経済日本車両が五輪へ大型受注 東京メトロの新型192両JR東海子会社で鉄道車両メーカーの日本車両製造(名古屋市)が、東京メトロが2019年2月から導入する新型車両計192両の製造を受注したことが分かった。鉄道車両の海外輸出を目指す日本車両にとって、東京五輪・パラリンピックに合わせ、訪日外国人へ自社車両をアピールする好機となる。 東京メトロによると、新型車両は丸ノ内線に投入する「2000系」で、車体は路線カラーの赤。東京メトロで初となる携帯電話充電用コンセントや、無料の無線LANを備える。 22年度にかけて6両編成53本の計318両を導入し、製造から30年ほど経過した現在の車両を置き換える計画。日本車両が今回受注したのは、このうち32本分の192両という。 日本車両にとっては、12~17年に東京メトロ銀座線の240両を製造した案件以来の大型受注。銀座線は東京五輪メインスタジアムの最寄り駅を走っており、今回の丸ノ内線とともに、外国人に自社車両を知ってもらう機会が広がりそうだ。五十嵐一弘社長は「多くのお客さまに喜んでいただける快適な車両を造れるよう努めたい」と広報を通じてコメントした。 東京メトロによると、丸ノ内線318両分の総投資額は550億円。日本車両は米国向け新型車両製造事業の断念で17年9月中間連結決算が3年連続赤字となっており、残る126両も受注すれば業績にも大きなプラスとなる。 (中日新聞)
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