挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
私、能力は平均値でって言ったよね! 作者:FUNA
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました
279/279

279 辺境の小都市、マファンへの帰還

 宴会の後、商人の代表者が護衛組のところに来て、滞在日数の延長を申し出た。
「鉄製品の売買の話が、振り出しに戻りました。量は半分しかありませんが、今までと同じ単価で買い取れそうです。なので、帰投は明後日に延期したいのですが……」
 遠出をするハンターが、1日の余裕もなく次の仕事を入れていたりするはずがない。それに、拘束期間が延びた分、報酬額が増えるという話なので、護衛組は快くそれを了承した。

 そして翌日は、商人達は買い付け、『赤き誓い』は村の見物で、特にマイルは鍛冶場やら酒造場やらの見学、ドワーフの少女への聞き取り調査等に勤しんでいた。
「マイル、ドワーフの女の子達に、何聞いて廻ってたのよ?」
「それ、秘密です!」
 レーナの質問を、何とか誤魔化すマイル。
 実は、自分の体格が人間とエルフとドワーフの平均値なのではないかと疑っているマイルは、ドワーフの少女の成長速度が気になって、そのあたりを聞き取り調査し、自分でドワーフの平均を計算しようとしていたのである。
 それが分かったからといって、どうなるものでもないが、マイルにはそうせずにはいられなかったのである。……色々ある。そう、色々とあるのである、女心には。



「出発!」
 商隊の運行責任者である商人リーダーの号令で、ドワーフの村、グレデマールを後にする一行。
 これから先は、何事も起こらなかった場合のルート選択、野営のタイミング等は商人リーダーが指示し、魔物や盗賊が現れた場合の対処や行動は護衛リーダーであるヴォルフが指示することとなる。これから先、ひとつひとつの判断が、積み荷の投棄等を含め、お金、人命、馬車と馬車馬、そしてリスクとメリット・デメリットを天秤に掛けた、自分達の命をチップとした賭けとなる。

 自分達も、いつか護衛リーダーを任される日が来るかも知れない。
 いや、荷馬車2~3台程度の護衛であれば、『赤き誓い』の単独受注となるかも知れない。その場合には、明日にでもその役割がやってくるかも知れないのである。
 ベテランであるヴォルフの判断をしっかり見て、学ばねば。合同受注は、新人にとっては全てが勉強の場なのであるから。甘っちょろい新米を束ねるリーダーとして、自分がしっかりせねば……
 そう考えて気を引き締めるレーナに、メーヴィスが声を掛けた。
「……あの、一応、私がリーダーなんだけど……」
「あれ、声に出てたかしら?」
「顔を見れば分かるよ!」



「停止~!」
 村を出発した日の昼過ぎ、御者役を務めている商人のひとりが大声を上げた。
 皆が馬車を停めて集まると、どうやら車輪が窪みにはまり込んでしまった様子。このあたりは交通量が少ない……というか、殆どないため、道というのもお恥ずかしい、という程度のものでしかなく、こういうことも別に珍しくはない。
 ある程度の勢いがついていればそのまま抜け出せたかも知れないが、こうして止まってしまった場合、窪みから出るためにはかなり大きな力が必要であった。積み荷が重量物であり、スペース的にはともかく、重さ的にはかなりあるためである。

 今回は鉄製品の量は少ないが、少しでも現金収入を得たいというドワーフ達の要望で、鉄製品ほどではないが、少しは利益になる木工製品や余剰分の小麦等、とりあえず余っているものを片っ端から売り込まれ、殆どボランティアのような感じで買い取ったのである。
 まぁ、ボランティアのよう、とは言っても、ちゃんと幾分かの利益は出るのであるが。さすがに、赤字覚悟で商売をするわけにはいかない。慈善事業ではないのだから。それに、そういう悪しき前例を作ることは、互いの為にならない。単に、『空気を運ぶくらいならば、恩義と信用を運べ』という商人の信条を守ったに過ぎない。
 但し、危険が迫った場合に真っ先に投棄するつもりであるが、それは売り主であるドワーフ達には関係のない話である。

「あ~、こりゃ、このままじゃ無理だ。他の馬車の馬を加えて無理に牽くと、車輪か車軸が逝っちまうかも……。いったん積み荷を全部降ろして、軽くしてから牽くしかねぇよ」
 ベテラン御者の言葉に、うんざりしたような顔の商人達。そして、商人達の眼は、護衛達の方へ。
「ちっ、分かったよ。荷役仕事なんざ契約外だが、時間を無駄にするのもアレだ。無料で手伝ってやるよ。……但し、半数は見張りとして残すからな。護衛が全員荷役仕事をしているところを襲われて全滅、なんてことになったら、いい笑いものだ。死ぬことになる俺達はともかく、残された女房や子供に恥ずかしい思いはさせたくねぇからな」

 護衛リーダーのヴォルフがそう判断したため、護衛の半数が手伝うこととなった。
「じゃあ、『赤き誓い』全員と、『邪神の理想郷』からふたり、『炎の友情』から3人を外して、残りの者は……」
「待って下さい!」
 ヴォルフの指示を途中で遮り、マイルが口を挟んだ。
「それ、私達に任せて貰えませんか?」
「「「え……」」」
 マイルの言葉に、4人の商人達は驚きの声を上げたが、他の護衛パーティーの者達は、もう、今更驚いたりはしなかった。

「……任せる。やってみな」
「はい!」
 驚く商人や御者達をスルーして、マイルがメーヴィスに指示を出した。
「メーヴィスさん、真・神速剣モードで、身体強化を。筋肉と腱、骨の強度増加を第一優先にして、筋出力を少し抑え気味で。車体の弱い部分を持つと壊れちゃいますから、元々車重を支えるようになっている部分に……、って、御者さん、私とメーヴィスさんにひとりずつ付いて、指示して下さい!」
 こくこくと頷き、それぞれの側に付いてくれる、ふたりの御者さん。もうひとりは、窪みにはまり込んだ車輪の状況を確認してくれている。

「よし、いいですね! では……」
 そして、完全無詠唱で重力魔法を掛けるマイル。
 さすがに、あまり無理をして車軸がポッキリ、とかになると時間を無駄にし過ぎるだろうから、安全策である。但しこれは、『赤き誓い』以外の者には絶対に知られないようにしなければならない。
(馬車全体にかかる引力の、8割を遮断!)
「メーヴィスさん、そっと、ゆっくり持ち上げて下さい!」
「分かった!」
 そして……。

 ひょい!
「「「「「「え……」」」」」」
 とん!
「「「「「「…………」」」」」」

「車輪も車軸も、大丈夫そうですね!」
「「「「「「…………」」」」」」
「じゃ、出発しましょうか?」
「「「「「「…………」」」」」」
「あの……」
「「「「「「…………」」」」」」
「その……」
「「「「「「…………」」」」」」
((((気まずいいいぃ~~!!))))

 何か、微妙な雰囲気になってしまった商隊一行であった……。

評価や感想は作者の原動力となります。
読了後の評価にご協力をお願いします。 ⇒評価システムについて

文法・文章評価


物語(ストーリー)評価
※評価するにはログインしてください。
感想を書く場合はログインしてください。
お薦めレビューを書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。

この小説をブックマークしている人はこんな小説も読んでいます!

金色の文字使い ~勇者四人に巻き込まれたユニークチート~

『金色の文字使い』は「コンジキのワードマスター」と読んで下さい。 あらすじ  ある日、主人公である丘村日色は異世界へと飛ばされた。四人の勇者に巻き込まれて召喚//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全824部分)
  • 25772 user
  • 最終掲載日:2017/12/24 00:00
聖者無双 ~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~

地球の運命神と異世界ガルダルディアの主神が、ある日、賭け事をした。 運命神は賭けに負け、十の凡庸な魂を見繕い、異世界ガルダルディアの主神へ渡した。 その凡庸な魂//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全363部分)
  • 25898 user
  • 最終掲載日:2018/01/07 20:00
異世界迷宮で奴隷ハーレムを

ゲームだと思っていたら異世界に飛び込んでしまった男の物語。迷宮のあるゲーム的な世界でチートな設定を使ってがんばります。そこは、身分差があり、奴隷もいる社会。とな//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全221部分)
  • 26129 user
  • 最終掲載日:2017/11/30 20:07
Re:ゼロから始める異世界生活

突如、コンビニ帰りに異世界へ召喚されたひきこもり学生の菜月昴。知識も技術も武力もコミュ能力もない、ないない尽くしの凡人が、チートボーナスを与えられることもなく放//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全448部分)
  • 27526 user
  • 最終掲載日:2018/04/01 23:38
LV999の村人

 この世界には、レベルという概念が存在する。  モンスター討伐を生業としている者達以外、そのほとんどがLV1から5の間程度でしかない。  また、誰もがモンス//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全366部分)
  • 26458 user
  • 最終掲載日:2018/04/04 23:38
失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~

とある世界に魔法戦闘を極め、『賢者』とまで呼ばれた者がいた。 彼は最強の戦術を求め、世界に存在するあらゆる魔法、戦術を研究し尽くした。  そうして導き出された//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全189部分)
  • 28779 user
  • 最終掲載日:2018/04/05 02:45
人狼への転生、魔王の副官

人狼の魔術師に転生した主人公ヴァイトは、魔王軍第三師団の副師団長。辺境の交易都市を占領し、支配と防衛を任されている。 元人間で今は魔物の彼には、人間の気持ちも魔//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全415部分)
  • 24707 user
  • 最終掲載日:2017/06/30 09:00
二度目の人生を異世界で

唐突に現れた神様を名乗る幼女に告げられた一言。 「功刀 蓮弥さん、貴方はお亡くなりになりました!。」 これは、どうも前の人生はきっちり大往生したらしい主人公が、//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全399部分)
  • 28664 user
  • 最終掲載日:2018/04/02 12:00
デスマーチからはじまる異世界狂想曲( web版 )

◆カドカワBOOKSより、書籍版13巻+EX巻、コミカライズ版6巻発売中! 現在アニメ版が放送中です。【【【アニメ版の感想は活動報告の方にお願いします!】】】 //

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全573部分)
  • 40050 user
  • 最終掲載日:2018/04/01 18:37
魔王様の街づくり!~最強のダンジョンは近代都市~

 書籍化決定しました。GAノベル様から三巻まで発売中!  魔王は自らが生み出した迷宮に人を誘い込みその絶望を食らい糧とする  だが、創造の魔王プロケルは絶望では//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全223部分)
  • 28226 user
  • 最終掲載日:2018/03/30 19:25
フェアリーテイル・クロニクル ~空気読まない異世界ライフ~

※作者多忙につき、完結まで毎月第四土曜日の更新とさせていただきます。 ※2016年2月27日、本編完結しました。  ゲームをしていたヘタレ男と美少女は、悪質な//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全230部分)
  • 24098 user
  • 最終掲載日:2018/03/24 07:00
賢者の孫

 あらゆる魔法を極め、幾度も人類を災禍から救い、世界中から『賢者』と呼ばれる老人に拾われた、前世の記憶を持つ少年シン。  世俗を離れ隠居生活を送っていた賢者に孫//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全129部分)
  • 33638 user
  • 最終掲載日:2018/04/02 22:06
謙虚、堅実をモットーに生きております!

小学校お受験を控えたある日の事。私はここが前世に愛読していた少女マンガ『君は僕のdolce』の世界で、私はその中の登場人物になっている事に気が付いた。 私に割り//

  • 現実世界〔恋愛〕
  • 連載(全299部分)
  • 29922 user
  • 最終掲載日:2017/10/20 18:39
とんでもスキルで異世界放浪メシ

※タイトルが変更になります。 「とんでもスキルが本当にとんでもない威力を発揮した件について」→「とんでもスキルで異世界放浪メシ」 異世界召喚に巻き込まれた俺、向//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全411部分)
  • 42722 user
  • 最終掲載日:2018/04/02 23:16
異世界食堂

しばらく不定期連載にします。活動自体は続ける予定です。 洋食のねこや。 オフィス街に程近いちんけな商店街の一角にある、雑居ビルの地下1階。 午前11時から15//

  • ローファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全120部分)
  • 23999 user
  • 最終掲載日:2018/03/24 00:00
無職転生 - 異世界行ったら本気だす -

34歳職歴無し住所不定無職童貞のニートは、ある日家を追い出され、人生を後悔している間にトラックに轢かれて死んでしまう。目覚めた時、彼は赤ん坊になっていた。どうや//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全286部分)
  • 32444 user
  • 最終掲載日:2015/04/03 23:00
転生したらスライムだった件

突然路上で通り魔に刺されて死んでしまった、37歳のナイスガイ。意識が戻って自分の身体を確かめたら、スライムになっていた! え?…え?何でスライムなんだよ!!!な//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全303部分)
  • 37115 user
  • 最終掲載日:2016/01/01 00:00
盾の勇者の成り上がり

盾の勇者として異世界に召還された岩谷尚文。冒険三日目にして仲間に裏切られ、信頼と金銭を一度に失ってしまう。他者を信じられなくなった尚文が取った行動は……。サブタ//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全873部分)
  • 24226 user
  • 最終掲載日:2018/04/03 10:00
ありふれた職業で世界最強

クラスごと異世界に召喚され、他のクラスメイトがチートなスペックと“天職”を有する中、一人平凡を地で行く主人公南雲ハジメ。彼の“天職”は“錬成師”、言い換えればた//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全310部分)
  • 38357 user
  • 最終掲載日:2018/03/31 18:00
異世界転移で女神様から祝福を! ~いえ、手持ちの異能があるので結構です~

 放課後の学校に残っていた人がまとめて異世界に転移することになった。  呼び出されたのは王宮で、魔王を倒してほしいと言われる。転移の際に1人1つギフトを貰い勇者//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全200部分)
  • 30145 user
  • 最終掲載日:2018/04/01 12:00
蜘蛛ですが、なにか?

勇者と魔王が争い続ける世界。勇者と魔王の壮絶な魔法は、世界を超えてとある高校の教室で爆発してしまう。その爆発で死んでしまった生徒たちは、異世界で転生することにな//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全537部分)
  • 39859 user
  • 最終掲載日:2018/02/03 23:34
Knight's & Magic

メカヲタ社会人が異世界に転生。 その世界に存在する巨大な魔導兵器の乗り手となるべく、彼は情熱と怨念と執念で全力疾走を開始する……。 *お知らせ* ヒーロー文庫よ//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全139部分)
  • 25050 user
  • 最終掲載日:2018/03/21 20:03
レジェンド

東北の田舎町に住んでいた佐伯玲二は夏休み中に事故によりその命を散らす。……だが、気が付くと白い世界に存在しており、目の前には得体の知れない光球が。その光球は異世//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全1692部分)
  • 25977 user
  • 最終掲載日:2018/04/05 18:00
二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む

魔王を倒し、世界を救えと勇者として召喚され、必死に救った主人公、宇景海人。 彼は魔王を倒し、世界を救ったが、仲間と信じていたモノたちにことごとく裏切られ、剣に貫//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全143部分)
  • 24272 user
  • 最終掲載日:2018/04/02 07:54
生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい

エンダルジア王国は、「魔の森」のスタンピードによって滅びた。 錬金術師のマリエラは、『仮死の魔法陣』のおかげで難を逃れるが、ちょっとしたうっかりから、目覚めたの//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全182部分)
  • 24274 user
  • 最終掲載日:2018/03/31 20:00
公爵令嬢の嗜み

公爵令嬢に転生したものの、記憶を取り戻した時には既にエンディングを迎えてしまっていた…。私は婚約を破棄され、設定通りであれば教会に幽閉コース。私の明るい未来はど//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全265部分)
  • 29232 user
  • 最終掲載日:2017/09/03 21:29
ワールド・ティーチャー -異世界式教育エージェント-

世界最強のエージェントと呼ばれた男は、引退を機に後進を育てる教育者となった。 弟子を育て、六十を過ぎた頃、上の陰謀により受けた作戦によって命を落とすが、記憶を持//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 連載(全180部分)
  • 25431 user
  • 最終掲載日:2018/03/17 16:22
八男って、それはないでしょう! 

平凡な若手商社員である一宮信吾二十五歳は、明日も仕事だと思いながらベッドに入る。だが、目が覚めるとそこは自宅マンションの寝室ではなくて……。僻地に領地を持つ貧乏//

  • ハイファンタジー〔ファンタジー〕
  • 完結済(全205部分)
  • 34677 user
  • 最終掲載日:2017/03/25 10:00