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NHKは2018年4月5日、白黒映像を自動的にカラー映像に変換する技術を開発したと発表した。この技術により、貴重な白黒フィルムがカラーでよみがえり、当時の様子をより鮮明に伝えることが可能になる。
これまでの自動カラー化技術は、1枚の画像を対象にカラー化していて、動画像(映像)として視聴したときに連続する画像で色が変わってしまうことが課題だったという。
今回は、同じシーン内の他の画像に色情報を伝達してカラー化する。これにより、連続する画像で色ブレが少ない自然なカラー映像を生成できるようになった。カラー化のためのAIは、NHKアーカイブスなどから集めた約2万番組分の映像を学習して構築した。
この研究成果は、2018年5月24日から27日に開催する「技研公開2018」で披露する。今後は、さらに性能向上を図り、放送番組での利用を進めていく。