今なお高い評価を受けるデザイナーズチェア
「好きな椅子をひとつだけ教えて」と言われても、答えに迷ってしまうほど魅力的なプロダクトが多い家具=椅子!
今回は、数ある名作チェアの各デザインと特徴をまとめてみます。
1. バウハウス
ドイツ語で「建築の家」を意味する『バウハウス』。
工業デザインや建築、家具のデザインなどを教える学校で、1919年に設立されました。
(学校名でもあり、デザインそのものを指すこともあります)
ナチスによって閉校されてしまいますが、
そのわずか14年間の活動は、現代美術に大きな影響を与えたと言われています。
1. マルセイ・ブロイヤー『チェスカチェア』
2. ミース・ファン・デル・ローエ『バルセロナチェア』
カンティレバー(片持ち)のチェスカチェアや、革張りのバルセロナチェアが有名。
当時は珍しかった「スチールパイプ」を使った、機能性・量産をテーマとしたモダンデザインが特徴です。
出典:https://www.pinterest.jp/pin/583145851720991347/
チーク材の家具や、アンティークな空間と相性◎なブラウン。
モダンながらも、どこか温かみを感じますよね。
2. スカンジナビアンモダン
アイコン的存在の『Yチェア』や、ピーコックチェア、パイミオチェアなどなど、
自然素材を使ったシンプルなデザインが特徴ですが、そうでないものも沢山あります。
出典:https://www.pinterest.jp/pin/413416440779862976/
ダイニングチェアとして使う方が多いYチェア(手前)。
ナチュラルなインテリアにハマる椅子ですが、
奥に見える『セブンチェア』のブラックが効いて、程よく引き締まった印象に。
1. ハンス・J・ウェグナー『Yチェア』
2. アルバー・アアルト『パイミオチェア』
3. アルネ・ヤコブセン『エッグチェア』
重たくなりがちなレザーも、真っ白な空間であればあるほど映えます。抜群の存在感。
出典:https://www.pinterest.jp/pin/165225880057833468/
↓アルネ・ヤコブセンの『アントチェア(アリンコチェア)』も個人的には好きです。
こちらは形成合板&スチールパイプ。
出典:https://www.pinterest.jp/pin/693976623800092677/
3. アメリカンモダン
ステンレスやアルミ、プラスチックなどを使ったものが特徴的。
バウハウスのように「大量生産」を前提とした椅子が多くデザインされました。
エーロ・サーリネン『チューリップチェア』
北欧モダンにもアメリカンポップにも、
はたまた純喫茶のような空間にもハマるチューリップチェア。
出典:https://www.pinterest.jp/pin/124834220901431515/
同じFRP(繊維強化プラスチック)では、
ヴェルナー・パントンの『パントンチェア』も有名です。
4. イタリアンモダン
造形の面白さが特徴とされるイタリアンモダン。
ビビッドな色をシンプルに使うという特徴もあります。
ジオ・ポンティ『スーパー・レジェーラ』
画像の通り、指1本で持ち上げられるほど軽い椅子。
「普通の椅子」に見えますが「高品質な普通の椅子」と呼ぶのが正しいかと(笑)
カール・ラガーフェルドが持つと、これまた一段と素敵!
出典:https://www.pinterest.jp/pin/465911523923255479/
5. ジャパニーズモダン
1950年代以降、発展してきたと言われる日本のモダンデザイン。
日本ゆえ「和にも合うデザイン」が魅力のひとつです。
1. 柳宗理『バタフライスツール』
2. 新居猛『ニーチェアX』
3. 豊口克平『スポークチェア』
きっと、どこに置いても「絵になる&使える」バタフライスツール。
和洋問わず空間にハマる優秀家具のひとつかと。
出典:https://www.pinterest.jp/pin/124623114672231600/
おわりに
比較的簡単に取り入れやすい家具=椅子。
お値段が張るものも多いですが、
手の届く範囲の中で「名作」と呼ばれる椅子たちを集めていくのも楽しそう。
どれもこれも素敵で目移りしちゃいますが、わたしも先ずは一脚、買い足そうと思います。
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