マイクロソフト、ARM版Windows 10で64ビットアプリのサポート開始。ただし新SDKにより再コンパイルが必要
ますますお得感が増しそう
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マイクロソフト、ARM版Windows 10で64ビットアプリのサポート開始。ただし新SDKにより再コンパイルが必要
マイクロソフトのWindows担当ゼネラルマネージャーのErin Chappie氏は、ARM版Windows 10向けに64ビットアプリを作成できるSDK(ソフトウェア開発キット)を、5月7~9日に開催される開発者向けカンファレンス「Build 2018」にて発表することを明らかにしました。
ARM版Windows 10は公式には「既存のx86(32ビット)アプリケーションがそのまま動くWindows 10」とされ、裏返せばx64(64ビット)アプリケーションの動作については言及されていませんでした。
ARM版64ビットアプリが作成できるSDKの配布が始まれば、これまでのx64アプリがそのま動くわけではないものの、利用できるアプリの幅が大きく広がりそうです。
ARM版Windows 10でのx64アプリ動作は公式に言及がなく、一時は「制約」としてx64アプリがサポートされていない旨の文書が公開されて即削除された顛末もありました。
新しいSKDを使用すれば、既存のx64アプリをARM向けのネイティブアプリに再コンパイルすることが可能となります。つまり、ユーザーが手持ちのx64アプリをそのまま使うことはできないものの、既存のx64アプリをARM向けに作り直しが簡単になるわけです。
これまでのx64アプリがそのまま動くわけではなく、かつ64ビットARMアプリが快適に動作するかどうかは、現行のARM版Windows 10 PCに搭載されたSoCであるSnapdragon 835のパフォーマンスにかかっています。
たとえばASUS NovaGoは22時間(連続動画再生時間)という風に、一般に驚異的なバッテリーの持ちを誇るARM版Windows PC。これまでは「駆動時間の長さと引き換えにx86アプリに限られてもいい」と割り切れる人向けでしたが、64ビットアプリも動くようになれば、ユーザー層がさらに広がるかもしれません。