2018.04.06 Fri posted at 18:00 JST
ソウル(CNN) 韓国のソウル中央地裁は6日、収賄や職権乱用の罪に問われている同国の前大統領、朴槿恵(パククネ)被告に対し、24年の懲役刑と1700万ドル(約18億円)相当の罰金刑を言い渡した。
この判決を受け、国内の政財界の大物を巻き込んだ一連のスキャンダルに終止符が打たれることになる。
朴被告は昨年3月に弾劾(だんがい)、罷免(ひめん)され、その直後に逮捕された。大企業から賄賂を受け取り、企業経営陣に寄付を強要し、民間人に機密情報を漏らした罪などで起訴されていた。検察は同被告に懲役30年を求刑していた。
判決が伝えられた法廷に、朴被告の姿はなかった。同被告と弁護士は、判決をメディアで生中継するとした決定に抗議し、この日の出廷を拒んでいた。判決の生中継を認める法案は昨年成立し、今回初めて実施された。朴被告の弁護士は、判決に対し控訴する見通し。
裁判所の外には朴被告の支持者数百人が集まり、韓国と米国の国旗を振りながら同被告の釈放を訴えていた。
年配の保守的な韓国国民は、朴被告の父で軍人出身の朴正煕(パクチョンヒ)元大統領の時代に同国が国力を高めたと考えている。朴被告を韓国初の女性大統領にまで押し上げ、失脚後も一貫して擁護してきたのはこうした層だった。
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