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ポーランド閣僚ら、高額で世論の怒り招いた賞与を寄付へ
2018年4月6日 18:39 発信地:ワルシャワ/ポーランド
【4月6日 AFP】ポーランドの右派与党「法と正義(PiS)」は5日、閣僚らの高額の賞与を慈善団体に寄付する方針を明らかにした。与党支持率が急落する中、議員らも減給される。
PiS政権の閣僚らが昨年、通常の給与に加え、1万5000~1万9000ユーロ(およそ200万~250万円)の賞与をそれぞれ受け取っていたことをメディアが暴露し、国内では激しい怒りが巻き起こった。ポーランドの平均月収は約1000ユーロ(約13万円)だ。
調査会社カンター・ミルウォード・ブラウン(Kantar MB)が民放テレビTVN向けに先月実施した世論調査で、PiSの支持率は40%から28%に急落した。2015年後半にPiS政権が発足してから初めて下降した。
首都ワルシャワで行われた党政治委員会の会議後、ヤロスワフ・カチンスキ(Jaroslaw Kaczynski)党首は記者団に対し、1月の内閣改造以降の現職閣僚らは「社会奉仕のため5月中旬までに、自分たちの賞与をカトリック教会系の慈善団体カリタス(Caritas)に寄付することを決めた」と述べた。
カチンスキ党首は政府内に正式な役職を持たない国会議員だが、同国の事実上の政策決定者と広くみなされている。(c)AFP