BiSH『PAiNT it BLACK』モモコグミカンパニー単独インタビュー
横アリでは「BiSHを好きでいて良かったなぁ」と思わせたいです
急遽参加することになった【WACK合宿オーディション2018】や著書『目を合わせるということ』を通して浮き彫りになったBiSHモモコグミカンパニーの想い、人間味、覚悟。そして新作『PAiNT it BLACK』発売&ツアー【BiSH pUBLic imAGE LiMiTEd TOUR】後に控える横浜アリーナ公演【BiSH“TO THE END”】について等々語ってもらいました。
WACKオーデ「アイナのサポート役としてなら行きたい……ひとりでした(笑)」
--6泊7日にわたる【WACKオーディション合宿2018】にBiSH代表で参加しましたが、モモコにとってどんな日々になりましたか?
BiSH / PAiNT it BLACK[OFFICIAL VIDEO]
--例えば?
モモコ:自分がBiSHに入るときの、すごく楽しみだった気持ちとか……今は仕事として毎日忙しく活動していて、そういう楽しむ心をちょっと忘れかけていたんですけど、あんなにWACKに入りたい子がたくさんいて「私たちは面白いことをやっているんだな」って仕事に対する見方が変わりました。--ただ、元々は合宿に対して懐疑的なツイートをしていましたよね?
モモコ:去年の合宿オーディションをニコ生で観ていたとき、怒りが湧いてきたんですよ。参加しているのがアイナ(※アイナ・ジ・エンド/BiSHメンバー)たちWACKメンバーだけだったらいいんですけど、候補生の子たちが「入りたい!」と思って一生懸命頑張っているのに、その子たちがあんまり表に出ていない印象を受けて。それで大人が裏でアイナたちにコソコソなんかやってるように見えちゃって、それがちょっとイヤでしたね。候補生たちに「渡辺さま~」(※渡辺淳之介/WACK社長)とか言わせているのもイヤでした(笑)。怪しい宗教の団体みたいに見えちゃって。--そんなシーンもありましたね(笑)。
モモコ:そんな環境下でアイナたちが苦しんでいるのも分かって、助けてあげたいけど、渡辺さまの国みたいなイメージがあって(笑)、そこには外から手出しは出来ないみたいな感じだったから、私も置いてけぼりになっちゃって。助けたいけど何も出来ない、その渡辺さんの支配下に置かれている感じもイヤだったんだと思います。当時、BiSHの6人はちょうど良い感じでまとまりかけていた時期なんですよ。なのに、アイナとあっちゃん(※ハシヤスメ・アツコ/BiSHメンバー)だけ合宿に連れて行かれて居なくなっちゃって、チッチ(※セントチヒロ・チッチ/BiSHメンバー)とアユニ(※アユニ・D/BiSHメンバー)が合宿所まで応援に行っても「なんか違う」みたいな感じだったじゃないですか。--邪魔者扱いみたいな感じはあったかもしれないですね。
モモコ:それでBiSHも分裂していってる気がして、それがちょっと許せなかったです。バラバラにされた感じがして。--そんなモモコがなんで今回の合宿に行くことになったんでしょうか? 最初はアイナが行く予定だったと思うんですけど。
モモコ:札幌のライブのあとに美味しいお寿司屋さんで打ち上げをしていて、私の右隣が渡辺さんで左隣がアイナみたいな席順で座ってて。で、打ち上げが終わりに近づいてきたときに「渡辺さん、明後日から合宿ですね」ってとりあえず言ってみたら……「おまえが行け」みたいな感じで急に言われました。なんか「思いついた!」みたいな目をしていました(笑)。--それを言われてどんな気持ちだったんですか?
モモコ:そのときはアイナとふたりで行くと思っていて。元々アイナひとりで行かせることには反対で、前回の合宿を観ていたから「ひとりで行ったらもっと孤立しちゃうんじゃないか」と思っていたし、アイナは頑張りすぎちゃうんで、そのサポート役としてなら行きたいと思いました。だから「あ、行きます」って。元々アイナにも「アイナひとりとかおかしいと思う。こんなに忙しいのに、ひとりで行かせたくない」と言っていたので、ふたりで行くんならいいやと思ったんですけど……ひとりでした(笑)。--急展開でしたよね。
モモコ:「終わった。死んだ」と思いました(笑)。ひとりで活動したことがあんまりなかったし、BiSH以外のWACKメンバー(※今回の合宿には、BiSからペリ・ウブ&パン・ルナリーフィ、GANG PARADEからキャン・GP・マイカも参加)ともそんなに仲良くなかったんで「孤独だな」と思って。あと、アイナじゃなく私ひとりだとニコ生の視聴率も下がっちゃうんじゃないかと思っていたし……--そこを気にしていたわりには、ニコ生のカメラに対してしばらく浮かない表情を見せていましたよね。
モモコ:候補生の子たちに心配されるぐらい、人に喋りかけられなくて。元々お客さんとして私に会いに来てくれていた候補生の子が同じ部屋だったんですけど、その子から「部屋の隅っこで体育座りしてましたけど、大丈夫ですか?」と心配されて(笑)。「あ、ごめん。心配させちゃった」って思うぐらい、本当にひとりぼっちで……「どうしよう?」って感じでしたね。キャンマイちゃんともペリパンちゃんとも仲が良かった訳じゃないんで、とりあえずひとりでいることしか出来なかった。でもそこは時間が解決していって、みんなの私に対する緊張も解れてきたし、それと同時に私も打ち解けていって、だんだん仲良くなっていきました。--それもあってか、パフォーマンス審査に関しては、モモコのチームは候補生と一緒になって作っている印象を受けました。その結果、いろんな候補生たちが個性を開花させていきましたよね。
モモコ:私、ダンスとか作ったことがなくて、いつもアイナに教えられている方法でしか出来なかったというか……別にアイナのマネをした訳じゃないんですけど、自然とBiSHの感じになっていたと思うんですよ。BiSHもそういう感じで振り付けを作ったりしているんで、その名残りが出たのかなって。あと、前回の合宿で候補生に焦点があんまり当たっていないと思っていたので、今回は「自分よりも候補生の子たちを見てほしいな」という想いもありました。--候補生には結構触発されてましたよね? 合宿中「私もあんな風になりたかった」と言っていたりして。
モモコ:そうですね。リソリソ(※今回の合宿MVP/GANG PARADEに加入)ちゃんは考えられないぐらいしっかりしてて! ちっちゃいのに! リソリソを見て「私は今まで何をしてきたんだ?」と思いました。ひとりでも淡々と行動できる子で、尊敬に値するなと思いましたね。--想定外のアクション連発で合宿の流れを変えていきましたからね。
モモコ:凄いですよね。どんな人生を歩んできたらああなれるんだろう? 悲しいぐらいしっかりしてる(笑)。最後の個人アピールのときも「森のくまさん」の替え歌を延々と歌っていて、その度胸も素晴らしいなって尊敬できましたね。私が候補生の立場だったらあれは出来ないと思うんで。「私はもうBiSHで3年も活動してるのに、なんでリソリソみたいに出来ないのか」という悲しさもありましたし、でも違う人間だからしょうがないと思うんですけど。- 「普通の生活に戻れなくなるけど、大丈夫ですか?」ということが言いたかった
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リリース情報
関連リンク
Interviewer:平賀哲雄|Photo:Jumpei Yamada
PAiNT it BLACK
2018/03/28 RELEASE
AVCD-94027 ¥ 4,320(税込)
Disc01
- 01.PAiNT it BLACK
- 02.SCHOOLYARD
Disc02
- 01.My landscape (2017.11.29 Roppongi Hills Arena -THE けやき坂 GUERRiLLA BiSH-)
- 02.SMACK baby SMACK (2017.11.29 Roppongi Hills Arena -THE けやき坂 GUERRiLLA BiSH-)
- 03.プロミスザスター (2017.11.29 Roppongi Hills Arena -THE けやき坂 GUERRiLLA BiSH-)
- 04.FOR HiM (2017.11.29 Roppongi Hills Arena -THE けやき坂 GUERRiLLA BiSH-)
- 05.GiANT KiLLERS (2017.11.29 Roppongi Hills Arena -THE けやき坂 GUERRiLLA BiSH-)
- 06.BiSH-星が瞬く夜に- (2017.11.29 Roppongi Hills Arena -THE けやき坂 GUERRiLLA BiSH-)
- 07.SMACK baby SMACK -Music Video-
- 08.JAM -Music Video-
- 09.JAM (AiNA THE END Ver.) -Music Video-
- 10.JAM (CENT CHiHiRO CHiTTiii Ver.) -Music Video-
- 11.JAM (MOMOKO GUMi COMPANY Ver.) -Music Video-
- 12.JAM (HASHiYASUME ATSUKO Ver.) -Music Video-
- 13.JAM (Ling Ling Ver.) -Music Video-
- 14.JAM (AYUNi D Ver.) -Music Video-
- 15.Making Movie
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