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zoom RSS カンナカムイ 2014年 1月 第59号

<<   作成日時 : 2014/05/27 18:39   >>

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   アイヌ民族連帯交流会の報告  
 


 2013年も川村シンリツ・エオリパック・アイヌさんと、平田幸さんのお二人に来ていただいてアイヌ民族連帯交流会を行いました。
 11月19日はエルおおさかにて、ピリカ全国実・関西主催の集会を行いました。24人という少ない人数ではありましたが、人骨問題を中心に重要な意見を出しあえたと思います。川村さんからは、北大の人骨問題・アイヌ民族共同宣言を中心に様々なアピールがありました。平田さんはアイヌ民族の声を無視する大学などに対する怒りを涙をこらえてアピールされていました。また三木ひかるさんからは、「アイヌ民族遺骨問題の新たな局面-北大・京大を中心に-」をテーマに報告されました。質疑も、人骨問題・共同宣言を中心に活発に行われ、いつものように踊りでしめくくりました。
 つづく20日は、阪大申し入れ行動・イチャルパを行い、その夜は阪大交流会を阪大学生・労働者有志で行われました。21日午前・午後は聖母被昇天学院での授業、夜は、よみかき きょうしつ とよなかでの交流会。22日は、京大への申し入れ行動(2頁に参加者の報告があります)があり、午後にゆうとおんで交流会がありました。 
 ピリカ全国実・関西設立以前より取り組んできたアイヌ民族交流集会も20年という節目を迎えました。これだけ続けてこられたのも、支持・協力を続けていただいているアイヌ民族、そして各地域で実施していただいたグループ、参加していただいた人々の力の結晶であると思います。この運動を止めることなく、さらなる飛躍へとつなげていこうではありませんか。そして、慰霊・研究施設建設を阻止し、アイヌ民族に対する謝罪と遺骨返還をかちとりましょう。
               木村 敬(ピリカ全国実・関西 運営委員)





  京大申し入れ行動に参加して

 京大申し入れ行動に参加した。 アイヌ民族の川村シンリツ・エオリパック・アイヌさん、平田幸さんと「京大・アイヌ民族遺骨問題の真相を究明し責任を追及する会」、「京大アイヌ民族遺骨問題を考える学生有志」とともに京大本部前に到着した。すでに京大本部棟入り口の前に警備員数名と京大職員と思われる20人以上が何列にも並び、建物内にも20人以上の関係者が待ち構え合わせて50人程の大人数で入り口を塞いでいた。建物内には一歩も入らせないという対応だ。大学側は大人数で準備万端待ち構えていたにもかかわらず、担当窓口の総務部総務課職員はなかなか出てこず、しばらく待たされやっと出てきても名前すら名乗らず、「文書で回答したものがすべてで何も対応出来ない」の一点張りでこちらの話は聞く気もない。こちらからの話し合い要求の拒否に抗議する書面を手渡そうとするがそれも拒否した。大学側の一方的な対応にその場で参加者が抗議するも早々に中に入ってしまった。
 その後、代表者が要求書、抗議文を読み上げた。参加者で抗議のシュプレヒコールをあげその場を後にしたが、沸々と怒りがこみ上げる時間だった。ずらっと並んだかれらにもこちらの声は聞こえているはずだが無表情でただ立っている。なかには建物内からビデオカメラで撮影までしている関係者もおり本当に失礼な対応だった。アイヌ民族がわざわざ出向いているにもかかわらず、門前払いする態度に京大の不誠実さがあらわれている。アイヌ民族に対する差別的研究がアイヌ民族をどんな立場に追いやったのか、その責任は極めて重大だ。大学がそのことに向き合おうとする態度は一切みられない。
 場所を学内の正門前に移動し集会を行った。参加者がそれぞれの立場から京大を追及する抗議の発言をした。
 多数の学生が集まり社会に対する影響力がある京大がでっちあげの差別研究をし誤った情報を宣伝している、絶対に許すことは出来ない。京大をはじめ他大学、政府の責任を批判する気持ちを強くした。
                
         佐藤みちよ(ピリカ全国実・関西)







『北大医学部調査報告書』批判学習会報

 今回の学習会は、海原さんが7月から提起してきた【(遺骨返還)レジュメ】全体とレジュメ5、「海馬沢博さんらアイヌ民族の遺骨奪還の歴史的闘いと現在も続く北大の欺瞞的対処」(上)、(下)の概略を説明してもらった。
『北大医学部報告書』によれば、北大医学部が保管する遺骨は、1004体としてきたが、1995年、山本一昭さんが6体の遺骨を発見したことですでに破たんしている。1930年代、アイヌ民族の共同墓地を破壊しての大規模な盗掘は、ファシズム時代だからできたということをしっかり押さえておく必要がある。
 遺骨返還を最初にかちとったのは、旭川と釧路である。海馬沢さんの遺骨奪還の歴史的な闘いは、山本多助エカシ、結城庄司さんの闘いを引き継ぎ、小川隆吉さん、山本一昭さん、川村さんにつながっている。
戦前、北大の教授たちはファシストの中でも皇道派に属していた。戦後、天皇ヒロヒトだけが生き延びたのではなく、731部隊も含めて彼らは朝鮮戦争で完全に息を吹き返した。その中に、児玉作左衛門もいた。北大の戦後のアイヌ人骨などの略奪は、戦前からの継続でアイヌ民族の共同体をつぶすことが目的だった。だから戦後の共同墓地の破壊は、アイヌ民族が力を持つ静内だった。近代以来、アイヌ民族が土地の私有観念がなかったことが墓地破壊につながっている。
 人骨問題を離れても、戦前「北海道庁」の組織が、アイヌモシリの国内植民地化を推進する「総督府」的専制構造をもっていたこと、殖民部があったことを頭にいれておかなければならない。官僚機構は何を言っても通じない構造になっている。しかし、「情報公開」を使って開示請求すると解ることもあるが、データをかってに「加筆・修正」しているから信用してはいけない。
 海馬沢さんの闘いは、ウタリ協会を動かし、北大構内に納骨堂を建てさせた。北大は、納骨堂のイチャルパをつぶすために、白老の慰霊・研究施設に遺骨を移そうとしている。
『報告書』に、「不在葬」という差別表現が出てくる。「頭蓋骨がない墳墓」を指しているが、墓に埋葬された直後から、学者たちが墓を掘り起し頭骨を持ち去ることから生じたものだ。いずれにしても、『報告書』は、ウソで塗り固められている。『報告書』の撤回と謝罪を勝ちとらねばならない。
読んでいると、『北大医学部報告書』は、関単労阪大分会の団交に出ているようでムカムカしてくる。天皇を頂点とする官僚機構を粉々に打ち砕かねばならない。
                     上田(ピリカ全国実・関西)






     <今後の予定>

第19回 ピリカ全国実 総会   1月25日(土) 午後6時より
第20回 札幌全国集会      1月26日(日) 午前9時半より
 集会テーマ『「領土」・遺骨問題の前進こそ
       アイヌ民族の先住権・自決権を切りひらく』
            場所は共に、クリスチャンセンター(札幌市)にて  「北方領土の日」反対!アイヌ民族連帯!関西集会
         2月5日(水) 午後6時半より エルおおさか にて 
「北方領土の日」祈念府民大会 抗議ビラまき
         2月7日(金) 予定
※それぞれ詳細は、別途、ビラをご覧ください。
 




<焦眉の課題である人骨問題のパンフをぜひご覧ください>

  『阪大によるアイヌ民族人骨の略奪を追及する』
         発行 阪大・人骨問題の真相を究明する会

   『京大はアイヌ民族の遺骨をコタン(郷土)に返せ』
          発行 京大アイヌ民族遺骨問題を追及する会

『東大によるアイヌ民族遺骨・副葬品略奪と差別研究を糾弾する』
          発行 東大のアイヌ民族遺骨を返還させる会

          どのパンフもカンパ300円で、ピリカ全国実・関西でも取り扱っています。
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