アラームやタイマーは、筆者にとってスマートスピーカーを購入して以降、なにかと利用頻度が高くなった機能だ。なにせ声だけでセットできるので、スマホで設定画面を開いて時間を入力するよりもずっと手軽だ。タイマーにもいえることだが、操作のハードルが低くなることで利用頻度が高まる好例だろう。
このアラームやタイマーは、筆者は現状Google Homeを中心に使っているが、機能的にAmazon Echoとそう差はない。もともとGoogle Homeの方が音量が大きくアラーム向きと判断して使い始めたのだが、実際にはAmazon Echoもアラームの音量は調整できるし、デフォルト設定の弱々しい音も、目覚まし時計ライクなけたたましい音に変えられる。カスタマイズ性はむしろこちらの方が高い。
また上面に物理ボタンを備えたAmazon EchoおよびEcho Dotの方が、アラームが鳴った瞬間に手動で止められるので、使い勝手はよい。これらを考慮すると、総合的にはむしろAmazon Echoが優勢といったところだろうか。なお音を止めるために本体側面を長押ししなくてはいけないGoogle Home Miniのみ、他製品に比べるとアラームやタイマーの使い勝手は明らかに劣る印象だ。
Googleカレンダーと連携して予定を読み上げる機能は、Google HomeとAmazon Echoのいずれでも可能なのだが、筆者は今のところAmazon Echoを利用している。
実は2017年12月の時点では、Google HomeはGoogleカレンダー内で読み上げ対象にするカレンダーが選択できず、メインに指定されているカレンダーしか読み上げられないという致命的な欠点があったため、Amazon Echo一択という状況だったのだが、その後のアップデートでカレンダーが選択できるよう改善され、今ではほぼ同じ使い勝手になった。
ただこれはGoogleカレンダーに限った話で、Amazon Echoは他にもiCloudカレンダーやOffice 365カレンダーも利用できる。一方で、手動でカレンダーを連携させなくてはいけないAmazon Echoに対し、Google Homeは使用中のGoogleアカウントのカレンダーが最初からリンクされている。こうした使い勝手ではGoogle Home有利、カレンダーの選択肢の豊富さではAmazon Echoが有利といったところだろうか。
スマートスピーカーで何かと重宝するのが買い物リスト機能だ。これは外出時に購入すべき品物を、スマートスピーカーから登録してスマホなどで参照できる機能で、買い逃しをなくすのに役立つ。思い立ったときに素早く登録できるので、スマホやPCから入力するのに比べて圧倒的に楽で、筆者はこの2カ月ほどで多用するようになった。
Amazon EchoもGoogle Homeも、機能的にはどちらもほぼ同一なのだが、筆者は今のところGoogle Home一択となっている。その理由は、買い物リストのショートカットをスマホのホーム画面に設置できるためだ。Amazon EchoだとAlexaアプリを開いてリストを選択するという2ステップの操作になってしまうのに対して、Google Homeはショートカット一発で表示できるので、外出先で素早く参照できる。
もっとも、Amazon Echoの場合、買い物リストに加えてもう1つ「やること」リストも用意されている他、そもそも買い物リストを使わずにオンラインでAmazon.co.jpから直接購入できるという、Amazon Echoならではの特徴がある。実店舗におけるリアルショッピングの頻度によっても、この機能の評価は変わってくるだろう。
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