男性の中でも意見が分かれるのが、結婚後の奥さんの仕事についてです。
共働きが普通でいまどき専業主婦なんてあり得ないという人もいれば、家庭に入ってしっかり家事や育児をこなして欲しいという人もいます。
いずれにしても問題なのがお金です。
そこで専業主婦になるには一体いくら年収が必要か、また専業主婦になりたい女性の心理について見ていきます。
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専業主婦の歴史は浅い
そもそも専業主婦という概念が生まれたのは大正期のこと。給与を貰って働くサラリーマンの登場と大きく関わっています。
男が外で働き女が家計を預かる形が1955年以降の高度経済成長期で一気に広がったことで専業主婦がメジャーになりましたが、約100年の間に普及した、歴史的に見ても非常にキャリアの浅い役割です。
専業主婦世帯の数は1980年がピークで1100万世帯以上に及び、そこから共働き世帯の増加と交差して落ち込んでいます。
出典:労働政策研究・研修機構
いま婚活している現役世代の多くは親が専業主婦を経験している世代。
当然専業主婦というものが世の中に存在して、また自分も場合によってはこうなるのだろうというイメージがあるのでしょうけれど、歴史的に家事専業という考え方は特殊なものだったのです。
それを示すように、バブルは弾け日本経済は長いデフレを経験し、サラリーマンの平均所得は下がる一方。
専業主婦という考え方自体が成り立たない事態に近づいています。
専業主婦になるのに必要な年収
国税庁の民間給与実態統計調査(平成27年)によると、給与所得者の平均年収はおよそ420万円。
その内男性に限れば約521万円と、専業主婦になりたい女性の多くが期待する500~600万円のラインを超える人が多いのではと思ってしまいます。が、実態はごく一部の超高収入の方々が平均値を引っ張っているに過ぎず、全体の真ん中に位置する年収(中央値)は男性で約450万円、全体だと300万円台まで落ち込みます。
この調査は全年代対象で既婚者も含めていますから、ここからさらに独身で、婚活世代(20~40代)の男性を抽出すると間違いなく平均年収は減少します。なぜなら年を経るごとに収入は増加しており、平均給与が600万円を超えるのは40代後半~60歳くらいまでの男性だからです。
ハッキリ言えば、専業主婦はこれから急速に減ります。
理由は単純で、今の社会の状況で専業主婦を養えるだけの財力のある男性がほとんどいないからです。
専業主婦になれるのは10%以下?
出典:第15回出生動向基本調査(国立社会保障・人口問題研究所)
国立社会保障・人口問題研究所の行う出生動向基本調査(第15回)では、女性の理想のライフコースとしての専業主婦の割合は減少し続けています。
1987年の調査で30%以上(3人に1人)が専業主婦を選択していたのが、2015年の調査では18.2%に下がり、実際にこうなりそうだと思う予定ライフコースの選択率はより低く7.5%にまで達しています。
いまや実際に専業主婦になろうという女性は10人に1人もいないという結果が出ているのです。
専業主婦志望の女性の特徴
専業主婦になりたい女性には二種類います。本当に家庭に尽くしたいか、ニートになりたい(働きたくない)かのどちらかです。
- プロの専業主婦志望:家庭を支えたい
- 隠れニート志望:働きたくない
男性として言うまでもなく避けたいのがニート志望で、年収に余裕のある以外で養ってあげる奇特な方は皆無でしょう。
もしあなたが結婚相手が専業主婦希望でも良いよ、という男性ならば話は丸く収まりますが、そうでないなら説得しようとしてまともに話をしても無駄な事例多数。
主婦業は年収に換算するとウンタラカンタラと話の筋を逸らされて言い負かされるのがオチ。
ではどうやって見分けるか。
ストレートに質問するのが一番です。
「結婚後は仕事はどうされますか」と尋ねて、特に理由もないのに仕事を辞めると返答が来れば危険。子育てやご実家の事情など、きちんとした理由のある場合は別ですよ。
他に以下のような質問が有力です。
- 女性の両親の仕事を聞いてみる
- 今の仕事についての感想
- 料理や家事は得意か
家庭に入ることを希望していながら料理も家事もできない人はあからさま過ぎて引くレベルですが、誤魔化すタイプを看破するためにもちょっと難しめの質問も良いですね。自分も料理をする方なら見分けやすいと思います。
もしお相手の女性が、男が養うのが当然という態度を意地でも崩さないようなガチガチの専業主婦論者ならば、
女性としても高収入が集まる場所で婚活しないと時間の無駄でしょうから、素直にハイクラス向けの婚活を勧めてあげてください。
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バリキャリ女子が専業主婦を目指すワケ
男女雇用機会均等法の施行から20年以上が経った今もなお社会の意識が50代以上のオッサン世代の価値観で停滞続けている現状です。
女性としては仕事を頑張っても報われない上に、結局家事負担が大きくなる無理ゲー状態。そりゃ仕事も辞めたくなります。極端にならず、どうにかキャリアを模索できる道が見つかるのが良いのですが、この国の政治家やお偉いさんに任せてたらまだ何十年かかるか分かりません。
逆に働きたくなくても逃げ道のない男性としては、女性が家庭に入るというオプションに嫌悪感を持つのも一理ありますが、古い価値観で能力を活かしきれない女性の辛さも考慮したいところです。
男性側も家事を分担する意識を持つべき
専業主婦の時代が終わろうとしている現代は男性にも協力が求められています。
女性も働いてくれる、ああ良かったで済むわけがないですよ。
男は収入が減った分、家庭に貢献しましょう。
これまでのようにただ単に仕事だけを頑張っていれば良いというものでもなくなったのです。
先ほどの出生動向基本調査にある結婚相手に求める条件として、男女とも「①人柄」に次いで「⑥家事・育児の能力」を大きく評価しています。
男性にも家事への参画が求められる証左であり、自然な流れといえます。男性側にも意識改革が必要なのは確かです。