当団体が関わる記事への対応と今後の方針について

2018/04/05


 

NPO法人ONEれいほく代表の矢野です。

 

 

先日「SNS上で拡散されている記事に関して」という記事を発表致しました。

この件に関しまして、被害に遭われた女性への対応が不十分だったことを深くお詫び申し上げます。

 

当団体の活動は、古民家を活用した拠点を活用することで、日本の中山間地域に生き方・働き方に悩む若者の居場所を作り、地域の人との交流の中で新しい価値観を得られる場を提供しており、これまでに全国からのべ2,500以上の若者を受け入れてきました。

今回、被害を訴えられた筆者は、拠点事業を通じて移住した若者の一人で、昨年の2月〜11月まで暮らされていました。

 

昨年3月26日、筆者が招いた友人と地域の男性とで観光をし、夜に男性宅で食事をとって晩酌をしていたそうです。その後、家に帰る足がないため、男性宅近くの拠点に泊まりたいとの連絡がありましたが、スタッフが不在である旨を伝えたところ男性宅に宿泊することになりました。

 

3月27日の午後、筆者から“友人が男性宅にいないから一緒に探して欲しい”という連絡があり、スタッフがすぐに迎えにいきました。その夜、筆者と友人と我々が拠点にあつまり、筆者を通じて二人が何かしらのセクハラ被害を受けたことを知りました。

 

その後、当団体の事業外での出来事ではありましたが、両者とも関わりのある人物だったことや、被害に遭われた女性が警察への対処を求めなかったことから、当団体が両者の間に入りヒアリングを行いながら解決策を模索しました。

団体としてはこの事件の解決方法が判断できなかったため、同じような事が事業内でも起こらないように、滞在者の受け入れ時に地域住民との関わり方について、注意喚起するという対応を行いました。

しかし今回、筆者の発信をきっかけに、被害に遭われた女性への配慮が不十分だったことや危機管理の甘さを痛感致しました。

 

特に、

・外部機関に相談せずに、専門的知識のない当団体が事件への対応を行なった。

・被害を軽く考え、事件後の男性との関わりを継続したこと、HP上に男性の写真を載せるなどして被害に遭われた女性への配慮が欠けていた。

以上の2点において、被害を受けた女性の気持ちを汲み取った対応やサポートを行わなかったことを団体として深く反省しています。

 

女性の記事掲載後、女性の精神的負担を考慮して当団体がHPに掲載していた男性の画像を削除し、また各種専門機関への相談、行政機関等への現状説明、メディアの取材対応および今後の対応ついて理事会を開催しました。

 

理事会では、当団体の事業を休止すること、休止期間中に事業再開に向けての体制づくりを行うことを決定しました。

 

今後、当団体は、再発防止策が徹底された状態で事業を再開するために、一部事業を一定期間、休業致します。

休業期間中は本件のような問題に対して専門的な立場からの意見をもらうなどして、再発防止に向けて取り組みます。

 

団体としての対応が不十分だったために、被害に遭われた女性ならびにその他多くの方々にご心配とご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。

 

 

NPO法人ONEれいほく代表理事

矢野大地