“金魚泳ぐ電話ボックス”撤去へ

金魚の産地として知られる大和郡山市の商店街に置かれている金魚が泳ぐ水槽に見立てた電話ボックスについて、福島県に住む現代美術作家が自分が作った作品をまねたもので著作権を侵害していると主張し、商店街は近く、これを撤去することになりました。
撤去されることになったのは、大和郡山市の柳町商店街が、京都の大学生のグループから譲り受けて4年前に設置した電話ボックスです。
水槽に見立てた電話ボックスの中を金魚が悠然と泳ぐ様子が「インスタ映えする」などと話題となり、町の観光名所となっていました。
これについて福島県いわき市の現代美術作家、山本伸樹さんが20年前に自分が作った作品をまねたもので著作権の侵害にあたると主張し、商店街側は近く、これを撤去することを決めました。
山本さんは4日会見し、「金銭を求めたわけでなく、自分の著作権を認めてほしいと主張しただけだが商店街が認めてくれず残念だ」と話しました。
一方、商店街側はNHKの取材に対して「撤去は残念なことだが、詳細はコメントできない」としています。
近くに住む女性は、「海外からもわざわざ見に来てくれる名所となっていただけに撤去はとても残念です」と話していました。