妹はニュースをしらない。
理系大学生になったばかりで、理系のサークルを陰キャの集まりだとか笑っている。
今日は就活も嫌になったので映画『ペンタゴン・ペーパーズ』を見た。
まぁ、あらすじはご存知の通り政府の隠蔽して来たものを新聞がリークするというものだ。
もっとも強く感じたのは、スクープというのはスクープと捉える人間がいるから成り立つものだということだ。
それでも、ネトウヨは意地でも擁護するだろう。まぁ、それは未だマシだ。スクープだとは知っているから。
それよりも深刻なのは妹のようにニュースなどを一文字も知らずに、どうでもいいと思いながら生き続ける人間もたくさんいるということだ。
二重を作って、教養の授業なんか楽な単位だけで選んで、楽しもうとする。
ただただ、SNSと芸能ニュースを見て、消費をして、何も疑わずに雇用者に従うことくらいしか考えない。
ニュースを読むキャスターだって、自分には関係ないというような顔をして読み上げていたりする。
検閲済の原稿を渡されようが、自分の容姿が他者よりも優れていればどうでもいいのだろう。
街をあるけば、美男美女は政治や労働者に関するニュースなどどうでもいいような顔をして楽しんでいる。
スクープをスクープと捉えなければ権力がやりたい放題やるだけだろう。
不幸なのだ。
慶應生のマナカちゃんは就活サイトを見てすぐに内定を得るだろう。ニュースなんか一文字も読まずに。
容姿が悪いからと理由を端的に分析すれば、自己啓発的に性格が悪いからだと内面まで否定される。