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「女性は下りて」土俵に大量の塩 大相撲春巡業で…批判殺到

更新:04/05 19:15

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 倒れた市長を救命しようとした女性に対し「土俵から下りて」とアナウンスがあった問題。現場にいた人によれば担架に乗せられた市長が運び出された直後、土俵には大量の塩が撒かれたといいます。

 4日、舞鶴市の体育館で行われた大相撲の春巡業「舞鶴場所」。横綱・白鵬と鶴竜の土俵入りが終わった直後、挨拶に立った舞鶴市の多々見良三市長が突然、意識を失い背中から土俵に倒れます。

 「ドーンと音がして、見上げると土俵に市長が倒れていた」(現場にいた人)

 会場が騒然とする中、1人の女性が土俵に駆け上がります。

 「『医者の方おられませんか』とかそういう声が聞こえて、率先してぱっと上がられた感じ」(現場にいた人)

 女性は右往左往する男たちを押しのけ、市長に心臓マッサージを開始。看護の資格があったとみられます。手前からさらに2人の女性が駆けつけますが、そこに信じがたいアナウンスが。

 「女性の方は土俵から下りてください」
 「女性の方は土俵から下りてください」
 「女性の方は土俵から下りてください、男性がお上がりください」

 人命救助中にもかかわらず、冷淡なアナウンス。駆けつけた女性にも動揺が見られたといいます。

 「女性もはっとされた方がいて、1人下りようとされたけど、もう1人の女性に制止されて救助に戻られましたね。(土俵は)女性禁制やったなとそのとき思い出して、でもそんな場合じゃないやろと」(現場にいた人)

 アナウンスをしたのは、相撲協会の若手の行司。「周囲の観客に促されて発言した」との証言もあります。

 「観客が『女性を土俵に上げていいのか』と。それが一つの引き金となって、反射的にアナウンスしたようだ」(「大相撲舞鶴場所」の勧進元(主催者) 四方八洲男さん)

 市長は担架に乗せられ会場から運び出されますが、この後に観客が「目を疑った」という出来事が。

 「大量の塩が撒かれたんですよ。その後の相撲の取り組みもあまり頭に入らないぐらい印象的でした」(現場にいた人)

 相撲協会の関係者が土俵に大量の塩を撒いたというのです。協会は「塩を撒いたことは確認していない」としていますが…。

 「(Q.市長が倒れたから撒いたのでは?)いや、そうじゃなくてね。私の受けた感じでは女性が上がった後だから。女性が全員下りた後に撒いてましたから。男性がまだ何人が残ってるのに撒いてたから」(現場にいた人)

 舞鶴市によれば、市長はくも膜下出血で手術を受け命に別状はないといいます。

 「しきたりとか規則とかあるかもしれないけど、一番大事なのは命ですよ。(女性たちには)本当に心から感謝したい」(四方八洲男さん)

 女性は感謝を伝えた主催者に「当たり前のことをしたまで」と話したといいます。

 「大相撲を国民に支持されるものにするために、これをきっかけに議論を始めることも私はあっていいんじゃないかと」(「大相撲舞鶴場所」の勧進元(主催者) 四方八洲男さん)

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