こんにちはユレオです。
みなさん、引っ越しをした経験はありますでしょうか?
子供の頃に親の都合で引っ越しをすることもあれば、社会人になって一人暮らしを始めるために引っ越しをするということはあるかと思います。
むしろ引っ越しをしたことが無いという方の方が珍しいのでしょうは無いでしょうか。
私は社会人になってから、小さな引っ越しから大きな引っ越しまで含めると、4回引っ越しを行い、このうち2回は子供が生まれてからの一家での引っ越しだったので大掛かりなものになりました。
引っ越しに慣れると段取りや片づけなどは上手くなるものですが、引っ越し自体は大抵何らかのトラブルがつきもので、スムーズに行くことはほとんどありません。
今回はそんな引っ越し業者とのトラブルで、大変苦労したお話をしたいと思います。
【この記事の目次】
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- 長距離の引っ越しを行いました
- 引っ越しの運び出しで一苦労していた
- 引っ越し先で見たリビングボードは見るも無残な姿でした
- 「保証額7万円」で話を進めようとしてくる引っ越し業者
- 「全額保証する」と言った当日担当した社員さんに直接聞いた
- その後も交渉が続くことになる
- 最後に
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長距離の引っ越しを行いました
私は数年前に仕事を転職することになり、長年住んだ街を離れることになりました。
引っ越し先はかなり離れたところで、直線距離でも数百kmと住み替えとしては大掛かりなものでした。
その時住んでいた物件と引っ越し先が比較的似た間取りも同じであったため、使用している家具がそのまま使えるというのは魅力でした。
リビングには婚礼家具として購入したリビングボードがあり、それをそのまま引っ越し先のマンションでも置くことが出来るので夫婦ともに、良かった―と安堵しました。
このリビングボードは有名どころの家具ブランドで購入金額は50万を超えました。
大容量収納で空間を確保できる壁面収納でありながら、デザインも素晴らしく、かなり気にいって購入した家具で一生モノと考えていました。
引っ越しの運び出しで一苦労していた
引っ越し当日、このリビングボードを運び出しを行ったわけですが、さすがに分解せずには運び出すことができません。
引っ越し業者さんの分割の様子を見ていたのですが、縦に3等分するような形で分解を始めたので不安に思い声をかけました。
なぜかというと、左右の構造が自重を支える構造になっており、中央だけだと強度が保てなさそうに思えたからです。
そのように引っ越し業者さんにお伝えしましたが、
大丈夫ですよ、われわれはプロですから
とのご返答でした。
確かに家具を細かく分解すると組立時に時間がかかることや、一度組んだ家具は分解すると強度が落ちる為、引っ越し業者も不要なトラブルを避けるために運べるなら最低限の分解しかしないようにしています。
そうして運び出されたリビングボードでした、無事な姿を見たのはこれが最後でした・・・
引っ越し先で見たリビングボードは見るも無残な姿でした
引っ越しの荷物は夜中のうちに運ばれ、翌日搬入されることになり、家族で先に新居で受け入れの準備を進めてました。
業者は予定通り到着して、さっそく荷物の搬入を始めようとしたときに、何やらトラックの方が騒がしくなりました。
私は気にせず新居の水回りの掃除や自分たちでできる事を進めてたのですが、業者さん社員の方が申し訳なさそうに声をかけてきました。
ユレオさん、すみません。運んでいる途中で荷崩れが起きたようでして・・・
えーー!テレビとかが倒れました?
いや、リビングボードがですねちょっとだけ倒まして・・ とにかく見てもらえますか?
そうして案内されたトラックの荷台は、何というか一言で言うと大変な状態でした。
リングボードのセンター部分が真っ二つに折れて、上部がサイドボード右側パーツに倒れこみ、その重みで右側の棚の縦1列が完全に崩壊していました。
他の家具については目立った問題はなかったのですが、問題はこのリビングボードです。
素人目から見ても修理できない事は2秒で分かります。
これは・・・ちょっとだけ倒れた感じでではなさそうですね・・・
どうしましょうか?運び入れますか?
運び入れるかどうかの前に、一度緩衝材を外して全部見せてください。
トラック横にブルーシートを敷いてリビングボードを置き、緩衝材の厚みのある布を外して確認しました。
素人目で見ても家具として機能しない事は2秒で分かりました。
これは弁償とかしていただけるんですよね?
はい、もちろんです。保険も効きますので大丈夫です。全額保証します。
・・・分かりました。搬入は結構です。処分をお願いできますか。
はい、分かりました。こちらで引き取らせていただきます。保障について後日ご連絡いたします。お手数ですが、こちらの書類にサインをお願いします。
そうして出された書類にサインをしてリビングボードをどうするか新たに考えることが増えてしまいました。
非常に気にいっていた家具ですが、壊れてしまったものは仕方ありません。
運び出しの時に強くいっておけばと思いもしましたが、今となってはどうしようもありません。
幸いですが業者は「全額補償します」と言っていただけのでそれが救いです。
業者にリビングボードの家具購入時の領収書と保証書のコピーを渡して、荷物も無事搬入が終わりその日は終えました。
その日にGoogleで調べたところ、引っ越し業者の多くは「運送業者貨物賠償責任保険」というものに加入しています。
リビングボードは残念な結果にはなりましたが、保険金で同じものを購入しようと頭を切り替えました。
しかし、世の中はなかなかうまく物事が事が進みません。
後日引っ越し業者より電話があり、驚きの返答を頂きます。
保証金額は7万円です。
購入の金額は50万円で領収書をお渡ししたと思うのですが、お間違いではないですか?
いいえ、間違いではございません。今回の保証額は7万円です。
これはいったい何が起きたのでしょうか・・・
「保証額7万円」で話を進めようとしてくる引っ越し業者
私は前日に引っ越し業者の社員さんが「全額補償する」とおっしゃったので、保証の手続きをするために書類にサインをしました。
その手続きを取っているにも関わらず、返ってきた返答は購入額の1/5にも満たない保障金額です。
私は以下の内容を伝えました。
- こちら側には過失は無い。
- リビングボードは搬出前には壊れていなかった。
- 壊れたタイミングは不明だが、引っ越し業者に預けている間に起きているのは間違いない。
- 搬入の日に問題が発覚し、その場で「全額補償する」との回答を頂いたので保証を進める為の書類にサインをした。
これに対して引っ越し業者はこの以下のような言い分でした。
- 過失については争うつもりは無く、こちら(業者)にあるのは認める。
- 壊れたタイミングははっきりしないが、輸送中である可能性が高い。
- 搬入時に社員がどのように応対したかわからないし「全額補償する」なんて絶対言わない。
この時サインした書類を読むようにと言ってきたので細部まで読むと、サインした書類には「経年減価分を控除する」と旨が書かれていました。
業者の言い分は搬入時の社員が言った内容は知らないけど、書類には「新品の時の価値から経年減価分を差し引いた価値で保証しますよ」とかいてあるし、それにサインをしたから50万円の家具の保証金は7万円だと言っているわけです。
「全額保証する」と言った当日担当した社員さんに直接聞いた
当然私は納得がいかなかったので、引っ越し当日搬入を担当した社員に電話して確認を行いました。
私は以下の内容を伝えました。
- あなたは搬出時に「全額補償する」とおっしゃいましたよね?
- 保障の内容について50万円の家具の保証が7万円しか出ないのは納得がいかない。
社員の言い分は以下の内容でした。
- 確かに「全額補償する」とは言いましたが、こんな結果になるとは思わなかった。
- 全額補償は難しいが、可能な限り保証額を上げるよう努力するので時間がほしい。
どうも現場と事務側で連携が取れていない様子です。
しかし、少なくとも当日「全額補償する」と言ったことの言質が取れたので、一度は引っ越し業者からの返答を待つことにしました。
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その後も交渉が続くことになる
その後何度か引っ越し業者から連絡があり、保証額の交渉を行うことになります。
業者側の言い分は以下の通りです。
- 過失がこちらにあるのは認める。
- 壊れたタイミングははっきりしないが、輸送中である可能性が非常に高い。
- 搬入時社員が「全額補償する」と言ったのは事実だが、そもそもそのような対応の前例がない。
- 提示した書類にあるように原則「経年減価分を控除する」ことになる。書類の詳細を読まずにサインをしたそちらにも問題があるのではないか。
このような回答でした。
確かに「書類の詳細を読まずにサインをしたそちらにも問題がある」というところは痛いとこをついてきました。流石です!
確かにこれは完全に私のミスで、「全額保証する」と口頭で言われながらでも書類にサインを求めてきて、内容が違うとは考えもしなかった為、詳細内容を熟読するのを怠っていました。
結局お互いの言い分は平行線で終わったので引き続き交渉することになり、交渉は3回行い以下のようなやり取りになりました。
1回目の保証金額交渉
引っ越し業者側の提示補償額 :15万円
私の要望する補償額 :全額(50万円)
1回目は何の話し合うことなく決裂になります。今一度上と掛け合うとのことでした。
2回目の保証金額交渉
引っ越し業者側の提示補償額 :27万円
私の要望する補償額 :全額(50万円)
5年使用した家具に半額保障するのはなかなかないとの説明を受けましたが、私としては納得いかない為、決裂しました。
3回目の保証金額交渉
引っ越し業者側の提示補償額 :35万円
私の要望する補償額 :40万円
業者側もこれ以上は出せないとのことで、35万円を提示してきました。
私としてもこれ以上は引き伸ばしたくないのと、さすがに難しいのではと判断して、間として38万円を示したところ、合意することが出来ました。
最後に
こうして壊れたリビングボードの補償額は38万になったわけです。
交渉はメールと電話で行い、この記事では簡単に書いていますが保証金額交渉にはかなりの時間を必要として、解決するまでに2か月ほど要しました。
こういった引っ越しのトラブルはどの業者に依頼しても起こり得る可能性があるため、避けることはできませんが、何かトラブルが起きたときに安易に書類にサインをせずにじっくり持ち帰り熟読して吟味する必要があるということを再確認しました。
また、言葉の約束よりも書類の内容が優先されるということを知る貴重な経験になりました。
こうやって無事ではありませんが引っ越しを終え、私は新しい生活をスタートしたわけですが、こういった引っ越し業者との経験を記事にすることで皆様の身に何かあった時の参考になればと思います。
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