東西区か淀川区か 維新が調査へ
大阪府と大阪市は、いわゆる「大阪都構想」の導入で設けるとしている4つの特別区の名称の案を正式に示しました。ただ、大阪市の吉村市長は、淀川周辺に設けるとしている区の名称について、「東西区」と「淀川区」のどちらが望ましいか、大阪維新の会として調査を行う考えを示しました。
6日の法定協議会では、大阪府と大阪市が都構想の案を示しました。
それによりますと、4つの特別区の名称は「東西区」と「北区」、「中央区」それに「南区」としています。
それぞれの区の本庁舎は、▽「東西区」は今の淀川区役所、▽「北区」は今の大阪市役所、▽「中央区」は今の西成区役所、▽「南区」は今の阿倍野区役所にそれぞれ設けるとしています。
ただ、法定協議会のあと、大阪市の吉村市長は記者団に対し「東西区」という名称について、「いろんな意見があるのは承知している。
『淀川区にすべき』という意見も多いので、地元選出の議員とも議論したうえで、党としての考え方を決めたい」と述べました。
そのうえで、東西区と淀川区のどちらが望ましいか、大阪維新の会として市民を対象にアンケート調査を行う考えを示しました。
調査は外部に委託し、該当の地域の住民に「東西区」か「淀川区」を選んでもらい、今月中に結果をとりまとめるということです。
法定協議会のあと、自民党大阪市議団の黒田幹事長は「東西区という名前はナンセンスだ。大阪維新の会が調査をやるというのであれば、きょうの法定協議会に大阪府と大阪市としての案を示す前に、済ませておくべきだったと思う」と述べました。