お世話になっております。
会社でパワハラ被害に遭いましたが、逆にパワハラ加害者を処理・始末したので、その方法を展開いたします。あなたの職場でも再現可能であれば、是非お試し下さい。
前提条件1 「パワハラの定義」「職場のパワーハラスメント(パワハラ)とは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。」(あかるい職場応援団より引用)
今回は上記をパワハラの定義とします。
前提条件2 「パワハラ発生環境」
「会社でのパワハラに悩んでおり、それを解決するための情報収集のため」に本記事をご覧になっている方は、以下の前提条件をしっかりご確認下さい。この条件に近い環境であるほど、今回ご紹介する方法が有効である可能性が高いです。
- 会社区分
大企業・大手企業
(中小企業基本法により区分) - 業種
製造業 - 電気機器 / 化学 - 職種
研究・開発・設計関連 - 私 (パワハラ被害者)
20代男性・総合職 (※) - 社員F (パワハラ加害者)
40代男性・一般職 (※)
※総合職と一般職の違いはこちら
→ Wiki (総合職と一般職)
※私とFさんは「部下と上司の関係」ではありません。ただ、今回のパワハラの定義にあるように、「年齢が高い (入社年度が早い)」というのは職場内の優位性に合致します。
今回行われたパワハラ内容
Fさんは下記のような内容を若手社員(20代)複数人をターゲットとして行なっていました。私もそのターゲットになったという訳です。
- 他の社員がいる事務所や実験室で以下のような内容を大声で怒鳴り恫喝する
「なんで◯◯をしたんだ!この馬鹿が!」
「お前のようなダメな人間のせいで、会社がダメになるんだ!」
「お前人間やめれば?」
「絶対に許さないから謝るな!」
「イライラするから二度と私に関わるな!」 - 目の前でドアやゴミ箱を殴ったり蹴ったりし威嚇する
- 実験機器などの位置や状態が少しでも変わっていたら、実験室の入室履歴を確認して犯人探しを行う。その際、威圧的な態度で若手全員に「この日、◯◯の装置を使ったか?」と聞いて回る。
パワハラ被害者の方はよくお分かりだと思いますが、怒られる原因はミスとは呼べないような非常に些細なものです。パワハラ加害者以外の社員は、その原因をミスと判断する人はいません。また、Fさんは過去にパワハラで課長、社長から厳重注意を受けており、客観的に見てもパワハラ加害者です。
パワハラ被害者の心境さすがに若手社員でも、Fさんのことは頭がおかしいとわかっているので誰もまともに受け止めていませんでした。ただ、私は以下のように考え、Fさんを処理することにしました。
- 怒られている時間が無駄
Fさんは年上という立場を利用して、研究者・技術者の貴重な時間を強制的に拘束してきます。私は会社の主要製品の研究開発を担当しており、Fさんのようなどうでもいい人間に対して1秒でも貴重な時間を割きたくないと考えています。 - 職場の空気を悪くする
当事者含め周りの社員は慣れてしまっており、本気で気にしている人はいませんが、それでも多少は雰囲気が悪くなります。また、フォローしてくれる先輩社員もいますが、そのフォローの時間が先輩社員にも、パワハラ被害者にも勿体無い時間です。
解決方法
パワハラが行われる前に「ボイスレコーダーで録音すると宣言する。」
今回のケースでは、これであっさり解決しました。
ただ、録音を宣言した後の手順を間違えると逆効果になる可能性があります。
以下のような手順が有効だと思います。
- ボイスレコーダーを見せ、録音する意志を見せる。
この際、スマートフォンよりも、私が使用したようなハードウェアのICレコーダーの方が視覚的に訴え効果を高めることが可能です。 - ボイスレコーダーで録音する理由を説明する。
パワハラという言葉は絶対に使わないこと。パワハラを指摘されて逆上する危険性があるためです。
私「あなたの言動が適切な指導の範囲内かどうか、人事部に確認を依頼するため録音します。」 - 相手が録音を拒否してくるので、論理で攻める。
Fさんのような人間のパターンは手に取るように分かりました。以下のようなことを怒鳴り恫喝してきます。
Fさん「なんだそれは!プライバシーの侵害だ!」
プライバシーの侵害ではないので、以下のように冷静に説明します。
私 「プライバシーの侵害にならないように今許可を取っているのですが…?」 - 相手が録音を拒否した場合 (今回の実際のケース)
Fさん「じゃあ拒否する!」
私「あなたが普段やっている業務上の指導を録音されると何かマズイことでもあるんですか?録音されるとマズイようなことを事務所や実験室で大声で怒鳴っているんですか?」
Fさん「もういい!」
パワハラ加害者の処理完了です。「録音を拒否 = パワハラを認める」という論理になるので、相手は逃げるしかなくなります。この一件から2年が経ちましたが、Fさんからのパワハラは一切なくなりました。(私に対しては)
相手が録音を許可した場合 (このパターンも想定しておきましょう)
相手からの恫喝を受けます。無表情で「はい。」か「いいえ。」か「すみません。」だけ言っていれば良いです。
録音したデータを持参し人事部に相談して、パワハラ加害者の処理完了です。別部署へ異動になるか、厳重注意あるいは解雇でしょう。
相手が胸ぐらを掴む、殴る等、手を出してきた場合
ケガをしないように「受け流し」あるいは「受け身」を取って下さい。
相手は解雇でしょう。
ただ他に目撃者がいた方が相手の暴力を証明しやすいので、手を出してきそうな相手の場合は、他に味方が2~3人以上いる場で今回の手順を実践して下さい。
さいごにパワハラ加害者に対しては、下のレベルの人間だと思って、冷静に論理的に対応して下さい。間違っても「怒鳴り返す」ことや「殴る」ことはダメです。パワハラ加害者が100%悪いにもかかわらず、やり返したらあなたも同じレベルまで下がり、「どちらも悪い」という判断をされてしまいます。
冷静に論理的に対処するには、事前準備が最も重要です。相手の行動を場合分けで予想して、全てのパターンに対して最善手を考えておいて下さい。
以上、ご参考になれば幸いです。
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- 【解決方法】 会社のパワハラ加害者に打ち勝った実際の手順を説明 : 理系男子の流儀
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