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【ゴルフ】

家族パワーを注入 優作+藍、小平+古閑

2018年4月6日 紙面から

パー3コンテストに妹の藍さん(左)と参加する宮里優作=オーガスタ・ナショナルGCで(共同・代表撮影)

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◇マスターズ<公式練習>

 ▽4日▽米ジョージア州オーガスタ、オーガスタ・ナショナルGC(7435ヤード、パー72)▽曇り、24度、弱風

 【オーガスタ(米ジョージア州)松岡祐司】昨季日本ツアーのトップ2が家族の笑顔をエネルギーに出陣する。マスターズ開幕前日恒例の伝統行事、パー3コンテストが行われ、宮里優作(37)は女子の元世界ランク1位である妹・藍さん、小平智(28)=アドミラル=は2008年日本女子ツアー賞金女王の妻・古閑美保さんをともにキャディーに起用。お祭りムードを盛り上げた。

 「家族で出た方がいいよ」。そう言って、パー3コンテストへの参加を遠慮する藍さんに対し、優作は「とにかくお願い」と懇願した。最後は長兄・聖志が「出たらいいんちゃう」と背中を押し、当日ギリギリの段階で藍さんが承諾。宮里家の「兄妹共演」が夢舞台で実現した。

 最終9番、優作は藍さんにクラブを手渡した。「打ちたくないよ」とやんわり断る妹を説き伏せた。着ていたつなぎが引っかかり、兄の8番アイアンも重かったため、藍さんが打ったボールは力なく池に落ちた。

 「さすがに何も準備ができてなくてミスショットになったけど、楽しんでくれたと思う」と優作は言い、藍さんのはにかんだような笑顔が何よりもうれしかった。

 藍さんに加え、父・優さん、母・豊子さん、妻・紗千恵さん、長女・〓杏(らん)ちゃん、長男・優吾くんもつなぎ姿で参加した。中でも、優さんはずっと晴れやかな笑みを浮かべ、誇らしげにコースを歩いていた。

 「マスターズに、いずれは連れて行ってくれよな」。高校生の時、父と交わした約束を約20年の月日をかけて果たし、優作は「体調が悪い時期があってしんどかったと思うけれど、いいプレゼントができた」と少し感慨深げだった。

小平智(手前)のキャディーとしてパー3コンテストに参加した妻の古閑美保さん(共同)

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◆笑顔「いい息抜き」

 小平は新妻をキャディーとして引き連れ、“夫婦ラウンド”を心から楽しんだ。9番で美保さんに“出番”を与え、「ピンを狙って打って」と送り出した。同組の1994、99年大会覇者のホセ・オラサバル(スペイン)に「妻は元プロで、2008年の賞金女王なんだ」と紹介すると、オラサバルはびっくり。ただ、8番アイアンで放った球はあえなく池へ。打ち直しの一打もグリーンを外れた。それでも美保さんは「最高に楽しかった」と至福のひとときをかみしめた。

 小平は「いい息抜きができた」と振り返り、「状態もすごくいいので、自分に期待している」と初陣の躍進を予告した。

※〓はくさかんむりに來

 

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