人間を超越したスーパーコンピュータの世界

スパコンことスーパーコンピュータ。世界はしのぎを削るスパコン開発の時代に突入しました。
すでに性能は人間を超越し、これからはスパコンを上手く活用した人が勝ち残れるのかもしれません。

こんにちは!スマイルです。
突然ですが、スーパーコンピュータの「京」はご存知でしょうか。
ずば抜けた計算能力を持つコンピュータで、人が3億年かける計算を1秒で計算できる代物です。
さらに2020年には「京」の100倍速い、エクサスケール・スーパーコンピュータを計画しているそうです。
メディアでは、スパコン助成金詐欺で世間をにぎわせていますが、現在の使われ方について紹介したいと思います。

スーパーコンピュータとは

科学技術計算を主要目的とする大規模コンピュータであるスーパーコンピュータでは計算性能を最重要視し、最先端の技術が積極的に採用されて作られる。
現時点では一般的に使用されるサーバ機よりも浮動小数点演算が1,000倍以上の速さのコンピュータを「スーパーコンピュータ」と呼ぶことが多い。

引用:wikipedia

よくあるパソコンとは性能も用途も全然違いますね。複数台のコンピュータが並列計算を行い分担することで、早い計算が行えてる仕組みのようです。コンピューターの性能だけでなく設備や計算方法も早い計算には必要だそうです。

世界スパコンランキング2017年11月

ランク 名前 ペタフロップス
1 中国 神威・太湖之光 93,014
2 中国 天河二号 33,862
3 スイス ピッツ・ダイント 19,590
4 日本 暁光 19,135
5 アメリカ タイタン 17,590

 

※1ペタフロップスは毎秒1000兆回の浮動小数点演算を実行できる性能

中国がダントツTOPですが、軍事目的に開発されているようで、お金の掛け方もずば抜けています。日本でも「京」の開発費に1120億円、運用に132億円(平成30年予算)を掛けており、10年前には事業仕訳による予算削減の話題もありましたよね。

国内TOPは、助成金詐欺で逮捕の騒ぎもありましたが、ヴェンチャー企業のPEZY Computingの「暁光」で、性能に間違いはないため、今後に期待したいですね。

スーパーコンピュータの活用事例

マイクロSDの発展はここ10年で約4,000倍、ITの進化は凄まじい発展をしていますが、活用されていなければ意味がありません。スパコンはどんなことに使われているのでしょうか。

やはりスパコンを使う利点は、シミュレーションする事

自動車業界 衝突実験・空力計算
医薬品開発 副作用を減らすため、化合物とたんぱく質の結合予測
脳科学研究 10兆個の神経回路をシミュレーション
気象予想 天気・防災・被害予測など
宇宙観測 星の動きやダークマターの研究
IT活用 人工知能・AI・ビッグデータ活用・ディープラーニング
新素材開発 タイヤゴム・繊維など

様々な使い方がありますが、まだ大企業が使うイメージがありますよね。
調べてみると、事前に申請は必要ですが、「京」は個人でも使えるみたいです。

利用料金は
・1ノード/1時間で14.53円
・「京」全体/1時間で約120万円

ですが、研究発表に使うのであれば無料で使えます。興味のある方は、覗いてみてください。

理化学研究所 計算科学研究センター(R-CCS)

まとめ

10年後にはスマートフォンサイズのスーパーコンピュータも出てくるようで、ますます身近な存在になるのかもしれません。すでに人間の処理能力を大きく超えていますので、私たちはいかに活用するべきなのか、考えなくてはならないのかもしれませんね。

それでは!

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smile

学生時代パソコンで遊んでいたら、いつの間にか将来の仕事になっていたwebデザイナー。得意な技術と好きな仕事で楽しくチャレンジしていきたい