北海道は4日、道議会の委員会で道内交通網の将来像をまとめた指針を報告した。JR北海道の路線見直しで国や道の役割を明記し、根室線と室蘭線に新たな役割を加えた。夏がめどとなる国の支援に向け、関係機関との協議も加速させる。
「北海道地方路線問題調査特別委員会」で報告した指針は、JR北に経営再建や経営見通しの早期提示を訴えた。国に見直しの中心的役割を、沿線地域には協力支援を求めた。室蘭線(沼ノ端―岩見沢)には道北や道東と本州を結ぶ貨物路線の役割を、根室線(富良野―新得)は観光路線の可能性を追加した。
道はJR北への支援などを議論するため、国やJR北などとの協議を今月11日に開くことも決めた。