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毎日新聞24日朝刊の記事によると、「台湾・政治大学の意識調査では、調査を始めた国民党政権下の92年6月には「自分は台湾人」と答えたのは17・3%、「自分は中国人」は26・2%だった。だが、最新調査(07年6月)ではそれぞれ43・7%、5・5%と逆転。陳水扁政権下の8年間で台湾人意識は着実に高まった。」と書いている。 しかし、記事本文に付属した表(上記「政治大学」選挙研究センター調査)を見ると、一番多いのは、「自分は台湾人でもあり、中国人でもある」という人々であり、調査を始めたという92年から97年まで、常に40%から50%近い高水準を保っており、「最新調査」でも「自分は台湾人」と答えた人より多いのである。 確かに、日本人の筆者でも、アンケートの選択肢にもよるが、現在の日本という状況下においても、「自分は大阪人(あるいは関西人)でもあり、日本人でもある」と答えると思う。 実際、「中国人」、「台湾人」と言っても、その内容は回答者によってかなりの差異があると思う。 例えば、台湾地区の場合、「中国人」という問題提起に対し、大雑把に言って、「中華民国人」、「中華人民共和国人」、あるいはそんな政権を超越した「中華民族の一員」という三種の考え方が存在しうると思う。当然、台湾島内においては自分を「中華人民共和国人」と考える人はほとんど無に近いだろうし、「中華民国」という存在が国際社会において限りなく「無」に近づいている現状では、「中華民国」人であると考える人も少なくなるのは当然であると思う。 同じようなことは、「台湾人」意識にも当てはまることであり、「中国人とは別の台湾人」なのか、「中国人の一部である台湾人」なのかという細かい問題については、当事者に聞いてみなければ分からない問題である。 青字で示した中国に関しても、その内容が問われることは言うまでもないことである。自分を中華人民共和国人と思わなくても、中華民族の一員と考える台湾人は決して少なくないように思う。 なお、ついでに言えば、「中国人」という意識自体が中国(台湾も含む)では歴史的に見れば比較的最近のものであり、それ以前は「台湾人」でなくても、「広東人」とか「福建人」という何々省出身というアイデンティティの方が「中国人」という意識を圧倒していたのである。もっとも、同じことは日本でも言えることであり、近代以前においては、「日本人」という意識より、何々藩の人間というアイデンティティの方が優先されていたのである。 少なくとも、上記毎日新聞の記事が、「台湾・政治大学」の意識調査を引用しながら、同調査でも、常に最高位を占めていた「台湾人でもあり中国人でもある」と答えた人の存在を、記事本文中で、なぜ「無視」しているのか、筆者としては非常に疑問に思うところである。 なお、上記毎日新聞の記事によっても、台湾大学の明居正教授は「台湾人意識の高まりは民進党の誇りだろうが、それが必ず台湾独立に向かうわけではない」と、台湾人意識をカードとして振りかざすと逆効果になる危険性を指摘したという。実際、昨今の「立法院」選挙でも「台湾人意識」をカードとして振りかざした民進党は国民党に対して歴史的な大敗を喫しているのである。 |
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独立路線に終止符・台湾-国民党・馬英九氏が圧勝
時事通信の報道などによれば、22日行われた台湾「総統」選で、国民党の馬英九氏が圧勝した。台湾独立を否定する馬英九氏の下で、両岸関係(大陸と台湾の関係)は改善に向かい、両岸の経済的一体化は益々進むものと見られる。 ...続きを見る |
子欲居の中国語日記 2008/03/23 00:03 |
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