扱いで、ギャラはその役柄や収録時間にかかわらず、作品1本につき一律1万5,000円と決まっている。実際、拘束時間が長い劇場アニメなどでは増額されることもあるが、テレビアニメの場合は、1本=1話あたり1万5,000円でほぼ固定だ。以降は、キャリアと人気でギャラのランクは上がっていく。しかし、前述の通り「音響制作費」は限られている。

「キャリアを詰んだベテランでも、最大で出演料は4~5万円くらい。例えば『キン肉マン』や『北斗の拳』で知られる神谷明が、全盛期に劇場版でも出演料が5万円だったと暴露しています。超ベテランや大御所クラスになると最上位の『ノーランク』扱いですが、それでも安い。『DRAGON BALL』などで知られる大御所の野沢雅子でも、出演料は15万円程度といわれています。ちなみに、ランクが上昇すると、必然的にギャラが高くなるので仕事が少なくなるという悪循環もあるんです」(前同)

ということは、人気声優はあちこちの作品やイベントに出演しながらも、安いギャラでコキ使われているのか……と思いきや、そんなことはない。イベント出演や、アプリ・ゲームへの出演は、このランクとは関係なく発注元企業と事務所との交渉で、いくらにでも設定できるからだ。

「最近は、男性声優のイベント出演のギャラが高騰しています。『黒子のバスケ』などの作品で知られる諏訪部順一は、ファンミーティングやテレビアニメのスペシャルイベント等に月3~4本ほど出演していますが、どのイベントも出演料100万円以下では受けないと聞いています」(声優事務所関係者)

イベント出演は破格のギャラがもらえるおいしい仕事だが、もっとおいしいのはアプリ。『ラブライブ!』の主演クラスだと、ゲーム内で使用される一言程度のセリフで、50万円ほどにもなるという。

そんな声優業界で、イベント出演におけるギャラがもっとも高額な1人といわれるのが、歌手として『NHK紅白歌合戦』にも出演した水樹奈々。

「イベントであれば、1回の出演につき、ギャラは最低でも300万円。これに加えて、グッズの売り上げの前払いを求められることもあるんだそうです」(アニメライター)

文字通り、スターならではの景気のよい話。それでも、本業のアニメ声優のギャラは前述の通り。水樹のコンサートは物販売上だけで数億円といわれるが、テレビアニメ1話あたりの出演料は10万円程度ではないかと推定されている。

人気声優にとって、アニメへの出演は、知名度アップのための広報活動ということか。
(文=隅田歌子)

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