グリーは5日、動画サイト「ユーチューブ」で活動する3D(3次元)キャラクター「バーチャルユーチューバー」事業に参入すると発表した。同事業を手掛ける子会社を設立し、1~2年で100億円を投資する。スマートフォン(スマホ)ゲームに次ぐ柱に育てる狙いだ。
グリーが100%出資し、新会社「ライトフライヤーライブエンターテインメント」を13日に設立する。バーチャルユーチューバーの育成やマネジメント、動画番組の企画や制作を担う。グリーはゲームや仮想現実(VR)技術で培ってきたノウハウを生かす。クリエーターやスタートアップ企業への投資も積極的に進めていく。
バーチャルユーチューバーは人間の動作を3Dのコンピューターグラフィック(CG)に反映する技術を使い、キャラクターを自在に動かして動画を制作。ユーチューブに配信して活動している。人間が登場するユーチューバーと同様、動画の内容は雑談からゲーム実況まで幅広い。
10代後半や20歳代の男性を中心に人気が高まっている。18年1月にはユーチューバーチャンネルの登録増加数ランキングの上位10人のうち半数をバーチャルユーチューバーが占めた。