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花粉症持ちの人にとって、毎年3月からゴールデンウィーク前後にかけた花粉のシーズンは目のかゆみや鼻水に悩まされるので、外に出歩くのも嫌になるくらい憂鬱な時期である。 花粉症に効果のある薬や食べ物の話などは別のサイトに任せるとして、ここではトラベルガイドの観点で、花粉症の人が花粉のシーズンに出かけるのにちょうどよい花粉が避けられる場所(避粉地)についての情報を取り扱う。
総論[編集]花粉から逃れる[編集]花粉症とは、植物の花粉が目や耳などの粘膜に接触する事で目のかゆみや、鼻づまり、くしゃみなどのアレルギー症状を引き起こすもの。原因となる植物には、春先になると花粉を大量に放出するスギやヒノキ、北海道に多く生息するカバノキ科のシラカバ、夏に花粉を飛ばすイネ科の植物(カモガヤ、ススキ、稲など)、秋に花粉を飛ばすキク科の植物(ブタクサ、ヨモギなど)がある。 花粉症によって引き起こされる症状が風邪と類似しているので、最初は「風邪かな」と思ってしまうだろうが、花粉症は花粉が飛んでいる2~3か月はずっと続き、1週間ほど経っても症状が緩和されなければ花粉症の可能性があるので病院で診察してもらうのがよい。もし花粉症と診断されたのであればアレルギー検査をしておくと、自分が何の植物に対してアレルギーがあるのか(花粉症に掛かる時期はいつなのか)を把握する事ができる。 花粉症の予防・対策として「外ではマスクをつける」とか「屋内に入った時には上着を玄関ではたいて花粉を落とす」など挙げられるが、その辺の詳細は別のサイトに詳しい情報が掲載されていると思うので、ここではウィキトラベルらしく、花粉症の人が「花粉のない場所に逃れる」という事をテーマに旅行先の紹介をおこなう。 花粉から逃れる手段として、以下の方法が考えられる。これに該当する場所がいわゆる「避粉地」という事になる。
避粉地を訪れる効果[編集]花粉症のシーズンは2~3か月ほどずっと続くので、その間、ずっと症状に悩まされ続けることになる。これが身体にとって大変なストレスであり、症状が重いと「眠れない」とか「頭がボーっとする」といった症状にもつながり、ひと月近くもの間、苦痛が続くことになる。 生活習慣の見直しや漢方などの対処療法など、いろいろな情報が様々な媒体を通じて紹介されているが、一番有効なのは「花粉が飛ばない地域に移動する」事である。花粉の無い地域に移動する事で、アレルギーの原因となる物質(花粉)が身体に入ってこなくなることから、一瞬で目のかゆみや鼻水が止まったりと症状が緩和される事になる。 花粉のシーズンになったら、花粉の無い場所に引っ越しする事ができれば一番良いがそのようなことはまず現実的でない。とはいってもシーズンの真っただ中で、数日でも花粉から避難できれば身体を休める事になるので、シーズン中、ぶっ続けで花粉に身をさらしているよりかは、大分楽になると思われる。
避粉地・花粉のメッカ[編集]ここでは、代表的かつオーソドックスなスギ・ヒノキ花粉症をメインに、避粉地と花粉のメッカを紹介する。
北海道[編集]北海道ではスギやヒノキの植生が行われていないので、スギ・ヒノキ花粉症は発症しない。なので、北海道全域がスギ・ヒノキ花粉症の避粉地と言える。しかし、4月上旬あたりからシラカバの花粉が飛び始めてシラカバ花粉症が発症する。シラカバ花粉のピークは6月一杯である。
東北[編集]東北地方の花粉の飛散時期は、東北南部が2月下旬、東北北部が3月に入ってからスギ花粉が飛び始め、4月中旬までがピークである。 関東甲信[編集]関東地方の花粉のシーズンは2月上旬~4月下旬までがスギ花粉、3月上旬~5月中旬までがヒノキ花粉が飛散しており、花粉のピーク時期は2月中旬~4月GW開けくらいまでである。関東平野は四方がスギ・ヒノキ林に囲まれた地形で、風向き問わずに花粉が飛散する事から、他地域と比較しても花粉の飛散が多い地域となっている。
北陸[編集]北陸地方の花粉のシーズンは2月下旬~3月下旬のひと月程度と短く、ピークは3月上旬に訪れる。ただし、その時期は北陸では雪が残っており、さほど多く花粉が飛散しない。 東海[編集]東海地方の花粉のシーズンは2月中旬~4月までである。
関西[編集]関西地方の花粉のシーズンは2月中旬~4月中旬くらいで、花粉飛散のピークは2月下旬~3月下旬くらいまでである。 九州[編集]九州地方の花粉のシーズンは2月上旬~3月下旬くらいで、スギ花粉のピークは2月下旬頃までである。九州地方でスギというと、鹿児島県屋久島の縄文杉が有名だが、屋久島も都会と比べれば花粉の飛散量は少ないものの、花粉症になる可能性はあるので注意が必要である。
沖縄[編集]亜熱帯に属する沖縄県は本土と植生が大きく異なり、アレルギーの発生源となるスギやヒノキはほとんど存在しない事から、本土の人間にしてみれば沖縄一帯が避粉地という事になる。
海外渡航[編集]海外では、日本のようにスギの数が少ないので花粉もほとんど飛んでおらず、また日本のスギとは種類が異なるので、スギ花粉症に悩まされていた人が渡航した途端、花粉の症状が治まったという話もある。日本から近場に当たる香港や台湾、グアムなどでも花粉症が一時的でも治める効果が期待できる。 但し、海外では全く花粉症は存在しないのかというとそうでもなく、北米地域ではブタクサ、欧州ではカモガヤやハルガヤなどのイネ科の植物が花粉症の症状を引き起こす植物として知られている。アレルギー検査でこれらの植物に陽性反応が見られた場合は、渡航先で季節外れの花粉症で悩まされないように対策が必要である。
外部サイト[編集] |
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