ラジカセ〜三重発地域ドラマ〜[字] 2018.04.07
どうしても引き下がれないんですよ。
スクールロイヤーの役目ですから。
(高石将太)ここがゴミの城や。
おかん言うてたで。
ここのおっちゃん人殺しやって。
ウソ!マジで?ヤバイやん!おい!静かにせえって。
(物が落ちる音)わっ!
(有山正人)誰や?えっ!?ちょっ…ヤバイヤバイ!逃げんで!早く逃げんで!ちょっ…ちょっと待ってって!あれ…あれ落としてん!あかん…どこいった?あれ。
早く!あかん。
あれ落として…。
どこや?全然見えへん。
(時計の音)分かってんねんで!あっ…ヤバイ!行くしな…。
行くし…。
行ったるからな!
(助監督)よ〜いスタート!「お父さん…」。
(監督)カット!
(助監督)はいOKで〜す!では本番準備お願いしま〜す!次本番いきま〜す!ミカミ!ミカミ!直しお願いしま〜す!はいお願いします。
はいはいはいはいはい…。
すいませ〜ん。
すいませ〜ん。
完全に主役食ってた…。
(助監督)はい本番参りま〜す!本番いきま〜す!
(助監督)はい本番準備!頑張ってな!本番よ〜いスタート!「お前の花嫁姿見たかった…」。
「お父さん」。
お〜ちょっちょっ…カットカット!ちょっと。
ちょっとあんたなにやってんの?映っちゃってるよ。
あの…これ三十一年って。
(監督)それがなに?昭和31年まではテレビは6チャンネルなんです。
32年言わはったんでこの…この11チャンネルのテレビ持ってきたんですけど。
いやいいんだよ。
大体31〜32年って事で。
でもこれ「まぼろしの11チャンネルテレビ」言いまして32年にしか出回らなかったもんでして。
OKいったん外出ようか。
つまり31年にはそのテレビは絶対に存在しないという事に…。
はいはいもう分かったから。
31年言うてくれたら…。
(くしゃみ)うわっ!すいません。
(監督)あっねえあのシーンさ…。
おいなんなんだよあれ。
小道具さん?いやなんか趣味でレトロ家電集めてるらしくて。
素人かよ。
どっから呼んだの?
(助監督)三重県の伊賀市です。
(監督)伊賀?
(「夢の中へ」)・「探しものは何ですか?見つけにくいものですか?」・「カバンの中もつくえの中も探したけれど見つからないのに」・「まだまだ探す気ですか?」・「それより僕と踊りませんか?」・「夢の中へ夢の中へ行ってみたいと思いませんか?」有山さん。
有山さん!有山さん。
なにを…なにをしてはるんですか?毎日こそこそこそこそ。
みんな言うてますよ〜。
会社クビになってこっち帰ってきたと思ったらゴミみたいなもん持って働かんと…。
あのねここね観光客み〜んなここ通りますよね。
メインストリート。
こんな訳分からん男がウロウロしとったら…。
ホンマやわ〜。
気味悪いと思いませんか?こんな格好で…。
なんかおっきな倉庫もお借りになってるそうですしこの家ねすてきやって言うてる人もおりますし。
ねっおるんやね?おるんです。
おるんです。
そやからあの〜申し訳ないですけれども…。
こ…ここはぜ…絶対…。
(くしゃみ)あっ!あ〜もう!ちょっ…ちょっと有山さん!ちょっと有山さ〜ん!よいしょ。
最初はグー!じゃんけんほい!なあ…。
ゴミの城行こうや。
ゴミの城行こう。
やめとこう…。
嫌や。
(男の子たち)最初はグー!あれどないしよう…。
(男の子たち)あいこでしょ!
(客の笑い声)
(河島聖子)入れるで〜。
大丈夫か?
(ドアが開く音)あ〜!はい!
(3人)いらっしゃいませ〜!どこがガールズバーやねん!失礼な!ホンマに…。
心はいつでもガールやっちゅうねん。
なあマーくん。
よいしょ。
コラ!なんで出ていかなあかんねん。
俺の家や!なにしようと勝手やろ。
そうそう。
勝手や勝手や。
でもそれちゃんと言えたん?どうせ言えんくてまたアレ出たんやろ?
(くしゃみ)出ました〜!あんたホンマ言いたい事我慢するとクションって出るんやねぇ。
なんでや!なんでや〜!おっ。
あっ…ここやここや。
どこや?
(目覚まし時計のアラーム)わっびっくりした!
(目覚まし時計のアラーム)うわ〜!うわっ!あぁ〜!あぁ〜!
(目覚まし時計のアラーム)ああ…どうも。
これええ机ですね。
ここって…なんなん?どっか行くん?あっ?あっおっちゃんそれ…!いやあのそれ…。
あっ…あっ?な…なんで!?しっ!
(「春一番」)はっ?
(「春一番」)ちゃうやん。
いや…ええ曲やんかおっちゃん。
あかん!おぉ〜これですか〜。
(友部渡)せや。
これ焼いてるし冷房はあかんさけにず〜っとそれ使ててん。
もう店畳むしはよ持っていってくれっか。
扇風機の羽根って戦前から戦後にかけてはほとんど鉄製やったんですよ。
この…この…この不透明な羽根の扇風機が売り出されたんは昭和26年で涼しげな透明のプラスチックが一般に広まったんは昭和33年から。
その…その短い間だけこんなふうにプラスチックでも透明やなかったんですよねぇ。
しゃべれるやん。
こいつは32年製やから…60年近くここで回ってたいう事やなぁ。
すごいなぁ…!なんやこのスイッチ!あっ!なあ…昭和32年か?嫁はんと一緒になったんはそれぐらいや。
ず〜っと回してくれてたんやわ。
去年死んだらそいつも動かんようになってしもうてなぁ…。
あいつの仕業やったんかな。
時々勝手に回りだす事があんにゃわ。
ボケちゃったんかなぁ。
ほらあのじいさんさ扇風機勝手に回るとか。
なあおっちゃんなんでこんなん集めてんの?こんな…ゴミみたいなもん。
(急ブレーキをかける音)えっなに?えっ今からまたどっか行くん?お…お…。
(くしゃみ)うわっ!えっ…なに?ちょっ…オタク怖っ!
(家族の話し声)ただいま。
お母さんただいま。
(高石まき)お帰り。
あんなぁお母さん。
ゴミの城知ってる?いやなぁなんかそこのおっちゃんなめっちゃ変わってんねん。
なんか大人やのにオタクいうかななんか目ぇ見んとボソボソボソボソ。
(まき)おっきい。
うん?声。
頭痛いねん。
ごめん。
あっもしもし。
うんええよ全然。
寝てた。
声おかしい?えっ?明日?全然行けるで。
…ていうかはよ大阪で一緒に住みたいなぁ。
うん。
何時?うん。
ええで。
ありがとう。
…ったくなんやねんあのガキ。
クソ生意気な!分かる。
最近の子供はなぁ。
でもまあなんやかんやいうてかわいいもんやで。
どこがかわいいねん。
…ってうち産んだ事なかったわ。
(笑い声)やっぱ聖子ちゃんだけやわぁ分かってくれるんは。
(笑い声)忍者サワー!御意!忍者…。
シュッシュッ!シュッシュッ!シュッシュッ!シュッシュッ!忍者サワーいっちょう!あのガキ今度会うたら絶対しばいたんねん。
おっちゃん。
また来てもうた。
(くしゃみ)うわっ!なんなんもう…!風邪なん?いや…。
あっ。
おっちゃんこれ…あっ。
これおにぎり1個いる?俺が握ってん。
なんかおかんがななんか銀紙で巻いたら水分逃げへんからずっとうまいんやでって教えてくれてん。
まっなんかおかんが握るともっとうまいんやけどな。
はい。
ほらほら。
いらんの〜?いらんの〜?あっそ。
あっああいやこれ…。
あ〜!あっいや別に俺のやけど…いや昨日来た時落としたかな?勝手に忍び込んだりする訳ないし。
ちょっ…もうはよ返してよ。
なんなん?なにもう!なんなん?もう!やめてよ!もう…なに?いや…。
ああ…。
もうはっきりせえへんなぁ。
うわ〜!えっえっえっ?ちょっ…なにこれ?うわ〜なんか…。
痛い痛い痛い痛い!あかん。
痛いって!我慢できひん。
なんなん?これ。
イッタ!うわっ…えっ?ちょっと…なんなん?あっ!ちょっ…返してや!なあ返して!あの…これおとんか?そやけど。
めっちゃええラジオ持ってるやん。
えっラジオ?真空管ラジオや。
しかもポータブルやで。
このあとみんなトランジスタになるから真空管ポータブル最後の作品や。
ちょっとなに言ってんのか全然分からへん。
見るだけでええからおとんに頼んで持ってきてくれへんかなぁ?いやあるかなぁ?あってもほかすかも…。
あかんあかん!なんでほかすねん!今こんなんどこにも売ってへんで!見てみこのブーメランみたいなVマーク!めっちゃかっ…。
・
(子供)お父さん。
・
(家族の話し声)ただいま。
お帰り。
あった。
お母さん。
じゃ〜ん!このラジオ覚えてる?お父さんの。
名張川釣り行く時さよう持ってったやん。
うわ〜これ懐かしい…。
ほかしとき。
えっ…なんで?大阪行くねんで。
そこのゴミの段ボール入れとき。
ええな?返事は?うん。
じゃ行ってくるわ。
行ってらっしゃい。
おぉ〜!きたぁ〜!いや押し入れの奥の方にあってん。
もうちょいしてたら完全にほかされてたで。
保存状態完璧や。
1個も傷ないやん。
全然聞いてへんし。
おとんっていくつや?う〜ん…40くらいちゃうかな。
ようこんな古いの持ってんなぁ。
なんかじいちゃんにもらった大事なもんやって言うてたわ。
そうかぁ…。
(ノイズ)こうやってラジオ局の電波探すねん。
それおとんもやってた。
名張川で釣りする時そうやってよういじってたわ。
やってみ。
えっ?できるかな?ここ?うん?うんここ。
(ノイズ)なんも聞こえへんやん。
そのうちつながる。
(ノイズ)
(ラジオ)「セットポジションから第1球投げました!」。
あっちょっと聞こえた。
ちょうどええとこがあんねん。
それを自分で探すのがおもろいねん。
よし。
(ノイズ)
(ラジオ)「レフトが…」。
(ノイズ)ああもうめっちゃムカつく!
(笑い声)あとで写真だけ撮らせてや。
写真撮ったら返すし。
めっちゃかっこええな。
なんやねんこのフォルム。
いやここに置いといてええよ。
なんで?おとんもうおらんし。
えっ?出てってん。
こんな大事なもん置きっぱなしでな。
俺なもうすぐ大阪引っ越すねん。
新しいおとんのとこ。
そうなん?うれしいやろ?うるさいガキおらんようなって。
いや…。
う…うるさい…。
またもごもご言うてるし。
はよ帰り。
おかん心配してんで。
大丈夫や。
今仕事中やし。
おかんな俺のためにめっちゃ働いてくれてんねんで。
忙しいのにごはんもちゃんと作ってくれて。
夜は一人なんか?うん。
でも別に寂しないで。
寝たらしまいやもん。
昼間とかおかんとめっちゃ話すしな。
大阪?せや。
向こうに男おるらしくてな引っ越して再婚するらしいで。
それホンマにあの子の…。
だって高石さんやろ?うん。
駅前のスナックのまきちゃんしかおらへん。
夏休み中に行ってしまうらしいで。
あぁ〜。
なんか大阪から出張で来た男らしいねんけどなまきちゃん「ラストチャンスや」ってえらい張り切って服や化粧やってその子ほったらかしてシフト入れまくってるらしいわ。
まあ女やし分かるけどなぁ…。
…ってうちずっと男おらんかったわ。
(笑い声)
(ドアが開く音)あ〜!はい!
(3人)いらっしゃいませ〜!
(客)はじめまして〜。
はじめまして。
ゆっくりしてってね。
ちゃうねん。
ちょっとこの辺に用事あって。
ふ〜ん。
…でなに?いや…今から冷蔵庫引き取りに行くねんけど…。
…で?はっきり言い〜や。
おっちゃん大人やろ?いやだから…今から冷蔵庫引き取りに行くねんけど。
(「真夏の出来事」)お〜お〜お〜!うわ〜!お〜すげえ!すげえすげえすげえ!勝てる勝てる!いけいけ…!わぁ〜来た!来た!抜いた?抜いた抜いた!やった〜!もっと…。
よいしょ!OK!OK。
どうもありがとうございます。
ありがとうございました。
おっ…。
意外にええ体してるやん。
すげえ。
あぁ〜。
やってみ。
えっ?だからやってみ。
おっ…おっすげえ!おっすげえ!
(「見上げてごらん夜の星を」)あっはい。
・「見上げてごらん」・「夜の」下手くそ。
下手やって。
めっちゃ下手や。
うおぉ〜!わぁ〜!やめてよ!ちょっと!ちょっと待って!ちょっと…!うわ〜!おらおらおらおら…!うわ〜似合うやんか。
これ着て大阪行こな。
うん。
風呂入ってくるわ。
行ってらっしゃい。
おっちゃん。
おう。
よう!なあおっちゃん。
うん。
これさ聞きたいんやけど。
これいつか忘れてった。
「しょういちまき」?おとんとおかん。
子供のころに吹き込んだらしいわ。
ああ…そうか。
(将一まき)「せ〜の」。
(将一)「これから僕将一の夢」。
(まき)「まきの夢を」。
(将一まき)「言います!」。
幼なじみやねん。
なるほど。
(まき)「私の夢は将ちゃんのお嫁さんになる事です。
未来の私へ。
今どうしてますか?幸せですか?ちゃんと将ちゃんと結婚できてますか?」。
(まき)「子供は何人いますか?みんなで楽しく笑ってますか?もし将ちゃんとの子供が生まれたら毎日毎日『かわいいね』言うてあげます」。
(停止ボタンを押す音)もうええわ。
ちょっとどんなんか聞いてみたかっただけやし。
おっちゃん暑いわ。
扇風機つけんで。
あ〜。
あ〜暑い。
暑い。
あ〜あ〜。
あっこっちからも。
将太。
ちょ…ちょっとええか?ここや。
ここおっちゃんち?せや。
今は誰もおらんけどな。
ここなんなん?俺の夢の国や。
えっ…夢の国?ふ〜ん。
ええやん。
まだ途中やけどな。
いつかここで博物館みたいなんやりたいねん。
「昭和ミュージアム」とかいうてな。
ふ〜ん。
なんで?なんでやろ…。
思い出してほしいんかな?みんなに昔の事とかいろいろ…。
いや無理やろ。
だって人の目ぇまともに見られへんやん。
せやな。
あかんよな俺みたいなもん。
いや冗談やでおっちゃん。
いやあかんねん俺…。
5年前会社辞めてん…。
一生懸命やってたんやけど「お前はもう要らん」って…。
そのうちおかん死んでしもて伊賀戻ってきてん。
全部ほかそ思てたら押し入れの奥にこいつおってな。
子供ん時おとんが俺の声とるために買うたやつや。
ああせやせやこれや。
久しぶりに自分の声聞いたら楽しそうやなぁ思て。
これみんな要らんもんに見えるけどホンマはいろんなもん詰まってんねん。
忘れたらあかんねん…。
せやからこれ持ってき。
えっ?えっ…なんで?おかんに聞かせてみ。
えっ…。
思い出してくれると思うでいろんな事。
忘れてへんよきっと。
(ドアの開閉音)お帰り。
お母さん。
びっくりさせたろか。
いくで。
じゃ〜ん!ほらこれ…じゃ〜ん!覚えてる?えっ?
(まき)「未来の私へ。
今どうしてますか?幸せですか?ちゃんと将ちゃんと結婚できてますか?子供は何人いますか?みんなで楽しく笑ってますか?」。
これさいくつん時?今の僕と同じくらい?
(まき)「もし将ちゃんとの…」。
大阪行けへんようになった。
フラれてん。
こんなん捨てなさい言うたやろ!なんでこんな事すんの!?どやった?おかん喜んでたか?あの…私…。
今度この子に近寄ったら警察呼ぶで。
ええな?えっ…?なんやその目。
あわれや思うてんねやろ!いや…。
なんでよ。
なんでうちだけこんな思いせなあかんの?なんでよ!お母さん大丈夫?やっとあんなヤツ忘れて新しい人見つけたのに!あんたがおるからや。
あんたさえおらんかったら…!あの…。
(くしゃみ)ああ…。
・「休む事も許されず笑う事は止められて」・「はいつくばってはいつくばって」・「いったい何を」・「探しものは何ですか?」・「まだまだ探す気ですか?」・「夢の中へ夢の中へ行ってみたいと思いませんか?」
(ノイズ)久しぶりやなぁ。
(せきばらい)将太聞こえるか?この世界にはな…。
要らんもんなんかない。
そんなもんはな一個もないねん。
(駆け込んでくる足音)どこ?えっ?あの子いきなり飛び出していってん!どこ隠したん!?えっ?将太…将太…。
走ったらあかん!将太…。
回想名張川で釣りする時そうやってよういじってたわ。
ここやったか。
なあ…ホンマなん?なにが?要らんもんなんかないってホンマにホンマなん?ホンマや。
ウソや。
要らんもんはある。
俺や。
俺がおるからあかんねん。
いやない!おっちゃんダメな人間やけどウソつきちゃう。
今からそれ証明しよか。
申し訳ありません。
そうですか。
もしそちらに行ったらすぐ連絡下さい。
すいません。
(ドアが開く音)将太!あんたどこ…。
なんなん?
(まき)「未来の私へ。
今どうしてますか?幸せですか?」。
ええかげんにして。
(まき)「ちゃんと将ちゃんと結婚できてますか?」。
あんたなにがしたいんよ!
(まき)「子供は何人いますか?」。
いや…あの…。
(まき)「みんなで楽しく笑ってますか?もし将ちゃんとの子供が生まれたら…」。
止めて!はよ止めて!
(まき)「毎日毎日『かわいいね』言うてあげます」。
しゃあないやんか!うちも一生懸命やってんねん!そんな昔思てたみたいにいく訳ないやろ!あの…あの…。
(くしゃみ)まだ…終わってません。
「僕の夢はお母さんと笑って暮らす事です」。
「未来の僕へ。
お母さんは笑ってますか?お母さんは大阪に引っ越そうとしてくれたり夜遅くまで働いてくれたり頑張ってくれてます」。
「けどなだからな僕が笑ってなあかんねん。
これから悲しいことあるかもしれへんけど将太いつも笑っててな。
お母さんの事ずっとずっと笑顔にしてあげてな。
頼むで」。
ごめんな将太。
そんなん言わせてしもて。
お母さん…。
要らん子なんて言うてしもて…。
お母さん。
僕一生懸命頑張るからずっとそばで見ててな。
頼むで。
ええやん。
おっちゃんこれなに?おう。
ええやん。
せやろ。
すげえ。
有山さん!有山さん!はぁ!?なにこれ?ちょっと…。
なんですか?これ!ミュージアムってあんたただのゴミ屋敷やん。
え〜!言いましたよね?ここ観光地なんですよ。
観光地なん…。
こんなゴミばっかり並んで誰も寄りつけへんなったらどないするんですかこれ!すてきやん!ええわ。
ええやないの!・「夢の中へ夢の中へ」・えっ?ちょっ…。
はい昭和ミュージアムです。
えっ?映画の撮影ですか?扇風機?32年もん?ありますあります!はい。
ありがとうございます〜!はい。
はい。
はい失礼します。
こいつ映画出んの?せや。
もう一花咲かせて下さい奥さん。
おぉ〜!おぉ〜!今話題のあの人に…。
2018/04/07(土) 16:00〜17:00
NHK総合1・神戸
ラジカセ〜三重発地域ドラマ〜[字]
昭和家電オタクの中年男と母の愛に飢えた少年が古いカセットテープをきっかけに出会い心の距離を縮めていく。古い町並みが残る三重県伊賀・名張を舞台に描く心温まる物語。
詳細情報
番組内容
昭和の家電製品ばかりを集め、変わり者扱いされている45歳の有山正人。スナック勤めの母とアパートで二人暮らしの少年、9歳の高石将太。二人は一本の古いカセットテープをきっかけに出会う。そこに吹き込まれていた将太の母・まきの幼い頃の思いとは…?舞台は、城下町の懐かしい風情を残す伊賀市と清流が流れる名張市。忍者や伝統のお菓子かたやきなど、地域の文化を織り交ぜながら、有山と将太、二人が成長していく姿を描く。
出演者
【出演】滝藤賢一,向鈴鳥,安藤玉恵,キムラ緑子
原作・脚本
【脚本】大野敏哉
音楽
【音楽】渡辺崇
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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