2人の人物が画面内に存在する場合、空間表現が必要になります。
特に足元を含む全身を描く場合、2人の距離が明確になり、どの位置から見るかで絵の意味が異なってきます。
2人の人物を同じ空間内に存在し、立たせたり座らせたりするためには、どういうことに気をつければ、いいのか。
結構感覚でやってきてしまっていた部分で、あとで見返すとあれ?と思う絵になっていたりもしばしばありますね。
今回は、カメラレンズの違いによる見え方についても学びます。
広角と望遠
広角:視点が近く画角が広い状態
望遠:視点が遠く画角が狭い状態
らしいのですが、何言ってんだ?と思われるかもしれませんね。
カメラ1(広角)とカメラ2(望遠)を、男の子をフレームの上下いっぱいに入れるように撮影したとします。
カメラ1は画角が広いので、男の子をいっぱいに写そうとすると、女の子の頭のだいぶ上の方まで写すアングルになります。
一方カメラ2は、画角が狭いので、女の子頭上に空間が頭1つ分はできていますね。
女の子のフレームへの入り方がそれぞれ変わってきているのがわかります。
距離による見え方の違い
近くから見た場合
男の子と女の子の大小差が大きくなります。
さらに近くから見ると、視点からの距離比によって壁は歪み、男の子の上半身はアオリのように、下半身はフカンのように見えます
遠くから見た場合
男の子と女の子の大小差が小さくなり、さらに遠くから見るとほとんど同じ場所にいるようにさえ見えます
コラム 身近なもので置き換えて考えよう
いきなり人で描くのは難しいから、ペットボトルとかを写真にとって見え方の違いを観察してみましょう、という話です。
遠くから見た場合だと、パースは緩やか
近くから見た場合だと、パースが急
になっているのがわかると思います。
パース定規使ったんですけど、描き込みすぎてわかりにくい絵になっちゃってますね。すみません、相変わらずパース関連は必至です(汗)
今回も2つに分けさせていただきます。ちょっと説明が長くなってしまっているので!
次は、2人の目線を合わせる方法です。
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