蓮舫「二重国籍」問題の超簡単なまとめ

2017年07月27日 23:30

蓮舫問題は、本来ここまで大きくなる話ではなかった。去年8月末、八幡さんが「蓮舫にまさかの二重国籍疑惑」という記事を書いたとき、私は「大丈夫ですか? 代表選挙の前だから名誉毀損でやられると面倒ですよ」といって事実をチェックしたほどだ。ところがその後、彼女が自分でどんどん問題を大きくした。話を時系列で簡単にまとめておこう。

  • 9月上旬に彼女がいろんなメディアで「生まれながらの日本人」だとか「18歳で帰化した」とか辻褄の合わない説明をするので、私もおかしいなと思った。新田編集長が蓮舫事務所に問い合わせたが、返事はなかった。
  • 9月6日に事務所スタッフが台湾代表処に行った。その目的を明かさなかったが、「改めて台湾籍放棄の手続きをした」という奇妙な発表をした。今ではわかっていることだが、このとき彼女は台湾国籍をもっていることに気づいて、有効な旅券とともに国籍喪失申請をしたはずだ(これは今も残る矛盾)。
  • 9月13日に「国籍離脱した」と発表し、それまでは離脱していなかったことを認めた。これは党員・サポーター投票の〆切後だったので、「代表選は無効だから延期すべきだ」という署名が党内でも集まった。このとき代表選を延期しておけば、今回のようなことにはならなかった。
  • 9月15日に執行部は代表選を強行し、彼女は1回目の投票で圧勝した。これでマスコミは忘れてくれると(彼女も執行部も)思ったのだろうが、そうは行かなかった。「台湾国籍は抜いた」といいながら証拠を出さないので、疑惑がいつまでも残った。
  • 国籍選択宣言は10月7日に認められたが、このときも台湾国籍は残っていたので、国籍離脱の証拠が出せなかった。朝日新聞などが騒いだ戸籍謄本は、このときわかっていたので新情報ではない。話が矛盾していたのは、台湾国籍の喪失の時期だったのだ。
  • 証拠が出せないのは当たり前で、実は10月17日まで台湾内政部で審査し、その後も12月17日まで外交部で審査していた。今ごろ出てきた9月13日付の「喪失許可証明書」は、後から(おそらく今月になって)つくって日付をさかのぼったものだ。

彼女はこういう疑惑をごまかし続けたが、矛盾が残ったまま証拠も出さないので、他の民進党の議員が選挙区で説明を求められると、答に詰まってしまう。おかげで都議選で惨敗し、執行部の責任論が出た。これも逃げたが、野田幹事長が辞任してしまった。きのうまで後任をさがしたが、誰も引き受けないので、今日になってギブアップした。

・・・というお粗末な経緯だ。われわれが何度も警告したように、二重国籍そのものは大した問題ではないので、早めに認めておけば、それで終わったはずだ。ところがそれをごまかしたために疑惑が大きくなり、2004年の選挙公報で「台湾籍から帰化」と経歴詐称した証拠が出てきた。これは明らかな違法行為であり、彼女も今月の記者会見で事実は認めた。

記者会見では「国籍の問題は判断に入っていない」と強がってみせたが、関係者が一致して指摘するのが二重国籍問題への対応のまずさだ。これは彼女もこぼしたように執行部に味方がいなくて「孤独」だったせいかもしれないが、政府のコア機能は国防を初めとする危機管理である。それがここまでお粗末な政党には、二度と政権をまかせられない。

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池田 信夫
アゴラ研究所所長 SBI大学院大学客員教授 学術博士(慶應義塾大学)
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  • 台湾政府の官報に蓮舫氏の「国籍喪失」の記載はない

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