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“金魚電話ボックス”撤去へ 商店街の象徴がなぜ?(2018/04/04 18:03)

 「金魚の町」で騒動だ。長年、商店街の象徴として親しまれてきた「金魚電話ボックス」が惜しまれつつも撤去されることになった。一体、何があったのだろうか。

 奈良県大和郡山市。「金魚が泳ぐ城下町」がキャッチフレーズで、全国有数の金魚の名産地だ。この町の金魚愛は強く、あちこちに水槽があるのはもちろん、自動販売機の中でも泳ぎ回っている。なかでも注目を集めているのが、内部が水に満たされ、数十匹の金魚がいる金魚電話ボックス。受話器からは気泡が出て、金魚はいずれも元気だ。この金魚電話ボックスは2014年に商店街に設置されたという。電話ボックスと泳ぐ金魚。不思議な魅力がインスタ映えの流行とともに評判を呼び、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで広がっていった。ところが去年、福島県の芸術家が自分の作品とよく似ていると指摘したのがきっかけで著作権トラブルとなったのだ。金魚電話ボックスを管理する商店街と芸術家による協議が行われたが、山本氏はこれまでの著作権料などを一切請求せず、代わりにオリジナル作品を設置するよう求めたのに対し、商店街側は著作権は侵害していないと主張。話し合いは平行線のまま、結局、撤去することが決まった。

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