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【芸能・社会】

とん平さん ありがとう 里見浩太朗らお別れ会に900人

2018年4月4日 紙面から

左とん平さんの遺影に向かって弔辞を述べた里見浩太朗=東京都内で

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 今年2月に心不全のため80歳で亡くなった俳優の左とん平(本名・肥田木通弘)さんのお別れ会が3日、東京・青山葬儀所で行われ、発起人をつとめた俳優の里見浩太朗(81)、タレントの加藤茶(75)、井上順(71)、長年親交があった堺正章(71)、ものまねタレントのコロッケ(58)ら約900人が参列した。

 「お別れ会は派手にやってほしい」という、とん平さんの遺志を受け、祭壇には190インチの巨大モニターを設置。とん平さんが70歳の時に撮影された、ウイスキーグラスを片手にほほ笑む遺影が映し出された。戒名は「台光院友誉通勝居士(だいこういんゆうよつうしょうこじ)」。

 司会は発起人の一人である井上がつとめ、会は終始明るいムード。とん平さんとTBS系「江戸を斬る」などで共演し、約40年の親交がある里見は発起人代表としてあいさつ。生前、マージャンとゴルフをこよなく愛したというとん平さんだけに、里見は「とんちゃん、ゴルフなのに、朝8時にマージャン屋に迎えに行った時あったよね。でも、そんな時に限ってスコアがいい」と振り返り笑わせた。最後は涙をこらえながら、「もう一度、遊びたかった。仕事もしたかった。本当にお疲れさま。僕はもうちょっと仕事するよ」とさみしそうに天国のとん平さんに呼び掛けた。

 発起人の一人である女優の浜木綿子(82)は弔辞を読む予定だったが、腰を負傷したため欠席。録音した音声が流された。とん平さんとは、68年初演の舞台「売らいでか!」以来長年共演してきたとあって、「あなたは芸能界での私の夫。本当にありがとうございました。ありがとう。ありがとう」と感謝。弔辞を読んだコロッケは、涙をぬぐいながらとん平さんが大好きだったシャンソン歌手・淡谷のり子さんのものまねで語りかけた。

 主演ドラマ「西遊記」で共演した堺は会の終了後取材に応じ、「最近、お別れが多くて辛い。とん平さんの幕切れ、昭和の喜劇が幕を閉じ千秋楽を迎えた」と肩を落とした。

◆主な参列者

 北大路欣也、伊東四朗、小松政夫、水谷豊、竜雷太、柴俊夫、鳥羽一郎、清水アキラ、小林亜星、ラサール石井、小宮孝泰、沢田亜矢子、音無美紀子、秋野暢子、小柳ルミ子、柴田理恵、熊谷真実、せんだみつお、松崎しげる、風間トオル、渡辺裕之、鰐淵晴子、東尾修(順不同)

 

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