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添乗員レポート 2014年1月3日発
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添乗員大塚より何倍も船旅経験のある“Kご一家”と共にカリブ海にて世界最大客船への乗船添乗レポートです。世界最大の船と言う事もあり、一度は乗ってみたい!と思ってらっしゃるお客様方にとって有益な情報であるのはもちろんの事、現在はまだカリブ海にご興味の無いお客様にとっても、カリブを目指すきっかけになれば幸いです。
◆早朝の福岡発だが、成田空港行きのチェックインカウンターは2時間前には長蛇の列。事前にウェブで人数分のプリチェックインを済ませて空港に向かうも、結局荷物を預けるために長蛇の列に並ばされ時間がかかりました。国際線接続の成田空港行きのお手続きは余裕をもって行いましょう。課題は成田空港での乗換。西日本の地方から来る場合は同様のシチュエーションがあるはずなので、注意が必要です。今回利用したNHのシカゴ行きのフライトは再度、成田で手荷物検査の長蛇の列に並びそこで20-30分有した上に延々と延々と続く地下道を通ってゲートに向かい長丁場での乗継。お年寄りやグループでは地下道を走るわけにも行かないでしょうから、ゆっくりするのはゲートまで行ってからにしましょう延々と続く地下道の存在・・ご注意を。
国際線、全日空航空の機内はパーソナルテレビのタイプで機内映画音楽、映画、ゲームと充実。映画などは日本語のものも多いのは日系航空会社、流石です。ただしお年寄りには使い方を一度教えてあげないと行けませんね。基本的な使い方が分かればご老人でも時間を持て余すことは無さそうです。
シカゴ空港 入国検査でかなり待たされる事を懸念しましたが早朝という事あり、また係員も多くスムーズでした。問題は乗り継ぎ。もともと予定されていた国内線の出発ゲートが突然変更になっており、たまたま居合わせた全日空のスタッフが教えてくれて事なきを得ましたが日本出発時に記載されたゲートを過信過ぎず、ゲート番号の確認は必要です。(1-2月は乗換地の降雪も出来れば事前に視野に入れた方が良いですね)マイアミ到着後、今回はホテルが用意している無料送迎車を利用。
ホテル送迎車、要注意は以下の通り。
① マイアミ空港のバゲージは地下1階でピックアップします。その地下1階の目の前にも車は往来しますが、ホテルの送迎バスは地上階のターミナル前を巡回します。地下1で待っても乗れません
② ホテルバスは自分で捕まえない限り声はかけてくれません。大きな空港では3か所ぐらいにスペースを見つけては止まる・・という流れなので定位置のバス停は無くホテル名の入った車をこちらから探さねばならず、時間も不安定。旅慣れて無い方や英語が心配な方は有料でも旅行会社等での送迎手配か?タクシー利用が賢明です。
マイアミでの利用ホテル:SLEEP INN マイアミエアポート空港至近のホテルですが、ターミナルビルの反対側の立地の為、車移動20分かかります。多数の乗り換えと長時間移動で疲労しているお年寄にはもう少し近い方が良い。お部屋は広く、設備も新しく快適ですが周りに食事する場所がほとんどない。レストランも無かったので、徒歩10分ファミレスで食事。(グーグルで検索 WIFIの環境があればスマホは添乗員の大きな武器になります)
ホテルチェックアウト後、手配済みの送迎車にてフォートローダーデールの港へ。所要時間50分。ちなみにFLL空港から港までなら10分で着くはずです。港ではバスを下車し、すぐにポーターに荷物を預けるのでポーター用のチップの用意、要。荷物を頼めば、あとは手ぶらでチェックインカウンターへ。チェックインカウンターは部屋番号奇数、偶数で左右に分かれます。弊社はプリチェックインをした書面をお客様に渡しているので数分で完了。乗船までの待合室は2階にあります。もう少しで乗船!
昼ごろ、乗船。オアシスオブザシーズ乗船!夕方出港ですが12時半ぐらいから乗船可能になります。したがって乗船初日の昼食から船上でいただけます。13時半、船内説明会が開催されます。船内で予想される不安や質問はここでほとんど解決されます。食事時間:船内での食事は通常、1ST(18:00)2ND(20:00)の事前予約で取りますが今回は20:00しか取れなかったので敢えてMY TIMEを活用。メインレストラン前にMY TIMEデスクがありそこでMY TIME用の食事時間の予約が取れます。しかもMY TIMEだと17:30から食事が可能。さらに空きの確認は必要ですが毎日夕食の時間の変更も可能です!乗船後、即MY TIMEデスクに行き、15名分の毎夕食を17:45にて無事確保。ご出発前にセカンドでしか食事の予約が取れない・・こういうことは結構ありますがロイヤルカリビアンではこのMYTIMEの活用をお勧めします!夕食時のイベントなどは最下部で行うので可能であれば3層中の1階にテーブルを確保してもらうと良いですね
食事:朝食は船内最上階にある、ビュッフェおよびカフェテリアを交互に利用した。朝食レパートリーは毎日それほど大きく変わらない。質、量ともに問題無し。一応、和食的なものも味噌スープ的なレベルで用意されている。日中はオプショナルツアー参加中になるが、終日フリー時は上記のビュッフェのほかにハンバーガーや軽食中心のお店もオープンし、プールサイドではアイスクルーム食べ放題(ソフトクリームの機械がだれでも使えるようになっている)でこれも事欠かない。そして夕食はメインダイニング中心。フルコースのディナーを毎日いただくわけですがメニューは日本語なので、ご年配の方でも安心してオーダー可能。
滞在中に参加ご夫妻2組が結婚40周年を迎えるので、サプライズのケーキを用意。このオーダーも前出のMY TIMEのカウンターにてオーダーさせていただきました。思い出づくり=写真=“OASISオリジナル写真盾”を一緒にプレゼントし感激していただけました。1日だけ有料のステーキハウス(チョップス・グリル)に行きましたが、メインダイニング同様美味しいし、さすがにステーキの種類も多かったです。メインダイニングおよび有料レストランは日本語メニュー有!
WIFI環境:船内では有料のWIFI利用環境となる。1時間・24時間・2日間・使い放題などになっていたと思いますが、24時間のWIFIを利用し、メールなどの通信の発信時だけ利用し、不必要に垂れ流さなければ2-3日分の契約で充分もちます。(写真はwifiとは無関係ですが客室係のサービス。タオルで楽しませてくれます)
フォーマルナイトに関して:ロイヤルカリビアンはカジュアル船ですが、滞在中2回のフォーマルナイトがありました。カジュアル船ですから、男性ならスーツ、女性でもワンピースなど清楚なものであれば良い訳ですが、今回は皆さまにひとつご提案です。パーティの国、アメリカだからこそ、逆にフォーマルナイトを楽しんでみては!?!!今回のお客様達は、流石に乗りなれていらっしゃるので、フォーマルナイトもお手の物!?ご参加されたお子様なんかは、もう注目の的!外人さんから“一緒に写真を!”のラブコールで行列が出来ました。日本人らしい洋服はもちろんの事、洋装だってここぞとばかりに着飾るとフォーマルナイトが一層楽しくなる事を実感した次第です! 是非 次回のクルーズにご参考までに。
船内では朝から晩まで様々なイベントを開催。顧客もそれぞれ楽しまれました。終日航海は暇では?と思われますが船内アトラクション満載、船内イベント満載の船なのでむしろ終日航海こそがこの旅の醍醐味です。
ビーチにはお子様が楽しめる水上施設あり、大人には山頂から海面まで空中散歩を楽しめるドラゴンズ・フライトラインなど1日楽しめます。
お奨めです!! 老若男女 ずぶ濡れで大はしゃぎ!!ジャマイカの民芸品などお土産関係は下船後すぐの市場スペースで十分購入可能。
コスメル(メキシコ)本来は遺跡観光などが主力ですが、あいにく雨だったのでお年寄りには歩くのは不向きのため、市内観光とショッピングを選択。コスメル博物館やテキーラの醸造直売所など。コスメルの街は海辺のお土産商店街。
パレードやカフェやプロムナードの散歩などやること、一杯です・・・・
ショーは出発前に事前に予約しておくと安心ですが、場所さえこだわらなければ船上でも充分見ることが出来ます。人気のショーは数日開催されてますし、当日予約分の席も多数あります。ショー以外もいろんなジャンルの音楽が聞けたり、カラオケ大会があったりと遊び方はいろいろです今回も事前に取れなかったショーも結局船内で手配出来ました。事前に取れなくてもあきらめずに。
下船後:同日乗継出来ないので、日中はFLLにあるエバーグレーズ国立公園内でエアーボートに参加者全員で乗船。 ワニの住む湿地帯を、爆音を立て突き進む迫力は日本では味わえないものでした。その後、近隣のショッピングモール(ドルフィンモール)にてショッピングするも、スーパーで買えるような雑貨やお菓子などのお土産目当てだったようで対象の買い物が一切出来ないと不評・・・・ ここはショッピングモール選択を改善する余地あり・・・・
後泊:下船日の宿泊は、フロリダの有名なビーチ“サウスビーチ”にあるホテルを選択SEAGULL MIAMI BEACH に宿泊。サウスビーチに北端に位置し、ホテルを南下すると中心部にいける。結局は日没寸前にホテル到着となり、これなら別にサウスビーチ沿いのホテルでなくても良かった気がするがお客様は少しでもサウスビーチの雰囲気を感じることが出来たようでご満足されていましたが、ホテル自体は設備も古く、2台あるエレベータも1台は故障中。フロント係員はバイトのようで、チェックインにかなりの時間を要した。部屋は広いです。それだけが唯一の救い。夕食はホテル近くのイタリアンレストランへ。LORENZOという名前のレストランです。予想外に本格的イタリアンがリーズナブルで最後の夕食はとても和やかに過ごすことが出来ました。
ワシントンDC乗り換え、乗り継ぎ時間は最少の56分しかなく出発前より懸念しておりましたが、案の定、マイアミ発のフライトが大幅遅延。ワシントンDCでの宿泊交渉、およびどうしても帰国が必要な1名様の代替え便の手配等覚悟はしていたもののワシントンからのNHも遅れており、結果的に無事帰国することが出来ました。
世界最大の客船、オアシス号は気の合うお仲間、家族(今回のように一族皆様など)で世代を超えてそれぞれが楽しめる素晴らしい船でした。航路も2種類ありますし(西と東)船もオアシスとアリュールがあり、船内の仕様が少し変化したりするので、1度だけでなく、4度楽しむことが出来る船でした。終日航海時も時間が無いぐらい、いろいろな楽しみもありますし、寄港地も解放的。さらに、日本人コーディネーターはいないが、最低限夕食のメニューなど日本語があることで添乗員がいなくても(いるに越したことないので是非大塚にお声掛けくださいませ!笑)楽しめることが出来ると思います。カジュアル船ならではの、“船を思いっきり遊びつくす”そんな滞在も楽しいものだと実感することが出来ました。
最後に、ご同行されたKご一行様、いろいろ不備はあったと思いますが、最後までご協力いただき皆様で旅そのものを盛り上げてくれた事、一緒にたくさん笑い、たくさん歩き、たくさん食べた思い出は一生の財産になります。いつかまた、Kご一行様と船の上で再会することを夢見て添乗レポートを終わりたいと思います。本当に有難うございました。